どのような機械であっても形ある物はことごとく崩れる。時間の経過に伴って陳腐化するだけではない。陳腐化とは、読んで字のごとくで古くて腐ることであるが、ありふれていて、面白味がないことの意味もある。すなわち古くなることであり、多くは空気中の酸素が金属にあっては酸化させ、プラスチック等の樹脂では、弾力性を失い固化(老化)する。そのためちょっとした刺激や外部応力に耐えられなくなり破壊する。摺動部は摩耗によってすり減るし、ゴミや塵の付着は抵抗になったり、接点の導通を阻害する。
メモリには普段使わないファイルを蓄積し、定期的に削除しない限りメモリ空間を占有してしまい、メモリの反応を鈍らせる。普通、これらの症状はパソコンが重くなるなどと表現しているが、新機種導入時にはさくさくと動いていた実感が無くなり、ファイルの読み込みで時間が掛かるようになる。突然の停止はモニター画面は真っ黒になったり、青い画面に変わり、固まってしまう。マウスも動かず全く反応しない状態となる。
こうした状況は、パソコンの切断を行い、再起動を強制的に行うが、出来れば、強制的に電源を落とした後、モニターとパソコン本体だけを残し、多のケーブルは総て接続を断ち、再立ち上げを行う。ほとんどの場合はこれで立ち上がるが、場合によっては、Windowsが立ち上がらない場合がある。このときは、電源を投入後、ファンクションキーをしばらく押すとセットアップメニューが表示される。(ファンクションキーは機種によっていろいろである)後は画面の指示に従って操作を行う。
普段定期的にメモリに常駐するの不要なファイルを掃除する。メモリはパソコンのCバンクに入っているいるので、マウスでパソコンの構成からCを選択し、右クリックでプロパティを選び、ツールからディスクのエラーチェックを実行する。
こうした操作はパソコンの操作マニュアルに記載されているので、定期的に閲覧され、実行した方がよい。マイクロソフト社などから、瞬時にウイルス除去や、速度低下を修正するソフトが宣伝で入ることがあるが、高額な費用を要求するプログラムもあるので注意されたい。
また大切なことは、正常に起動している段階で、バックアップを外付けのハードディスク、DVDやCDメディア等にコピーしておくことが重要である。パソコンの内蔵ハードディスクが壊れてしまうと必要なデータも失ってしまうからである。