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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

墓参と精進落とし

2016年04月22日 00時00分01秒 | 日記

平成28年4月20日 

 数か月前から同窓生の仲間の間で計画が進んでいた墓参と精進落としが終わった。集まったのは3人であったが、気心が知れた仲間である。墓地に近い小田急線の鶴川駅で待ち合わせ、タクシーを利用して奥さんが眠る墓地へ向かった。鶴川駅は数年前に大幅な建て替えが終わっていて、駅前のロータリーは多くの人が往来していた。学生が多い。墓地周辺は宅地開発が終わり、住宅地となっていた。住宅地のほぼ中央にある墓地は今の時代、大変珍しい。宅地開発前は、寺の敷地であった場所のようで、寺院が地権者であることで、設置が可能となったようである。

 

 静かな高台にあり、500坪ぐらいのこじんまりとした墓地であった。どの墓も10年も経過していないようで、現代風の墓石が並んでいた。まだ更地もあり、いずれは埋まることであろう。どういうわけか、中央部に更地が多かった。想像すると区画によって墓地の価格が異なるのであろう。ところどころに水場もあり、芝生が敷き詰められていた。

 

 管理人が、芝生に除草剤を散布していたが、芝生は枯れずに雑草だけを枯らす薬剤だそうである。管理人の話では、除草の注文が多くあり、この時期の作業ともいっていた。奥様の眠っている墓は御影石の立派な墓で、隣は亡き父親の墓、五輪塔であった。敷地内の管理事務所では墓参客に必要となる生花や線香を販売していて、何も持たずに墓参にきて、必要なものを購入する人が多いそうである。

 

 今までに五輪塔を見かけたことは何度かあったが、良く知らなかったのでウィキペディアで調べたところ、外国にはないそうで、我が国産ということであった。ルーツは卒塔婆(スツーパ)でインドあたりから渡来したが、密教の影響を受けたようである。本来はシャリ(遺骨)を入れる容器であった。わが国では供養塔や供養墓として平安時代に始まったとのことである。教理上では方形の地輪、円形の水輪、三角の火輪、半月型の風輪、団形の空輪からなる。それぞれに梵字を彫り込むこともあり、宗派によって若干異なっている。

 

 墓参の後は、鶴川駅前の割烹で、生前の奥様の話を交わしながらの精進落としを行った。墓からの帰りは徒歩で駅まで戻り、途中急な階段には息が切れた。すきっ腹に地酒は疲れた体に心地よく、すぐに酩酊状態になってしまった。丁度、3回忌に合わせての墓参となった。改めて、ご冥福を祈った次第である。