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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

五月病の時期

2016年05月05日 00時00分01秒 | 紹介

 正式な病名ではないが、一種のうつ病状態が散見され、特に新入社員や新入生が発症するといわれている。ゴールデン休日明けに多くなるためそのような名前となっている。不適応症、ブルーマンデーなどと同様に、休み明けに気力を失い、食欲不振や睡眠不足、頭痛等を引き起こし、意欲減退、不定愁訴など人によって異なるが、精神障害である。

 

 多くは対人関係等環境変化が原因となることも多く、4月に将来を夢見て進学や入社した新人は、社会の現実に触れて、自分の理想と異なる状況を受け入れられなくなり、その場からの逃避となって、周りの人等に打ち明けられずに、自分の殻に閉じこもり、現実を直視できない精神状態に陥るようである。決して大きなストレスを受けたわけではないのであるが、蓄積した様々なストレスはその発散場所を見いだせないまま落ち込んでいく。

 

 外傷と異なり外見では分からないことが多いため、発見が遅れ、病状を長引かせてしまう傾向にある。登校拒否や、出社拒否が発生すれば、所属する組織で判るが、管理職や同僚等からの日頃の関係等も気にかけておきたいところである。このような状態を長引かせることなく、何らかの手を打つべきであるが、スクールカウンセラーや、産業医の立会いの下、強い調子で攻め立てることなく、接触を試み、相手の心情を察した対応を行うことが大切であろう。

 

 普通の人においても五月は、気温の変動が大きく、天候も安定しない。季節の変わり目は、精神状態も変化するし、低気圧が近づけば、古傷が痛むこともある。五月病は社会現象というほど一般化している。最近はあちらこちらで、気軽に行ける病院やクリニックがあるし、以前ほど入りにくく、敷居が高いということはなくなっている。気軽に相談できる場所というだけではなく、他人の目を気にすることもなく利用できる。

 

 自分も五月の連休を利用して、赴任先から自宅に戻っていたが、自宅でもやるべきことが多く、ゆっくり休むことができなかったし、行帰りはどこへ行っても渋滞に巻き込まれ、連休疲れで、ぐったりしたことを覚えている。そのような時もあったが、今になって振り返ると懐かしく思い出される。

 

 ストレス対応は個人によって異なり、適度なストレスも逆に明日への意欲にもなるし、気持ちの持ちようであろう。五月病になった方は、周りの気遣いも必要であるが、立ち憚る壁は、迂回すればよいとの話もある。気分転換を行うなど迂回の方法を考えてみてはいかがであろうか?