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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

喫煙と嫌煙

2016年02月20日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 たばこの外装紙に印刷されている文言は、結構刺激的であり、嗜好品のイメージは感じられない。世界的な動きでもあり、わが国も同調せざるを得ないが、強制できない点も悩ましい。文言を紹介すれば、(表側)喫煙は、あなたにとって肺気腫を悪化させる危険性を高めます。(裏側)未成年者の喫煙は、健康に対する悪影響やたばこへの依存をより強めます。周りの人から勧められても決して吸ってはいけません。(横)あなたが吸い込むタールとニコチンの量はたばこの吸い方によって異なります。

 

 この他に、詳細については厚生労働省のホームページに誘導するアドレスが書いてある。裏側の文面は、未成年者の喫煙は法律で禁止されているため当然である。気になるのは表側の肺気腫であり、すぐには症状が出るわけではなく、個人差もあるようで、習慣性があるため、強いていえば寧ろそちらの方が問題のようである。

 

 自分は20代から現在までたばこを継続して吸ってきた。約50年間である。ニコチンによって脳の血管が収縮し、寝起きの一服は目覚めがよく、気分爽快になる。体力を使った後の一服は気分転換になるし、食後の一服は食事のうまさを倍増してくれる。考え事をする最中は、手持ちぶたさをなくし、心機一転して考え事に取り組める。家にいるときは紙巻だけではなく、パイプたばこを愛煙している。これぞ至福の一時であり、これに変わるべき嗜好品は他にはないと思う。

 

 これらの効用がある一方で、喫煙が、あまり体には良くないことは分かっていても、止められずにいる。タバコは国税と地方税が付加されているので、高い買い物になっている。原料費はわずかであり、各自で栽培できない禁制品である。たばこ農家も知っているが、その管理は厳しく行われているようである。

 

 税金を取るための手段として定着しているので、販売を禁止することはしていない。健康を推進している一方で、たばこ農家の職を奪うとか、外国産の輸入品を止めるわけにはいかない等の苦しい立場が見え隠れする。被害妄想的なやたらと嫌煙権を主張する方が増えているし、複流?煙が周りの方に影響するとのこと、喫煙による室内の黄ばみやにおいの固着等はそこまで神経質にならなくてもよいと思うが、意志薄弱か罪人のような軽蔑したまなざしはどうもいただけない。禁煙席オンリーを掲げ、客足が極端に減り、店舗の営業上対立をどちらも取り入れた分煙化が進んでいること等、時代の流れでもある。

 

 嗜好品を取り上げることへの限界の中、愛煙家には分が悪いが、たばこでのいざこざがない世界もありと思っているが、共存できるかどうか、いかがであろうか?