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月刊誌BE-PAL 10月号が家に届いた。明治学院大学教授 辻信一氏の「本物を生きている者たち」というコラムが面白い。今号は「自給自足という当たり前」と題して、映画「リトル・フォレスト・夏・秋」で都会から田舎に移り住み、自給自足のような暮らしを始めた主人公いち子の生き方や富山県八尾町の山中で電気・ガス・水道・電話のない暮らしを25年間続けている石黒完二さん一家の生き方について語っている。どちらも季節ごとの里山の恵みを得ながら、自然の中で心穏やかに暮らしている。
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今年は特に自然災害の多い年だけど、気象のささいな異変で野菜や果物が高くなると嘆き、ちょっと大雨が降っただけで交通機関が掻き乱される。自然の変化に伴って電力供給の不安に怯える。便利になったけど不安定で危うさが増した現代の生活は豊かといえるのだろうか。
豊かな暮らしを求めて手に入れた高度に文化的な暮らしで人は本当に幸福になったのだろうか。
ひたすら豊かさを追い続けてきたけど、一度立ち止まって、本当の豊かな暮らしや生き方について考えてみるのもいいのかもしれない。
辻氏は「かつて日本中の里山で展開された暮らしは貧しいのではなく、ただ、必要以上の余計なことをしないというだけのこと。「足るを知る」知恵によって人々はかえって心の平穏をえてきたのだ」と、コラムを締めくくっている。豊かさ、って何だろうって考えさせられる。
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