【日立風流物】さくらまつり
日立市の春の風物詩”さくらまつり”は、日立駅前の平和通り1kmに
及ぶ桜並木の中で繰り広げられる。
メインは国の重要有形・無形文化財である「日立風流物」の見世物で
ある。高さ15m、奥行7m、重さ5tの豪壮な山車で、山車の中には
10人の囃子衆と約30人のカラクリ人形の繰り方が乗り込み、賑やかな
お囃子に合わせ、五段のひな壇では、それぞれ2-3体のカラクリ武士
の人形芝居が演じられる。表山から裏山に舞台は変わり、”日本神話”
のカラクリ人形芝居が演じられる。
今年は本町の山車一基だったが、7年に一度の本祭りには4台の山車
が繰り出される。次は平成31年だそうだ。
日立駅を降りると正面に満開の桜がトンネルとなって迎えてくれた。
サクラの中を屋台が進む!
近郷近在から人が集まり桜の中が賑わいを見せてきた。
重量5トンの山車を動かすのは大変だ!
まだ袖も開かず、カラクリ武士たちの姿も見えない。
カラクリ武士たちの姿が見えてきた。
5層の段にそれぞれ2-3体のカラクリ人形が配されている。
大きな山を背にした城郭の形を模した六層構造を持ち、第一層は囃子方
や人形の繰り方が乗り込む部分、山車の正面の第二層から上を「館」と
呼び、五層の唐破風造りになっている。
「館」の第二層は大手門と呼ばれ、手前に倒れる構造になっている。
第三層から第六層までは昇降機構(カグラサンと呼ばれる)によって
せり上がった後に左右に開いて、大きな逆三角形をした五段の雛壇と
なって、操り人形芝居の舞台となる。見事なものだ!
表山のカラクリ人形芝居が終わると、「館」は廻り舞台となって回転し、
最初は山車の後部であった「裏山」を舞台として「日本神話」の人形芝居
が演じられる。これらの操作は全て山車内部の綱によって行われる。
これが「裏山」だ。
サクラの着物を着て、桜姫たちが愛想を振りまいていた。
少女たちのパフォーマンスが、さくら祭りに花を添えていた。