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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

ドットサイトの活用

2016年05月03日 00時00分01秒 | 紹介

 カメラメーカーも採用しているドットサイト、本体との直結はないが、この照準器は多くのカメラマンが利用している。目の位置が、ファインダーを使っていると、ドットサイトの画面の位置が重なっているわけではないので、前後若しくは左右に首を振らなければならないが、ドットと画像が連動するように合わせさえすれば、オートフォーカスであっても十分機能する。

 

 飛び物は相手次第で予測位置をあらかじめ決めるのはは難しいが、カワセミや、コアジサシがホバリングしている場合はほぼ真下に飛び込むことが予想され、予めその水面にフォーカスを合わせておけば、ファインダーを見なくてもシャッターを切れば画像に納まることになる。連続シャッターに設定し、フォーカスをロックオンさせれば少々の動きにはオートフォーカスがついてくる。

 

 今回コアジサシのダイビングの様子に利用してみた。70~80%で撮影できている。コアジサシも邪魔が入ると下降する段階で方向を変え、ダイビングをやめてしまうのでこれは仕方がない。フォーカスポイントに入れば、自動的にフォーカスが決まってくるが、意図した画像は獲物に合わせたかったり、目に照準を合わせたいような希望は実現できない。その場合はマニュアルでピント合わせをしなければならないが、コンマ何秒という瞬間はそれもむつかしいかもしれない。

 

 何度か挑戦してみる他に妙案はないようである。オートフォーカスは、時々、明暗がはっきりしている被写体に引っ張られる可能性が強い。ピントを合わせてもグレー系や縞模様などオートフォーカスが効きにくい被写体もあるので、慣れるしかないであろう。

 

 ドットサイトが有効に効けば、ファインダーや液晶画面を見なくてもドットサイトの照準を信頼すれば大方の被写体は満足いく画像となり得るので、使い込んでみる必要はありそうである。目に優しい緑色のLEDも使え、照準の大きさも各種あるので、自分の好みに設定すれば事足りる。注意しないとレンズを交換する場合や、カメラの頂点位置にあるシューのゆるみが照準を狂わすので、時々点検し、レンズの焦点と照準器のドットとを合わせることも大切なことである。

 

 ドットサイトの使用は、レンズの性能ばかりではなく、天候にも影響され、被写界深度が広くなる露出が、よりドットサイトを有効にしやすい。