新年を迎えた一月に 春の旅行の計画を立てるのが 習わしになっている
夫の体を考えると 外国旅行は無理だと思われるので 今年は国内に目を向けることにした
やはり桜の時期が良いし 何処にしようかな?
色々行先を考えるのが楽しいが 今年はなかなか決まらない
長女が東京の大学を卒業した30年以上前 二人ではじめて京都へ旅した
太秦 広隆寺の“弥勒菩薩”(弥勒菩薩半跏思惟像)にお目にかかったのもこの時である
夫は以前に拝観し お姿に感動したことを幾度となく語っていたので 是非私もと思っていた
ちょうど花祭りの日で 参道には甘茶が置かれてあった
弥勒菩薩さまの前に立った時のことは 今でもはっきり覚えている
気品のあるうつむきかげんなお姿で
右手をそっと頬にあて思索にふけるお姿の前に立った瞬間
瞼の奥が熱くなり 言葉で表現できないが感動でしばらくその場を動けなかった
信仰心の何もないのに・・・・・
旅する度に 素敵な出会いがあり 感動がある
今年は何処に行こうか どんな出会いがあるか 楽しみである