鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

年度初めの震災その1

2016年04月20日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 例年になくあたたかな四月である。入学式、入社式等、年度が新しくなることによって、多くのものごとが変わる我が国である。年度は会計年度がその代表ともいえるが、我が国の教育制度が4月から始まることは、会計年度にかかわっているからであろう。欧米の9月が年度の始まりとしている国も多い。一度決まった制度は、そうたやすく動かすことができない。その理由は、全てのシステムが、4月を始まりとして3月末日に終了するように単年度決算を行っていることに他ならない。

 

 我が国は桜の開花と合わせるような感じを持つが、動植物の方は最も忠実に、過去から季節の変わり目とする成育サイクルを持っている。4月に子供を産み、子供の成育環境を考えれば納得いく。4月~6月と植物は多くが開花し、果実を育てる。その状況に応じて動物も生活のリズムを変えてきた。一番子育てにふさわしい時期でもある。

 

 その名残ではないが、4月~6月の時期は、草花がただ美しいばかりではなく、多くの動植物の活動期でもある。しかし地盤についてはどうであろうか。最近発生している九州熊本を震源に活断層の活発化が地震を起こしている。本震度7.3というエネルギーの発散は予兆さえも正確に表示できていないし、飛び火し、近隣各県にも及ぶようになってきた。県割は、勝手な歴史上の主導権争い決まったいきさつがあり、何も地政学的に分かれてはないため、飛び火したように感じるだけであり、本来は同じ地盤として存在ししている。

 

 関東に比べ、日頃から地震に縁がなかった九州であるが、温泉地がある場所は、ほとんどが火山地帯であり、地中のマグマが、地下水脈を温めて、地上に噴出している、または汲み上げて温泉として利用している。つまり、火山が関係していて、地殻が複雑に交差し、地盤相互のずれや移動で、地殻の摩擦熱が発生している。人類はこのような自然に対し、全くの無力であり、地震予知学会などは姿を消し、今や、ズブシロ集団の気象庁にお鉢が回り、つたない予想に加え、自信のない弁明に苦慮している様子が伺える。

 

 観光地として栄えた場所は、悲惨な状況に追い込まれている。東日本大震災と比べる必要はないが、被災者に対しては気の毒と思うが、同じ被災者が増えたわけで、前回の教訓が生かされない苛立ちは行政の在り方を改めて感じるところである。よく聞く格言に、のど元過ぎれば熱さ忘れるである。