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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

桜の満開

2016年04月02日 00時00分01秒 | 紹介

 地域の桜、ソメイヨシノが満開となった。開花宣言は気象庁が特定場所の開花した花の数を調べて、開花宣言を行っている。同一種であるために開花する時期を特定でき、温暖な地域から咲くため、南から北へと日を追うごとに開花する場所が北上する。関東が開花すれば約1か月後に開花前線は津軽海峡を渡り、北海道へ移る。このことと同時に、標高が高い山岳地帯でも桜の開花は、すそ野から高い部分へ移動する。一本の桜の木でも、はじめは下枝に花が咲き、数日後には満開となる。開花宣言が出た後、1週間後には満開となり、受粉が終われば、開花しておく意味はないため、散っていく。

 

 桜の専門家の話であるが、ソメイヨシノは受粉しても種としては成長しないため、種が保たれ、雑種の交配は難しいようである。いうなればクローンのようで、完全な交配ができないようである。そのため、開花前線が利用できるそうである。そのため、増やすためには挿し木か株分けを利用する。しかし、さくらも種類が多く、自分が知っているだけでも、河津ザクラ、緋寒桜、枝垂桜、ヤマザクラ、八重桜、佐藤錦などのサクランボの木などがあり、交雑種もあるようで、本当のところはよくわからない。

 

 そもそもソメイヨシノは、江戸緋寒桜と大島桜とが人工交配で誕生した我が国で誕生した品種といわれていて、サクランボのような実を持つが、種ができても発芽しないのかもしれない。数年前にサクランボの種を植えてみたが条件が悪かったのかもしれないが、発芽した記憶はない。

 

 桜の名所は多くあり、冬から春への象徴的な花で、多くの人に愛されている。丁度、受験シーズンが終わり、その結果を桜咲くとか桜散るなどと合否の通知にも使われる。小学校のテストには桜の花びらを模したゴム印が押されていた。桜が散ることを潔しとした戦時中の特攻隊、人の命の代弁に使われることがないようにしたいものである。また、時期的に入社式や、入学式の時期にあたるため、桜の満開に合わせた夜桜見物、桜の木の下での歓迎会や歓送会が行われる。満開もよし、散る花弁は花吹雪、水面に浮かんだ花弁は花筏など優美なイメージも沸く。

 

 結婚式などのおめでたい席には、さくら茶が振る舞われる。しかし、ソメイヨシノの寿命は60年といわれ、老木には毛虫が付きやすく、伐採された老木も哀れさを誘う。手入れによっては200年近く花を咲かす老木があるという。枝垂桜である。特に注意が必要なのは勢いがよい春先などには剪定しない方がよいそうである。切り口から黴菌が入りやすいためである。