上司と同行する場合に、自家用車やタクシーの乗車位置が問題になることがある。官公庁では、トップには専用車が付くことがあり、自宅への送迎にも使われる。この場合にはトップの乗車位置は大体決まっている。その車に同乗する場合は、新人は運転手の隣に座ればまず問題ない。部長、課長、係長と新人が運転座席以外に座る場合は、後部座席右側に部長、左側に課長、前席運転座席となりに係長が乗り、新人は後部座席、部長と課長の間に座ることになる。仕事以外では乗車場所から見て自宅が遠い順に座ればよいと思うが、組織には別のルールがあるかも知れない。
運転手が行き先を承知していれば、良いが、始めての場所ではナビゲーション役として、助手席に行き先を知っている者が座る場合もある。タクシーではカーナビが付いているのでそこまで意識する必要はないが、タクシー運賃を支払うためには新人が支払い、後から精算する。上司が運賃を持つ場合もある。原則は、一番安全な場所が運転座席の後側と言われていて、上席とされている。
エレベータ乗降の場合もルールがある。上司と同行する場合に、乗るときは先に新人が入り、エレベータ操作ボタンを操作する。降車する場合は先に上司を下ろし、最後に新人が操作ボタンの操作位置から降車する。簡単に言えば、エレベータボーイの役目を果たすことになる。エレベータが混雑していればその場の状況に合わせることも大事である。
事務職などでは課別や班別に事務机が配置している。座席は役職毎に決まっていて、勝手に新人が課長席など、職位が上の席に座ることは慎むべきで、それを知らずに座る新人が怒られることもあるので気を付けたい。もし、相談や報告する場合など、職位が上のものが座ることを許可した場合には、まる椅子やパイプ椅子など簡易な椅子に座ればよい。通常は相談者が立ったままで対応して貰う。
会議等の座席位置は組織によって異なるかも知れないが、また、主催する会議のレベルによっても異なるため、どのような座り方をするかは上司に聞いてから設営した方がよい。通常、会議室の扉に近い位置に新人が座り、遠い方に上位の者が座る。
応接室では、来客は、扉から遠い方の席へ誘導し、応対する側は扉に近い方に座り、対面する。来客者にお茶のサービスをするが、身内は最後とし、来客が着席し、職位が高い者からお茶をサーブする。ここら辺りもルールがあるので、知っておくべきである。