新しい生活を謳歌する季節になった
目標に向かっての門出の春のはずだが
老いて身体の故障が数々増えると
春が訪れることはなくなった
昨日まで出来たことができなくなり
歩くのもおぼつかなくなる
たった4段の階段が 旭岳を登るようなエネルギーを使い
呼吸が苦しくなり 脈は飛び 意識は遠のく
一軒家を断捨離して 今のマンションが
終の棲家と思っていたが
9年目の現実は厳しく無理になった
今後の暮らしをどうするか 迷い選択が迫られるが
納得いく生き方ができるだろうか
穏やかに 静かな最期をと願っている
夫は自分のことを知られるのは嫌で
元気そうに振舞っているので
具体的にはどうしても書けない
共倒れにならないように要領よく 手抜きして見守る