風になれ

大自然のふところで山歩きを楽しむ生活。
いつの日にか、森にそよぐ風になれたら・・

薪取り

2015-05-31 | 薪ストーブ


 薪ストーブ用の薪を取りに玉野まで行き、息子の工房と玉野市を二往復した。知人から、彼が所有する雑木林の木を切り倒したので取りに来ないかという話を少し前に頂いていた。
 土曜日の朝、チェーンソーを軽トラの荷台に積んで、貝殻山の山すその目的地に向かった。空いっぱいに青空が広がる快晴だ。静かな雑木林に入ると最高の気分になった。さっそくチェーンソーのエンジンを始動させる。楡の倒木を適当な長さに玉切りして軽トラに積み込む。息子との単調な共同作業だけど、とても楽しかった。
 夕方、息子夫婦が泊まりに来てくれた。久しぶりに近くの居酒屋に行くことにした。
 話には聞いていた地域限定のキリンの一番搾りがあったので初めて飲む。あっさりした味の爽やかなビールだった。大好きな白魚の天ぷらにうまく合った。明日もまた残りの薪を取りに行こうという話がまとまり、さらに酒の味が増した。 


オレオレと アレアレ増える 高齢化

2015-05-29 | 健康


 今年のサラリーマン川柳に、「オレオレと アレアレ増える 高齢化」というのがあったけど、最近アレアレが増えて身につまされる。特に、人の名前がすぐに頭に浮かばなくなってきた。焦ってしまうけど、しばらく経って名前を思い出しては一人苦笑い。
 歳を重ねると今までできていたことができなくなる苦しみや焦りを感じることが増えるものだ。でも現実を肯定して受け容れて生きていかなくては。

 そんなにいい子でなくていいから
   そのままでいいから 
     おまえのままがいいから
   
            小島ゆかり
 

未希の家

2015-05-28 | Weblog


 朝、NHKラジオ深夜便の『明日へのことば』で『未希の家』の遠藤美恵子さんの話を聴く。
 遠藤美恵子さんは東日本大震災の時、南三陸町の防災庁舎に最後まで残って町民に避難をを呼びかけて多くの人々を救った遠藤未希さんのお母さんだ。今年3月に放送された番組の再放送だけど、何度聞いてもいい話だった。
 最愛の娘を突然失った母親が今は亡き娘の遺志を継いで、故郷のようなやすらぎの宿をご夫婦で営まれる農漁家民宿『未希の家』。遠藤様ご一家に心より声援を送りたい。

ポテトサラダ

2015-05-27 | 健康


 日経平均株価の終値が20,437円で為替が1ドル123円と円安株高基調が続いている。企業の3月決算発表も概ね良好で、緩やかな景気回復が顕在化してきた。明るい話題が増え、日本全体に明るい兆しを感じる。
 ポテトサラダが食べたくなって、何年かぶりに作ってみた。新ジャガイモ、新玉葱、キュウリ、人参を使ったシンプルなポテトサラダだ。玉葱は切ったあと水に晒し、キュウリはヘタを取って擦り擦り、アク抜きもした。カミさん直伝の技だ。
 一口食べてみると予想以上に美味い。自画自賛だけど、結構、うまくできた。やればできる。
 たまには料理にチャレンジするのも心の健康に良さそう。


国歌斉唱で起立しない教員

2015-05-26 | Weblog


 新聞に東京地裁が国歌斉唱で不起立の元教員を退職後に再雇用しなかったのは違法だと元教員22人が東京都に損害賠償を求めた裁判で、都に支払いを命じる判決を言い渡したという記事が載っていた。また東京地裁は「不起立のみを理由に不合格とするのは合理性を欠き、裁量権の逸脱で違法」だと指摘したのだとか。
 世界中で日本ほど国歌や国旗に対する態度がいい加減で不敬な国はないと思っている。世界で学校の全教室に国旗が掲げられたり、スポーツイベントや行事の始まりに起立して国歌斉唱を行うのは常識といっていい。たとえ異国の地でその国の国民でなくても起立して国歌斉唱が終わるまで直立不動でいることは最低限の礼儀だと思う。まして青少年の健全育成の任を負う教員が学校という教育の場で公然と教育委員会の通達に反して国歌斉唱で起立しなかったことは重大な違反行為だ。教員の資質を問うてもいいくらいだ。子供たちに起立を求めている中で通達に従わずに起立しないことが許される教育現場で一体子供たちに何を教えれるのかと思う。子供たちの目に不起立の教員がどのように映っているだろうか。
 日本の司法はとかく常識や良識とは外れた驚く判断をすることがある。そして日本国の将来に不安を感じてしまう。

宮下酒造の『極聖』を愛でる

2015-05-25 | 日本酒


 天満屋地下のポンパドールまで食パンを買いにでかけたついでに、自分へのご褒美に宮下酒造の『極聖』(きわみひじり)を買った。
 夕方、息子夫婦が来たのでさっそく開封。口に含むとふくよかな香りがひろがる。旨い。
 『極聖』は全国新酒鑑評会で金賞を連続受賞し続ける岡山県を代表する銘酒だ。この酒を生み出す宮下酒造は岡山市中区西川原にあって、山田錦を原料米にしている。酒どころ岡山の面目躍如の酒といえる。息子のお嫁さんの手料理に舌鼓をうち、銘酒を愛でる。至福の時間が流れた。

スタバもスナバもある鳥取県に

2015-05-24 | 田舎暮らし


 全国で唯一、スターバックスの店舗のなかった鳥取県に1号店がオープンし、千人が並んだという記事が出ていた。千人も並んだのはスタバの国内最高記録だとか。平井鳥取県知事が「スタバはないが日本一のスナバ(砂丘)はある」と発言して、一躍注目を浴びたけど、ついにスタバもスナバもある鳥取県になった。



 平井知事の発言をきっかけに誕生した地元の喫茶店「すなば珈琲」は「大ピンチキャンペーン」を開始し、「スタバのレシート持参でコーヒー半額」「まずかったら無料」などのサービスでスタバに寄り添って抗戦する構えのようだ。したたかでしなやかな発想に喝采だ。
 鳥取県って地方の誇りを失わず、ユーモアに溢れる楽しい県だなあ。鳥取には伯耆大山や三徳山投入堂や鳥取砂丘だけではなくて、ユニークで伸びやかな県民性が光り輝いている。




極聖と大典白菊

2015-05-23 | 日本酒


 今年の全国新酒鑑評会で入賞した日本酒が新聞に公表されていた。最優秀の「金賞酒」に岡山県内から宮下酒造の「極聖(きわみひじり)」と白菊酒造の「大典白菊」が選ばれた。どちらも地酒では定評のある酒だけど、金賞酒に選ばれたからにはまたさっそく酒屋で買い求めて新酒を愛でなくては・・・。愉しみがまた一つ増えた。



 金曜日の夜は野菜炒めの夕食。鶏のササミとキャペツと新タマネギを炒めただけの一品だけど、調理まがいのことをして野菜炒めをこしらえた自分を褒めたい。ばあちゃんはいつものように夕食を済ませていたので、たった一人の食事。
 一人、この世に生まれ、人と出会い、一緒に暮らし、また一人に戻るというのは、ごく自然な人間の営みなのだろう。突然のカミさんとの死別を不条理と嘆き、神様を恨んだりもしたけど、自然なこととして少しずつ受け容れることができるようになってきた。その現れの一つが、スーパーで売られている食べきりサイズの総菜を卒業して、野菜炒めとはいえ自分で調理をしてみる気になってきたことだ。精神面で立ち直り、完全復活するまであと少しだ。 


外国人観光客が増えた岡山

2015-05-22 | 田舎暮らし


 最近、僕が住む岡山市内で外国人を多く見かけるようになった。円安で日本を訪れる外国からの観光客が増えていることは知っているけど、中国地方の一地方都市にこれほど外国人を多く見かけることはこれまでなかったことだ。そしてたくさんの外国人が岡山駅から路面電車に乗って城下まで行き、ぞろぞろと後楽園に向かう。
 後楽園は金沢の兼六園、水戸の偕楽園と合わせて日本三名園に数えられ、平成14年度の入園者数は70万人の大台を突破したようだ。もっとも山陽新幹線が開通した1972年度の209万人のピークには遥か及ばないけど。



 その背景には2009年にフランスで発売されたミシュランの日本の観光案内「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で富士山や屋久島と並んで、後楽園が三ツ星に選ばれたことがあるのだろう。確かに後楽園は四季折々の美しい庭園の景色があり、伝統的な日本建築もあり、外国人を惹き付ける魅力があると思う。国内外の多くの人に岡山の地方都市を訪れてもらい、地方の良さや魅力を知ってもらえることはありがたいことだ。


イルカの追い込み漁は日本の伝統文化

2015-05-21 | Weblog


 他国の文化を真に理解することは難しいものだ。イルカの入手方法を巡って和歌山県太地町の追い込み漁は非人道的(?)で倫理規範違反だとして日本動物水族館協会の会員資格を停止し、今日21日までに改善策をとらないと除名すると世界動物園水族館協会から通告されていた。それに対して日本動物水族館協会は会員の意思を集約する投票を実施したところ世界協会への残留希望99票、離脱希望43票だったので残留を決めたようだ。その結果、追い込み漁で捕獲されたイルカは購入できなくなった。
 イルカや鯨に対する欧米諸国の感情移入には異常さを感じている。シーシェパードやグリーンピースの感情的で過激な発言や行動も僕には理解できないし、他国の食文化や伝統を否定するやり方に辟易する。あまりに感情的すぎる言動で他国の文化を否定されると相互理解は不可能なのかと絶望してしまいそうだ。今回の世界動物園水族館協会の論理と行動にも強く異常さを感じる。
 僕は動物園や水族館が嫌いなわけではない。海外を旅した時はむしろ機会を見つけて好んで訪れる。サンディエゴのSea WorldやSan Diego ZooやWild Animal Parkなど楽しい思い出も残っているけど、動物たちの哀しそうな眼光にうろたえ、人間のエゴで動物たちを狭い空間に閉じ込めてしまっていることの後ろめたさ、ペーソス、哀愁で息苦しくなってしまう。動物園や水族館の存在そのものが動物たちと共存する地球では非人道的で倫理規範に反しているのだ。
 他国の長い歴史のある伝統漁法を批判するよりも、動物たちと共存することの本質を論じた方がいいのではないだろうか。


登山ルートの難易度別ランク分け

2015-05-20 | 山歩き


 長野、新潟、山梨、静岡の4県は、4県内の388の主要登山ルートを難易度別にランク分けをした。各ルートを登るのに必要な体力や技術をわかりやすく示したことで遭難防止にも役立ちそうだ。
 体力度は目的地までの時間や標高差などで評価し、技術的難易度は滑落や道迷いなど登山道の危険性も考慮していて、両者を組み合わせて難易度を評価している。5/16付けの新聞に掲載された登山難易度ランク分けでは難易度の高いルートとして塩見岳〜農鳥岳が10D、北岳〜塩見岳が9D,北穂高岳〜槍ヶ岳の大キレットが9Eとランク付けされていた。
 人気の山岳地帯を抱える4県が統一基準で主要登山ルートの難易度を評価して公表したことは素晴らしいの一語に尽きる。登山者への有為な情報提供が遭難防止に寄与することは間違いない。全国の都道府県がこの統一基準にならって県内の主要登山ルートの難易度を評価して公表したらいいと思う。


高木雄次氏の講演を聴く

2015-05-19 | Weblog


 夕方、笹川平和財団前理事長の高木雄次氏の「エネルギー情勢 ー 原油価格の見通しとエネルギー問題の行方」と題する講演を聴いた。
 高木氏は三井物産のエネルギー部門に長く勤められ、日本のエネルギー分野の第一人者だ。
 原油価格については1バレル=100ドル台から40ドルまで急落したあと上昇しているが、今後70〜90ドルの適正価格水準まで緩やかに上昇して70〜80ドルに向かうとか。アメリカのシェールガスの損益分岐点は60〜70ドルだけど、技術革新が進んでいて、原油価格にも影響を与えているようだ。
 中国版グリーンニューディール政策で現在23基が稼働する原発を56基まで増設し、また再生可能エネルギーを2050年までに電源構成50%まで高める中国の政策が紹介された。
 日本は経済水域の広さでは世界で6番目の大国なので、海の周辺にメタンハイドレード資源が存在するし、海のエネルギーを活用した海洋発電システムの期待もある。とにかく日本はエネルギー自給率を高めなくてはならない。
 日本のこれからの成長分野として4K産業をあげられた。すなわち環境産業、健康産業、観光産業、科学技術関連産業だ。日本が得意とするこれらの分野に将来の大きなチャンスがあるという展望で話を締めくくられた。将来展望の明るい講演を聴いて、気持ちよく会場を後にした。


大自然の力

2015-05-18 | 大自然


 日曜日に新緑の山を堪能できたので、今朝の目覚めは最高だった。新入社員の五月病とかいう気分障害とは真反対の爽快感だ。
 大自然は言葉では言い尽くせない不思議な元気やパワーを人間に与えてくれるものだ。どっぷりと自然に抱かれるだけで心身が洗浄されリフレッシュする。
 自然豊かなこの国に生まれ、身近に美しい自然がある土地で生活している幸福をあたらめて感じる。四季の変化に触れ、心が躍る。人間に元気を与えてくれるこの大自然を大切に守り、次の世代に引き継いでいかないといけないと思う。

 やはらかに柳あをめる北上の
   岸辺目に見ゆ泣けとごとくに

              石川啄木

 いはばしる垂水の上のさわらびの
   萌え出づる春になりにけるかも

              万葉集


新緑に包まれた週末

2015-05-17 | 山歩き


 鏡野町の名山、泉山(1209m)に登る。泉山はイズミガセンともイズミヤマとも呼ばれているけど、僕はイズミガセンという呼び名の方が好きだ。
 大山(だいせん)、蒜山(ひるせん)など岡山県や鳥取県では山をセンと呼称される山が少なくない。
 9時、奥津側の登山口を登り始める。道端には蕨も顔を出していた。11:20に頂上に着く。快晴で四方の山々がくっきり見えた。新緑が目にまばゆい。昼食はカップ麺とコンビニおにぎりにお弁当箱に入ったベストフレンド特製の美味しいオカズ。そして食後にドリップコーヒー。友達が持参したドリップコーヒーはbanCa製の「鬼の涙」と「桃太郎の雫」。僕は「鬼の涙」を頂いた。もちろん鬼にも涙だから僕がチョイスしたけど、涙の味はしなかった。
 山頂で食べるご飯はいつも美味しい。満腹になって12:10に下り始めた。14:00前に登山口に戻る。奥津温泉で汗を流して帰路についた。
 
 昨日の土曜日は草刈りボランティアでホンダ製草刈機の4サイクルエンジンをブンブン振り回し、今日の日曜日は新緑登山と、2日とも新緑に包まれた週末を過ごすことができた。


地方暮らしも捨てたものじゃない

2015-05-15 | 田舎暮らし


 カミさんがこの世を去って5ヶ月になる。少しずつ僕も精神的に落ち着きを取り戻し、日々の生活の流れに身を委ねて愉しむ余裕も出てきた。
 自分で買い物に出かける機会も増えてきた。この前、東京・杉並区に暮らす娘のところに行ったとき、近くのスーパーで買い物をすると東京で売られている食料品が岡山と比べてかなり高いことに驚いた。東京暮らしは楽ではないはず。ただ地方と比べて生計費以上に高い収入を得れるから東京暮らしが成り立つのだろう。岡山にかえっておいでと娘を誘っても、柳に風、笑顔でいなされるばかりだ。僕には理解できない魅力が都会には潜んでいるのかもしれない。
 リタイアしたら東京を離れて、生計費の安い地方に移住する決断もアリじゃないかと思う。地方では味わえない東京固有の文化的な刺激もネット社会ではリアルタイムに得れるし、高齢者には自然環境が豊かで生活費が安くてすむ地方暮らしは捨てたものじゃない。
 僕のように地方に長く暮らしていると、リタイア後の年金暮らしになっても生活に大きな変化はなさそうだ。ほどほどの収入を得て、ほどほどの生活を続ける暮らしをこれからもこの地で一人愉しんでいこう。