鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

朝方の地震

2016年02月07日 00時00分01秒 | 提言

 午前8時に突き上げるような地震が感じられ、すぐにTVのスイッチを入れたが、速報はまだのようであった。時間にして1~2分後に、神奈川県北部が震源で、町田市と川崎区で震度4の速報があった。居住地に近く、多摩区は震度3とのことであった。津波の発生はなく、すぐに揺れは収まったが、前兆のない地震は怖い。予知の緊急放送は現在では震度5以上のようであり、震度5以下であっても伝えるべきと思われる。

 

 狼(おおかみ)少年の話がよく出るが、予知が当たらなくても、それはそれで誰しも信頼しないわけではない。避難は大災害ばかりではなく、余震の方が大きい場合もあり、津波においても地震を体感しなくても起こり得るので、たとえ的中しなくても予報は重要である。心の準備というか、ゆとりが生まれる。

 

 地震予知学会等の方々が、予知が的中しないことで、地震の予知は難しいと本音を吐露したことがあり、やはりそうであったかと納得したものであったが、そうはいっても、計測機器の精度を高め、データの蓄積・分析は何もしないよりは大切なことで、関係者の一層の研究と予知精度を高める努力は欠かせないであろう。

 

 今朝の現地時間で3時ごろ台湾南部の高雄付近でマグニチュード6・4の地震が発生した。現在、被災地の被害者の救出に当たっているとのことである。これも予知が行われていなかったのか、大学の研究者の中には、予知をしていたとの後日談をよく聞く。解説者もそうである。この手の評論家の類は、自分は前から指摘していたなどと得意がって話している場面を何度も見たことがある。

 

 では実際の行動を何か行ったかとなると誰しも口ごもり、視聴者からは不信感を募らせる原因となる。占い師に至っては何を根拠に話すのか不思議でしょうがない。人の命が失われるかもしれない事態をどのようにとらえ、何をもって危険除去に貢献するのであろうか、不安を高めるだけで、余りにもお粗末な番組は害だけあって益にならないないものである。民放においても番組の取材についても再考をお願いしたいところである。

 

 さらに言えば、被災地に入った報道を担当する現地取材は野次馬的で、被災者の気持ちを逆なでする場面がよくある。自然災害は避けられないのも事実であるが、正確な情報は必要であっても、過度な情報創出はできるだけ避ける必要性を感じている。マスコミは常に取材におけるモラルを求められるものである。今回の地震による被害はなかったが、常に避難経路等は確認しておきたい。


人工知能の進化

2016年02月06日 00時00分01秒 | 紹介

 最近の話題であるグーグルが開発したアルファー碁というAIは10年先と見られていたい囲碁のプロ棋士に勝ったという情報である。囲碁は得意な分野ではなく、囲碁に精通しているわけではないが、盤面が広く、局面の数が10の360乗といわれ、次の一手を判断するには、大型のコンピュータが付いていても人間が勝っていた。これが人間に勝ったというのである。

 

 勝因は人間の脳の神経回路機能と類似する推論方法をとったことによる。これをディープラーニング(深層学習)というそうである。このAIプログラムは、3000万種類の打ち手を見せて学習させ、対戦者の動きを57%の確率で予測できるまでにしている。さらにAIは自己対戦を数百万回繰り返し、勝ち負けを経験させる中で、勝ち方を学んだそうである。盤面上の石の配置を見て、形勢を判断する人間の脳(直感)の活動に近いといわれている。

 

 この深層学習をビジネスに生かせないかという考えが模索し始めている。例えば、自動車運転や難病治療での処置である。自動車においては、交通状況に応じたハンドル操作があり、医療分野では画像診断がある。ガンの早期発見に利用すれば、専門医師でも困難な診断への利用には大いに活用できる可能性がある。また、スマートフォンでは音声認識機能に使われ始め、実用化が期待されている。さらにはセキュリティ機能の向上に、不審者を発見する警備用のカメラに搭載することや、人型介護ロボットもこれからの介護福祉分野への投入が期待されているところである。

 

 ここで気になることは、犯罪や人間を殺傷する能力を持つ大量虐殺の兵器に、AIが利用された場合のリスクである。ある段階へ進んだ戦場では、無人の偵察活動、敵の認識と殺傷や破壊が一段と巧妙となり、人が介入しない代理戦争の発生が危惧されることである。

 無人偵察機(ドローン)は既に兵器化して、アルカイダとの戦闘にも登場したようで、現在進行中のIS(イスラム国)壊滅の戦争に試行的に用いられる可能性もある。我が国の終戦時に必要性が疑われている原子爆弾の投下などと同様に、AIの進化は、将に、AI兵器の殺傷力を実験する場として、利用される可能性があることは否定できない。

 

 ではどのように歯止めをかけていくのであろうか、人知の限界が見え隠れする世界で、サイエンスフィクションの実現はノンフィクションとして押さえきれるのか、人類に試されている試練ともいえる世界がある。


我が家の恵方巻き

2016年02月05日 00時00分01秒 | グルメ

 明日は立春、暦の上では春に入る。今日はあちこちの神社や家庭で豆まきが行われ、福を招き、災いを追い払う儀式である。数年前より、誰が仕掛けたのか、西方から恵方巻きを食べる習慣が生まれ、関東でも根付くかに見える。ちなみに今年は丙(ひのえ)で、恵方は南南東といわれている。こちらの方角に向いて海苔巻きにかぶりつくようであるが、その食事風景はどうもいただけない。

 

 とはいえ、毎年自家製の恵方巻きを作ることにしている。炊飯は5合を2回、1升であるが、炊飯ガス釜が5合炊きのため、2回である。作った恵方巻きと細巻きは、太巻き8本、中太巻き4本、細巻き15本である。具材はマグロ柵取り2枚、かんぴょう、椎茸、キュウリ、芹、かにかま、デンブ、納豆、卵焼きである。仕込みは2日前から、乾燥椎茸とかんぴょうは水に浸し、戻すことから始める。市販品は、マグロ、かにかま、デンブ、いくら、卵焼きであり、納豆は挽き割りを注文した。

 

 昨日には椎茸の甘露煮とかんぴょうの味付けを済ませた。椎茸の甘露煮はコツがいる。一昼夜水に浸すとだしが出るのでそれを捨てないで使う。へたを取り、乾燥椎茸200グラムに対してカップ3の砂糖を加え3~5時間弱火で煮込む。最後にカップ半分の醤油を加え、一煮立ちしたら火を止める。併せてかんぴょうは塩でもみ洗いをし、15~20分間熱湯でよく煮る。水にさらした後、椎茸の煮込む途中(1時間ほど前がよい)で一緒に煮込む。これによって椎茸が一層柔らかくなる。火を止めて味を椎茸とかんぴょうに含ませる。煮物に共通することであるが、冷めていく段階で味がしみ込んでいく。

 

 海苔巻きに使う具材が揃うといよいよ仕込みにはいる。海苔は縦方向に使い(のの字巻き)、太巻きと細巻き用に海苔を半分に切って準備する。卵焼きは1パックを8本の細長い四角柱に切っておく。マグロも同様に四角柱に切りそろえる。含め煮の椎茸は細く切り、かんぴょうの海苔の横方向の長さに切る。芹は熱湯で1~2分茹でて長さを揃えておく。キュウリも長いまま縦に切り目を入れ四角柱にする。

 

 酢飯は、昆布を入れて炊くと良い。炊飯後15分放置し、酢に砂糖と塩を入れた液を準備し、すし桶にシャリを入れて上から全体にかけ、混ぜながらうちわで風を送り、あら熱を取る。巻きすに海苔の上にシャリを5ミリほど載せて広げ、さらに半分に切った海苔を載せ、5ミリほどシャリを載せる。手前に具材を載せて巻き込めば太巻きのできあがりである。


モノのインターネットその4

2016年02月04日 00時00分01秒 | 紹介

 TVのコマーシャルを見ていると、ハンドルを持たない運転手が、ハンドルに触れないで走行できると察せられるコマーシャルが盛んに報道されている。何のために運転手がいるのであろうか、余りにも世間離れしているため、宣伝がすべてではないことを暗示している。いずれは運転手がいらない自動車が公道を走ることが想定されているが、果たして完璧な制御機能を確立したのであろうか。

 

 宣伝に限ったことであれば、許される気もするが、果たしてどこまでがクリアされたというのであろうか。ITセンサーの限界は決して人間以上の機能性を持っているわけではなく、集めたデーターを解析し、状況を判断するため、未だ開発途上にある。設定条件が想定外までも含めて設計されているわけではなく、とっさの出来事に対する反応は、決して十分とは言えず、過信できる段階ではないことも事実である。

 

 事故を起こさないだけではなく、事故を起こした場合の責任の所在はどこにあるのかさえも明確になっていない。安易な宣伝はたとえメーカー側のし烈な競争があることは予想されるが、現段階では慎むべきであろう。ITの恐ろしさは、現実に多くの予兆の中に見出せる。もっと単純な機構で動くエレベーターにおいてさえ、ブレーキの不良等が原因して、途中で止まり、身動きが取れない事故も発生している。

 

 GPSの位置情報にしても、トンネルの中や、インターチェンジで、複層階となっているところでは、正確な位置情報を知ることができない。ましてや、気象条件による変化おいても電波の受信限界や、雷による過電流、リーク等の現象は対処できるバックアップ機能を備えているとはいえず、常に危険との同居状態であろう。

 

 宣伝が問題となることは少ないが、新し物好きには止めたところで意は通じないであろう。自己責任で片付けられる問題でもなく、過剰と言える宣伝の抑制や停止はもっと厳しくてもよいであろう。車は大切な人間の命をのせている。運転未熟者が起こす事故については原因がはっきりすれば対処できるのであるが、ITが認知されていない中では事故にあい死亡してしまえば死に損となろう。

 

 ITの結集である旅客機においても、事故が多発している現状は、たとえ、1万回に一度であれ、多数の命が一瞬にしてなくなる可能性はゼロでない以上、人が介在すれば事故の確率が増えるようであれば、根本から見直す必要があろう。


ベニマシコの撮影

2016年02月03日 00時00分01秒 | 紹介

 今年に入ってからカメラマン仲間のブログからベニマシコが飛来していることを知っていたが、声を聴いたという情報を頼りに、可能性がある場所へ足を何回も運んだが、一向にお目にかかれずにいた。見かけないカメラマンからはベニマシコはどこへ行けば撮れるのかとの質問が来る。しかし、聞きかじりの情報に始終し的確な情報を伝えることができなかった。

 

 天気も思わしくなく、時間があったので、多摩川へ行ってみた。今期はだめなのかと思っていたところ、顔なじみのカメラマンと出会い、友達のカメラマンがベニマシコを見つけ、これからそこへ移動するところだという。自分も同行した。丁度、多摩高の河よりの草藪の中という。以前そのカメラマンから聞いた場所の近くである。

 

 数人のカメラマンがカメラを構えていたが、近くにいるようであるがしばらく待つことにした。15分もたったころ、鳴き声が聞こえ、2個体が飛んできた。雄と雌のようで、雄のピンク色が目に入ったが、すぐに藪の中に隠れてしまった。それから30分ぐらい待ったが、何回かは位置を変えて飛び回っていたが、止まってくれない。しばらく近くにいるようであったが、カメラマンもちりじりになり、解散である。

 

 自分も近くを散策し、だれもいなくなった場所で、鳴き声を頼りに耳を澄ましていたところ、近くの竹藪でベニマシコの声がはっきり聞こえた。周りを見渡すと高木があり、そこへ3羽のベニマシコがいるではないか。雄2羽と雌1羽であったが、逆光で距離も遠く、何枚か写した。今年になって初めて見る姿であった。移動が速く、すぐに逃げてしまったが、おおよその移動場所がわかり、そこへゆっくり近づいていった。

 

 1羽の雄が自分がいる場所の近くまで来てくれた。焦点を合わせ、夢中でシャッターを押し、連写を数回撮る。その後、雌も飛来したが、一緒には撮れなかった。粘ったせいもあり、近くで撮影でき、居場所の見当がついた。今年は、降雪が10日ぐらい前にあったため、好物と言われているセイタカアワダチソウの枯れ草が倒れていて、藪に入るとなかなか出てこないようである。カメラマンに感謝するとともに、ベニマシコの写真が撮れたことに満足した次第である。

 

 ベニマシコだからといって、特段の撮影テクニックが必要ではないが、コツといえば、飛んで行ってもしばらくすると前いた場所に戻ることが多いといえそうである。


市民アカデミー15後期最終回

2016年02月02日 00時00分01秒 | 日記

平成28年1月29日

 

 映像・メディアコースの最終回が本日、武蔵小杉の生涯学習プラザで行われた。午後からは悪天候が予想されていたためか、10月30日に予定されていた講座がキャンセルとなったことも影響してか、出席者は1~2割少ない状況であった。講義は、鈴木肇先生、シルクロードのイスタンブールから最終目的地イタリアローマへと続く旅であった。

 

 イスタンブールはアジアとヨーロッパを結ぶ地点で1453年に、オスマントルコが制圧し、現在もトルコに属しているが、古くはローマ帝国の首都でもあり、コンスタンチノープルと呼ばれていたところで、ボスポラス海峡に挟まれた場所である。セントソフィア寺院はローマ帝国時代に建てられたキリスト教の寺院であるが、イスラム教に変わっている。講師の話によれば、IS(イスラム国)が破壊しない理由が、あまりにも立派であり、歴史を持った建物であるから、影響力が強く手を出せないのではないかとのことであった。

 

 余談であったが、甘利通産大臣の辞任に触れ、一週刊誌の記事が大臣の辞職に追い込むご時世は、マスコミの力を過少視するべきではなく、昔勤務した社会部での行動の一端に触れ、当時、若気の至りで、我が国の武器製造についてのドキュメントが放映されたときに、斉藤邦吉官房長からのお叱りを受けたとの話があった。やはり情報を扱うにはそれなりの精査の必要性と影響の大切さを学んだとのことであった。言いたかったことは、すでに時効と前置きして、情報の取り扱いには現職大臣の失脚にもつながることの影響力の重大さを述べられたようである。

 

 映像を見る限りにおいて、バザール等の異国情緒ある映像は、歴史の一端を示すことになるが、1000年もの時の経過は、民族同士の戦いと融和との歴史であり、トルコ国民がシルクロード取材班に対して示した友好的な対応は、明治に入ってから和歌山県沖で遭難したトルコの友好使節団を救ったことが影響しており、更には、日本がロシアのバルチック艦隊との日露戦争に勝利したことがあるようで、トルコ国民が我が国に対する歴史を国民の意識の中にあることに感激したそうである。

 

 今回のコースは知らなかった世界を解説付きで過去に放映された映像とともに講座として12回も聴講することができた。毎回のテーマの取り上げ方も総じて良かったと思う。今年の企画は、4月以降の開講で、海のシルクロードということなのでぜひ参加したいと思っている。


同一労働同一賃金番外編

2016年02月01日 00時00分01秒 | 提言

 同床異夢の同一労働同一賃金という題で、大機小機という日経新聞のコラム欄に記載があった。400字数ぐらいの短文で、深くは踏み込んでいないが、この問題を建前で労使ともに主張している。もともと賃金決定は労使交渉で決まるもので、政府は雇用機会均等法の条文に性別による差別の禁止に年齢を加えるに拡大すればそれで足りるとしている。乱暴な解釈であり、政府の関与は、そればかりではないことは自明の理であろう。

 

 文末に新聞社の筆者は労働者の身分ではなく(正規か非正規かの違いという意味と思う)、仕事能力の差で賃金を決める同一労働同一賃金を実現するとしている。このことについても、疑問に思うのであるが、どのようにして個々人の能力差を見極めるかは神様ではない以上困難を期す。また、既に蓄積された企業別の賃金体系を一律に変更することは労使にとって困難な話であり、せめて、政府はガイドラインなるものを率先して提示すべきであろう。

 

 その前提は、国家公務員、地方公務員の年功序列型の賃金体系を業績なり成果賃金制に切り替えることができるかということである。さらに一歩進めて、同一労働同一賃金に切り替えられるかということを意味する。キャリアとノンキャリの賃金格差や昇進スピードの違いは明らかに差別ともいえる。これ以外に多くの賃金職員を抱えていることは新たな格差を作っているといえるであろう。これは口で言うほど簡単な話ではない。

 

 安倍内閣が旗振り役となって目玉とも花火ともいえる類のもので、国民会議なる有識者委員会に投げているようであるが、果たしてどのような諮問に対する答申が出てくるのか楽しみである。労使団体双方に話を投げる前に、内閣おひざ元の各省庁の年功序列型の賃金体系を変えることができるかどうか考えてもらいたい。従来から大手の企業の賃金体系は、独自のものではなく、国家公務員や地方公務員給与体系を参考に作られてきた、または、規定等の準用があったとの歴史的事実は、変えることは不可能であろう。

 

 一億総活躍プランに同一労働同一賃金を含むことの実現可能性については全く期待できないと思っているが、せっかくの機会でもあり、非正規社員つまり、低賃金労働者が少しでも光明を見ることができれば良いと思っているし、その突破口なる(正規)正社員の度量というか、理解と譲歩はどこかの時点で対面することになるし、早いに越したことはないであろう。