【大垣まつり】昼間の部
提灯の灯りに湧いた夜と違い、青空のもと13の山が八幡神社へ、
市内の大通りへと繰り出す様は豪華で美しかった。
祭の起点は八幡神社だ、朝早くから各町内の山が次々と神社正面で
奉芸をした後に広い駅通りに集結する。
大通りは各地から出て来た観光客でごった返していた。
ユネスコの無形文化遺産に登録されたこともあり、何時もの年より
人出は多いそうだ。
数百と並ぶ露天商は今まで見たことのない程の多さである。
射的が人気なのに驚いた。大垣名物「水まんじゅう」を売る店先は
長蛇の列、食べそこなった。
お囃子は横笛のみ、360年余の伝統が風格を感じさせた。
山は前を下げ、後ろを上げて方向を転換する。若者たちが難なくやって見せて
いたが、かなりの力仕事だ!
子供たちの踊りも堂々たるもの、見物客から悲鳴のような歓声が上がっていた。
この山は「浦嶋山」、乙姫、龍神、亀が配置されており、亀の口からピンポン玉が
飛び出してくる、これを拾うとお菓子に変えてくれる、子供たちの真剣な眼差しが
亀の口に注がれている。
八幡神社では混雑で見られなかったカラクリが、大通りでゆっくり見ることが出来た。
「菅原山」のカラクリは、塩振り・文字書き・額持ちの3対で演技する。
難しい漢字を2m離れた下から、操作する人が筆柱を動かし一筆で書き上げる。
書き終わった瞬間、観衆から大きな拍手が沸いた・・・お見事!
布袋さんと唐子人形のカラクリも見事な演技を見せてくれた。
岐阜県には、高山祭、古川祭があるが何れもカラクリが見せ場の一つだ、
大垣のカラクリもその流れを汲むものだ!ただカラクリを演じる山がこれほど多い
のは大垣まつりの自慢である。
少女の演ずる「藤娘」・・・金色の舞台で見事な演技だった。
大垣は水の都と言われている、水門川沿いは桜並木だ、桜の季節は川船の中から
見る桜が見事だろうと想像した。