児童公園の垣根に棲みついた ガガイモ
枯れ葉が落ちて目立つようになった
数えると10個以上
冷たい北風にもめげずぶら下っている
種子が飛び去った後の抜け殻
飛び去る最中のガガイモ 殻にひびが入ったのなど
大きさも形も さまざまで面白い
昭和20年(1945年)の10月の 雪虫が舞う頃
木古内町から道北の士別町の引揚者寮へ引っ越した
敗戦で樺太から 伯父の住む木古内町に引揚げたが
いつまでも厄介になるわけにいかず 旧国鉄の計らいでの入居である
荷物は何もない 布団が片隅に置いてあり
我家も布団をいただいた
重い何かがゴロゴロ片寄って入っている
綿の代わりは乾燥した海藻だった
それを敷き足で踏んで平らにして横になる
掛布団も同じ 海藻が片寄り薄い布団皮だけになる
夜中に寒くて何度も目覚めた
翌朝起きると
雪が30センチ位も積もっており そのまま根雪になった
厳寒は-30℃以下になり 雪も多く 道路は玄関より高くなる
母は次の日から セルの単衣に角巻代わりの軍隊毛布をかぶり
数キロ離れた農家へ買い出し カボチャ ジャガイモを分けて貰い
生きるため必死の生活が続いた
そろそろ雪の季節
昨年は10月17日だったが 今年はまだ
雪は遅い方がよい