風になれ

大自然のふところで山歩きを楽しむ生活。
いつの日にか、森にそよぐ風になれたら・・

大鵬の品格 白鵬の精進

2015-01-31 | 健康


 全豪オープンは錦織圭君の準々決勝敗退に終わり、大阪国際女子マラソンは地元天満屋陸上部の重友梨佐の日本人最高3位に終わり、大相撲は白鵬が33度目の優勝で終わった。スポーツは自ら汗してするのも、ただ観戦するのも好きだけど、人間って闘いが好きな動物なんだなあとしみじみ思う。人間と人間が一定のルールに従って競い合う姿は美しいし、見ていて楽しい。特に一対一で争うスポーツは緊張感が最高に張りつめるのがたまらない。
 数あるスポーツの中で、まわしひとつ、裸でぶつかる相撲は世界でも珍しいし、日本の国技として誇らしく思う。特に、剣道や柔道と同じように、礼に始まり礼に終わる所作の美しさもすばらしい。
 この場所で白鵬が勝負判定への不満から審判部を公然と批判したことが物議をかもした。批判発言をしなくては白鵬の気持ちが収まらなかったのだろうけど、横綱には横綱としての風格というか品格が期待されているのだから、あのインタビューの映像を見て正直がっかりした。それを言っちゃあおしまいよ、と寅さんのせりふを口にしたくなった。
 白鵬が師匠として崇める大鵬関であれば、反省の弁で終えただろう。あのような同体の相撲をとるようでは横綱としてはまだまだ未熟で、もっともっと精進しなくてはと詫びたはず。横綱は横綱らしく、勝ち負けの白黒はっきりした堂々とした相撲をしなくてはいけないのだ。
 優勝回数で師匠を越えても、まだまだ精神性の面で師匠の域には遠くおよばない。相撲は日本古来の武道の一つで、単なる勝ち負けのスポーツとは違う。剣道、柔道など道の付く武道には勝ち負け以前の精神性が大事なのだ。生まれ育った土地が違うので、武道に対する真の理解は難しいかもしれないけど、精神面の精進を横綱白鵬に期待している。


翁軒の「不老餅」

2015-01-30 | 健康


 今朝、ラジオ深夜便「明日へのことば」で昨年11月に放送された金沢の老舗和菓子店「森八」の女将、中宮紀伊子さんの話を再び聴く。
何度聴いても色褪せない、いい話だ。老舗の和菓子店も旅館も料亭も女将の働きと存在が大きいのだろう。
 岡山にも素敵な和菓子店がある。その名は『翁軒』(おきなけん)。岡山市内の中心地、表町商店街の外れにその和菓子店は控え目にひっそりと佇んでいる。仲睦まじいご夫婦が営まれているその和菓子店は明治22年創業と聞く。和菓子の種類こそ少ないけど、どれも丁寧な作りで美味しい。ご夫婦のお人柄が和菓子にそのまま表われている。羊羹も銘菓「調布」も甘さ控えめ、上品な味で好きだけど、「不老餅」がこれまた美味しい。
 商店街の店舗のため、店先に車を停めて買うこともできず、また早くに売り切れてしまうこともあって、ちょくちょく買うわけにはいかないけど、親しい人へのお土産には極めつけだ。近くの駐車場に停めて買い求めるだけの価値がある。岡山にもこんな美味しい和菓子があるぞと胸を張って差し上げれる数少ないお土産だ。


モノからコトへ

2015-01-29 | Weblog


 今朝は寒かった。ラジオ深夜便「明日へのことば」を聴き終わって、5時前に一階の居間に下りると室温は5℃。今日も寒い一日になりそうだ。

 昨日の日経新聞にアジアの若者が3年以内に買いたい製品、利用したいサービスについてアンケート調査結果が載っていた。次第に豊かになってきたアジア諸国で、モノからコトへ、所有するモノから旅行・スポーツジムなど何かをするコトへ移ってきたことがアンケート結果から見て取れる。
 日本を除くアジア諸国の多くの若者が買いたい製品としてランクインしている車が、日本だけ上位5位から消えている。日本の若者に車離れが起きていることは、うちの会社の若い人たちを見ても同じだ。多くの若者にとって運搬具にすぎない車の魅力は薄い。軽四で十分、ほどほどに走る経済的な車であれば何でもいい。必要なければ持たなくても平気。
 かつて流行ったキャッチコピー「いつかはクラウン」なんて上昇志向の夢を車に対して抱いてはいないし、これから先も変わることはないだろう。それよりも最新のスマートフォンやタブレットPCというわけだ。少子高齢化に伴い、モノが売れない時代に入り、花形産業や産業構造が緩やかに変化している。
 

Aura-Soma Equilibrium

2015-01-28 | 健康


 アロマテラピー講習会で長年お世話になっている講師の先生から、お便りを添えてAura-SomaのEquilibriumのボトルが一本届いた。
 いたわって下さるお気持ちのありがたさと温もりが身に沁みる。「平和と安寧」をテーマにした「青/青 2番」のブルーのボトルは眺めているだけでも心が和む。ブルーは一番好きな色でもあり、神秘的な色の美しさに引き込まれそうになる。ハーブの香りも控えめだけどいい香りを放ち、心が落ち着く。そして感謝の気持ちで胸がいっぱいになった。

Starbucks Reserve

2015-01-27 | 健康


 表町の茶舗に用事があって出かけた帰りにスタバに寄った。Starbucks Reserveでプチ贅沢をすることにした。選んだのはPanama Los Cantares Estate、パナマのロスカンタレス農園で作られた豆だ。
 コーヒープレスでコーヒーを抽出して一杯ずつ作られるので時間がかかる。しばらく待つとテーブルまで店員さんが運んできてくれた。
 さっそく一口、口に含む。甘みのある上品な香りのコーヒーが喉を通った。旨いーっ! 実に旨い。添えられたカードには「フローラルな香りとさわやかな酸味に、トフィーのような甘みとスイートオレンジを思わせる風味をもつコーヒー」と書かれてあった。表現の旨さに脱帽。この味の表現として納得のいく説明文だ。
 Tallサイズ一杯570円は決して安くはないけど、たった一杯のコーヒーで満ち足りた気分に浸らせてもらえた。それだけで十分にお値段に見合う価値がある。Starbucks Reserveにはまだ他の種類の豆がラインナップされているので、はまりそう。満足してスタバを後にした。
 日本酒は奥が深いけど、コーヒーも侮れないなあ。まだまだこの世の中には知らない世界がたくさんある。



 早いものでお正月が過ぎたと思ったら一月も残りわずか。月日が経つのが早すぎる。癒えない心だけが月日から取り残されていく。
 冬来たりなば 春遠からじ


編み物の棒針

2015-01-26 | 健康


 息子の工房に立ち寄り、お昼に梅バスタをご馳走になったあと、娘を岡山空港まで送って行った。
 次に会えるのは2月の終わりだねって言いながら検査場に入る。検査場を通過する様子を眺めていると、検査場横のテーブルに案内されてバッグの中身を調べられ始めた。何だろう。しばらくして、笑顔で手を振ってバイバイ。
 すぐにメールが入った。バッグの中に入れていた棒針でひっかかったようだ。編み物が好きな娘はいつでも編み物ができるように常に編み物一式を持ち歩いている。その棒針がX線透視手荷物検査で見つかったのだろう。武器にはならないけどね、と絵文字のメール。
 職員の皆さんはしっかり仕事をされているんだね、と返事。日本の空の安全と平和はこのように手抜きをしない真面目な仕事ぶりによって守られている。



 息子の工房では蝋梅が咲き始めていた。春はすぐそこまでやってきている。


加茂五葉の熱燗

2015-01-25 | 健康


 息子夫婦と東京から帰省中の娘の4人で久しぶりに近所の居酒屋に行く。たまには居酒屋もいい。大好きなネギ酢みそで加茂五葉の熱燗のコップ酒。最高。
 あれから一ヶ月が過ぎ、少しずつ片付き、落ち着きを取り戻しつつある。


生き尽くす桐島洋子さん

2015-01-24 | 健康


 ラジオ深夜便「明日へのことば」で桐島洋子さんの話を聴く。何て型破りで痛快な人生を生き抜く人だろう。演題「生き生きと生き尽くす」も彼女の生き様にぴったり。
 古代インドの学生期、家住期、林住期、遊行期の四住期の話もあった。僕は今、林住期と遊行期を行ったり来たりするステージにいるのだろうか。
 桐島さんのこれまで生き尽くした破天荒な話を聴いていて、この世の中、恐れるものなんて何もないのかとすっかり洗脳されてしまった。死ですら恐れないとしたら、この世の中、なんてすばらしい世界だろう。そして人生、なんて楽しい時間で満ち溢れているだろう。
 朝から桐島さんの話のお陰で元気がでた。今日も一日、予定で埋め尽くされているけど、楽しむことを忘れずに一日を過ごしたい。

エネルギー政策と原発再稼働

2015-01-23 | 田舎暮らし


 車の給油でガソリンスタンドに立ち寄るとガソリン価格がまた一段と安くなっていた。一消費者としてはありがたいことだけど、これほど急激な価格変動はたいがいの場合、大きな弊害を引き起こすものだ。国際的な原油価格の下落がこの先どこまでいくのか。ロシア経済もかなり不安定な状態になってきた。

 日本はエネルギー自給率がわずか6%の資源貧国。貿易赤字を膨らませて燃料資源国への国益の流出も食い止めないと国家は衰退する一方だ。
 スピード感のある安全確認作業を行って、安全確認ができた原発のいち早い再稼働が望まれる。太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーもいいけれど、人間がコントロールできないお天道様まかせ、風まかせの発電に多くを頼ることはできない。設備稼働率も低い。現在のところ、ベースロード電源として原発に勝るものはものはないと考えている。もちろん将来的に原発を廃絶に向かわせる方向性とスケジュールは多いに議論し、検討すればいいことだ。
 太陽光発電の固定買取価格は2014年度、10kW以上が32円(税抜き)まで下がった。40円(税抜き)からスタートした買取制度だったけど、8円下がった。再生可能エネルギーの普及という一定の政策目標は達成できたと考えていいのだろう。消費者が負担しうる買電価格への価格転嫁は限界に達しつつある。
 2011.3.11東北大震災から4年。そろそろ冷静さを取り戻して総合的に判断した経済合理性と安定性のある国家の長期的なエネルギー政策を期待している。

穂高の青き瞳 奥又白の池

2015-01-22 | 大自然


 古い山仲間からお手紙を頂いた。彼女も夫を病気で亡くし、一人で頑張ってきた。今は亡きカミさんをよく知る人の言葉はずしんと沈んだ心に響く。奥又白の池の美しい写真が添えられていた。ありがとう。彼女が力強く生きてきたように、僕も自分らしさを早く取り戻して自分らしく生きなくては・・

 今年になってあまり本を読んでいない。読む暇がないとも言えるけど、時間はつくるもの。気持ちの問題だ。前を見て、ただ前だけを見て自分らしく生きるように気持ちを切り替えなくては。

 雪が解けたら「穂高の青き瞳」をめざして奥又白に登ろう。

 

伝統と日本文化

2015-01-21 | 健康


 アメリカで隔月刊発行されている日本庭園専門誌「Journal of Japanese Gardening」で日本庭園のナンバーワンとして島根県の足立美術館が選ばれたという記事を日経新聞のコラムで読んだ。2013年の第1回から12年連続らしい。

  1位 足立美術館(島根県)
  2位 桂離宮(京都府)
  3位 山本亭(東京都)
  4位 京都平安ホテル(京都府)
  5位 養浩館庭園(福井県)

 確かに足立美術館の庭園は背景の山を借景としてうまく利用していて広大で美しい庭園だとは思う。特に日々の手入れが隅々まで行き届いていて、いつ訪ねても綺麗で美しい。
 だけど日本文化には歴史という要素が欠かせない。
 歴史の厚みという要素が加わることで美しさに深みが出てくる。庭園に限らず伝統芸術や伝統工芸品にも同じことが言える。だから庭園の規模は小さくても、樹間から落ちる光線を受ける苔にさえ目を奪われ、心が安らぐ。長い歴史を経た庭には独特の落ち着いた奥深い寂れた美が感じられる。
 足立美術館の庭園は綺麗ですばらしいと思う。だけど、日本を代表する最高の庭園と言われると正直、首を傾げてしまう。日本には遥かにそれを凌ぐ価値のある古い庭園が数多く存在する。地味だけど歴史を重ねた古い庭園との思わぬ出会いは旅をする楽しみの一つでもある。おそらくこういう歴史を重ねるものの価値観は日本人には容易に理解できても、欧米人には理解しづらいものなのかもしれない。

錦織圭君の全豪オープンが楽しみ

2015-01-20 | 健康


 今日は大寒。寒さが一番厳しくなる時期だけど、今朝の室温は8℃。それほどでもなかった。
 テニスの全豪オープンに出場する錦織圭君の活躍が楽しみだ。世界ランキング5位まで駆け上がり、勝てない相手はいないと率直に語る錦織圭君。全豪、全仏、全米、ウィンブルドンのうちの一つの大会で頂点に立つと大きくブレークスルーするはずだ。期待したい。

故郷から元気をもらう

2015-01-19 | 健康


 土日で故郷の武生(たけふ)まで自家用車で往復した。武生(武生市は越前市に名称が変更されたけど、昔から慣れ親しんだ旧名の武生のほうがしっくりくる)に着いた土曜日の夜、雪が降り、美しい雪景色と雪道を楽しむことができた。

 故郷は遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの

 室生犀星の研ぎ澄まされた感性がなくても、故郷には普段呼び起こされることのない感情の奥に眠る深い層を掘り起こす不思議な力がある。それは里帰りする大きな楽しみでもある。久しぶりに親戚の人と会い、近況を語り合い、小さな子供たちの成長に目を見張る。ただそれだけのことなのに、沈んだ心が癒される。
 往路は名神高速道路から米原を経て北陸道に、復路は昨年全面開通した舞鶴道から山陽道に出た。岡山の自宅から片道400km足らずのドライブで故郷からいっぱい元気をもらって帰った。


生花のアレンジメント

2015-01-17 | 健康


 今日もまた生花のアレンジメントが一つ届いた。添えられたお手紙から、以前、カミさんと交流のあった人からだと初めて知る。
 カミさんを慕い、ありし日のことが綴られている文章を読むのは切ないけど、とても嬉しい。交流のあった人の目で語られるカミさんの姿を思い浮かべては涙する。多くの人から故人を偲んでお悔やみのお手紙やお花が届く様子を中空から眺めて、カミさんは恐縮しながらほくそ笑んでいるに違いない。ありがたいことだね。

神戸の復興 

2015-01-16 | Weblog


 ラジオ深夜便「明日へのことば」で「震災体験から在日フランス人の生活をサポート」と題して、フランス人の主婦で杉並区の災害緊急連絡網責任者の蔭山フロホンスさんの話を聴く。20年前、阪神淡路大震災を芦屋で体験され、その経験をもとに今も精力的にボランティア活動をされている。話を伺っていると国籍の違いをまったく感じなかった。人に対する思い、助け合う心に国境なんて関係ないと、しみじみ思う。
 それにしても月日の経つのは早いものだ。あの大震災から早20年が経った。20年前、テレビから流れる第一報の映像は、神戸の町はいたるところで火の手と煙があがり、まるで戦場みたいで戦慄を覚えた。今では神戸はすっかり復興を果たし、あの惨状が嘘のようだ。東北も20年後にそう思えるように一日でも早い復興を願わずにはいられない。