鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

市民アカデミー16前期10回目

2016年07月10日 00時00分01秒 | 日記

平成28年7月8日

 今回から12回までプロジェクトXの3回のシリーズが始まる。中島みゆきの曲が流れる、ある意味、現代社会の特異な分野が始まった。初回は腕と度胸のトラック便、宅急便のクロネコヤマトの流通業界に投石した挑戦話である。手間のかかる個別の荷物の集配と宅配である。採算性を度外視し、この分野に新たな開拓を目指し、見事成功したクロネコヤマトの成功談であった。講師は、NHK政策局企画開発チーフプロデューサー小原美和子氏である。

 

 前回と前々回は都合で、出席出来なかったが、前半は画像の解説もなく、DVDの放映がメインであった。作品ができる段階での苦労の一端のご披露があった。企画の段階では、小倉昌男社長の人なりを紹介することを中心とした脚本であったが、社長からの頼みで、現場で活躍したドライバーに焦点を当てることを勧められた。そのことで設立当初のご苦労話が採択されたようであった。放映後の反響は素晴らしいものがあり、大手から中小に至る宅配便業界から、高い評価がなされた。

 

 すでに、宅配は、参入している企業が30社となっていて、1兆円産業ともいわれている。ヤマト便は、全国どこでも届く翌日配達をスローガンと産地直送をあげ、9万人の従業員を抱え、着実に実績を構築してきている平成40年には、荷物量は16億個の予想である。

 

今回のハプニングは、ビデオの主役であった、北海道の支社長を経験された加藤氏の会場への参加であった。小倉社長が社是として取り上げた、サービスが先、利益は後に、全員が経営者、ドライバーこそが花形であり、ドライバー一人一人が「すしや職人」であるとの実践者でもある。実際の現場で経験されたご苦労の一端が披露された。

 

個人の荷物は、単なる荷物ではなく、送り手から受け手への心があり、思いが詰まっているとの荷物に対する取り扱い上の極意ともいうべき事柄で、配送人は、両手で丁寧に相手へ届けることであるとのことは、宅急便のヤマトが長年の経験の中から、つかんだ哲学ともいえるものであり、それも最大級の哲学なのである。

 

加藤氏は、東京出身であり、礼文島の営業所開設が最後の仕事だったようである。大型貨物車の許認可には相当ご苦労があったことが触れられていた。現在に至った道が決して平たんではなく、多くの難関があり、そこを踏破してきた自信には将に脱帽であった。