いつみても汚れたコサギを見ることはありません、羽の手入れもしっかりやっているようです。
現代用語では稀という漢字は使わず、希を使っている。中国からきた言葉で、語源は杜甫の詩に「人生七十古来稀なり」に基づいている。70歳の異称である。通う飲み屋には酒代の付けがある。70歳ともなれば、何をしても道から外れるようなことはないと続く。
人生が完成域に入ったとの譬えであろう。当時の中国の平均余命は、50歳を下回っていたので、そのように称してもよかったのであるが、我が国においては高齢者であっても前期に入り、今や、どこにでも生存しているため、さほど珍しいことではなくなった。100歳を超す方も元気に過ごされている世の中である。
中学時代の同僚の母親が、101歳の誕生日を迎えたといって、携帯電話のメールに添付された元気な母親の写真を拝見した。特養ホームに入っているといっていたが、自分のおふくろも生きていれば数えで100歳になっていた。元気といっても持病があったり、骨折しやすかったりで、周りにいる方もお世話が大変であろうと想像するが、健康に過ごすことができればめでたいことである。
最近、自分より相当年齢が上と思われる方がマラソンに興じている。自分なりのペースで走っている。ジョギングや、サイクリング自転車(ロードバイク)に乗っている方も見かける。健康志向でよいのであるが、あまり無理をしないよう願っている。体を動かすことによって、血液の流れがよくなり、脳の老化防止にもなるといわれている。脳には、血液が多く使われる。したがって、血液は脳細胞や脳神経の栄養を送る必要があり、バランスの良い食事摂取が必要となる。運動の後には栄養補給や水分補強が欠かせない。
健康維持には適度な運動とバランスが良い食事大切である。高齢者だからといって油濃い食事を敬遠しやすいが、そのようなことはないそうで、若い人と同様に栄養価のある食事がよいそうである。認知症や、アルツハイマー症になる高齢者も多い。その理由は自分には不明であるが、遺伝的要因は別として、身体が欲する食事を規則正しくとることを優先すべきと思っている。しかし喫煙や、飲酒は、過度にならないよう気を付けているが、長年の付き合いもあり、習慣性で中毒かも知れない。急にやめるのもと思いながらだらだらと続けている。
古希には道を外れることはしないし、自己判断で対応できる年齢と勝手に思いながら、日々充実する生き方を模索している。100歳まで30年、お返しすべきことも多々ありで、結構なことができるであろう。