鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

水前寺公園の渇水

2016年05月02日 00時00分01秒 | 提言

 熊本市中央区にある大名庭園で、阿蘇山の伏流水を用いた桃山式回遊庭園で、正式名は水前寺成趣園(じょうじゅえん)という熊本藩初代藩主細川忠利が寛永13年(1636年)から着手し、細川綱利の時に築山や泉水が作られた。築山を富士山に見立てた東海道五十三次の景勝を模している。今回の地震でこの公園の湧水池が枯れているという。

 

 熊本市の飲料水はほとんどが阿蘇山の湧水を利用しているといわれ、市内のいたるところで湧水が止まったり、その量が著しく減っているようで、濁った水が出ている。不安に思う市民は、自宅の飲料水の水質検査を行っているそうである。これに対して専門家は地震によってそのようなことも起こり得るとのことであった。実際に起こっているのに、起こり得るなどと釈明するのには、無責任甚だしい。

 

 九州は古くから大規模な地震が発生していない場所でもあり、地震や火山の専門家は、危険地帯であったと口をそろえて発言しているが、発生した後になって、宣っても意味がない。後出しじゃんけんで、無責任な専門家の話など誰も信頼しないであろう。地震や火山学者が、地下で起こっている現象をどのようにして把握するのか、ひずみ計・地震計等の地殻変動を測定機器があり、最近のデータ収集と分析が明らかにされなければ、無用の長物になりかねないし、学者としての名声も研究も評価されないであろう。

 

 国土地理院なども同様で、年間の予算は莫大であり、使途不明金は即刻是正しなければならないであろう。何かにつけ、想定外だったなどの発言は、地震や火山災害で死亡した方にとっては無駄死のそしりはぬぐえない。何を言わんとしているかであるが、的確な情報が出せないのであれば、どの場合には可能なのかを明らかにする必要はあるであろう。出来ない、解らないだけでは済まされない。

 

 地下の状況を知りえないのは、先進国である日本だけのことか、世界中の先進国も同様なのであろうか、そうであれば、オリンピックや観光立国などとなどと浮かれていないで、国土の保全についてもっと真摯に取り組むべきではないであろうか。国土が自然災害に弱いのであれば、あらゆる情報や行政力を使って、強くしていかなければならない責務を負っている。学者や専門家にだけ任せるのはやめた方が良い。何もできない学者や専門家の言質に惑わされないような場を構築すべきであろう。