黄昏どき

老いていく日々のくらし 心の移ろいをありのままに

戦争のない平和な世界を

やりばのない憤り

2018年02月02日 | つぶやき

札幌の自立支援目的の共同入居施設で火災が起き 11人が犠牲になられた

身元はまだ確認できていないが

80代が多く70代60代と高齢者が10人で身寄りのない人が多いそうである

築50年以上経つ老朽した木造の元旅館である

おそらく断熱材も入ってなく寒いから 夜もストーブをつけたまま休んでいたのだろう

部屋は乾燥しているのでまたたく間に火は燃え広がったと思われる

 

一昨年の消防の査察では法令違反はない 法令に基づく福祉施設ではなく

 アパートや下宿と同様なのでスプリンクラー設置の必要はなかった

施設の職員も日勤だけ当直はいない

民生委員の話では足腰が弱り歩くのが不自由な人もいたそうである

 

テレビや新聞の報道をみていて やるせない気持ちになる

 

法に違反していないからと見過ごされてきた 

お役所も民間経営にまかせたまま

火災などが起こる危険があることは十分わかっていたろうし

 起きた場合被害が大きくなることも予測できたはず

 

自立支援目的の施設になぜ 

足腰が弱った身寄りのない高齢者が住んでいなければならなかったのか

 生活保護を受けていれば福祉施設に入ることができないのか 

社会の片隅で日の当たらない所でひっそり暮らしていた 

恵まれないお年寄りたち 

後を絶たない施設火災の犠牲者 福祉国家の名が泣く

やり場のない憤り

 

亡くなった方たちがお気の毒でならない 

心からご冥福を祈る

 

コメント (2)
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