例年ではひなが誕生してもよい時期なのに一向にその気配がありません。
今週で平成28年は半年が経過する。過ぎてしまえば半年もあっという間である。この間大病をせず元気で過ごせたことを感謝したい。現在も余震が続く熊本県・大分県在住の方が巨大地震に遭われ、その損害たるもの計り知れない。精神的な面でのケアが必要とされている多くの方にとっては、震災復興もままならないであろう。幸いにして女房の実家が大分の国東市にあるが、直接の被害がなかったことは安心している。地震の終息がはっきり示されないもどかしさは人間の限界を示した。特に、火山や地質学の専門家がなんと頼りにならないのかが分かった。
多くの研究機関は何を示したのか、根拠が乏しい、地震の予知などは誰にでもいえるので、根拠が示されないまま、気象庁にげたを預け、NHKは、前もって準備した津波警報を言い、危険性をことさらオウム返しで言うだけで、言いましたよ、あとは地震や災害に遭われても個人の責任で、NHKは関係ないと言いたげで、また、そのように感じる。
これでは災害に対する万全な備えをする気にならない。原発についても停止することなく、異状はないなどとの報道はそれでよいのであろうか、災害が起こってしまえば、福島の原発の二の前を踏むことになりはしないか、どうも心配である。四国や九州の原発を稼働してどれだけの電力量となるのかも定かではない。今の時期は原発を止めるべきと思われるのであるが。
自然災害は誰にも罪はないことにしているが、現代の科学技術をフルに活用しても予知は無理としても、避難場所の確保が十分でないのはもはや人災といえるであろう。東日本の震災後の復旧についても目途がついたとは聞いていないし、震災による地域の衰退のニュースも伝わっている。多くの税金をつぎ込んでも元に戻すことは不可能との判断もあり、過疎化に拍車がかかっている。
東京オリンピック招致にかかる疑惑が報じられ、エンブレムの問題や、競技場についても暗いニュースが多かった半年であった。5月26日から伊勢志摩で行われたG7サミットの成功はこれからの実行がカギを握るが、中でも、オバマ米港大統領の被爆地広島への訪問である。このことが核軍縮に向かう糸口になることを期待せざるを得ない。
マンションの耐震設計の不正や、乗用車の衝突時に機能する安全装置の不具合等事件を挙げればきりがないが、事故等が起こった後では取り返しがつかない。我が国が安全であるとの自信であり自負がそうでもないと思う今日この頃である。