風になれ

大自然のふところで山歩きを楽しむ生活。
いつの日にか、森にそよぐ風になれたら・・

岡山県庁のミュージックサイレン

2016-08-31 | 田舎暮らし


 今日で8月が終わる。岡山県庁のミニュージックサイレンも今日で終了する。1957年からおよそ60年間、お昼の12時と夕方5時に時刻を知らせるミュージックサイレンを県庁舎から流れていたが、補修も限界にきたので廃止することに決めたようだ。お昼の12時にはシューベルトの菩提樹、夕方5時にはドボルザークの家路が流れていたけど、もう聞けないのかと思うと寂しい思いもする。
 県庁の近くに住んでいる旧友は、以前、岡山市内の定義として県庁のミュージックサイレンが聞こえるか聞こえないかが判断基準だと自慢していたことを想い出す。ミュージックサイレンを廃止するのは時代の流れなのかなあ。

秋ぐさ

2016-08-30 | 大自然


 昨晩は珍しくエアコンをつけずに、窓を少しだけ開けて寝た。朝方は肌寒いくらい涼しくて気持ちのいい朝を迎えた。あの蒸し暑かった夏の夜が夢のようだ。季節の大きな変化を肌で感じる。



 かたはらに秋ぐさの花かたるらく
   ほろびしものはなつかしきかな
 
             若山牧水


映画エベレスト

2016-08-29 | 山歩き


 ベッドの上でMacBookを広げてアマゾンプライムビデオ、映画「エベレスト」を観た。1996年に起きた史上最大の山岳遭難といわれる史実に基づいた映画で、昨年封切られた映画だけど、まだ観ていなかった。
 公募登山を組織した登山ガイドのロブ・ホール役のジェイソン・クラークの朴訥とした演技が良かった。当時、別の隊に参加していた作家ジョン・クラカワーが書いた「Into the Air」を以前に原書で読んだことがあるので、ストーリーの背景や複数の登山隊がひしめき合いながら山頂を目指す状況はわかっていたけど、映像として観て改めてこの不遇な事故の悲惨さを感じた。あの遭難事故から20年。公募登山の先駆けとなったロブ・ホールの犠牲を乗り越えて、今では7〜8百万円の参加料を用意できれば誰でも個人でエベレスト(チョモランマ)にチャレンジできる公募登山が定着したかに見える。それを登山界にとって進歩と言えるかどうかの判断には戸惑いがあるけど・・。



 先週末、韓国映画「ヒマラヤ 地上8000mの絆」をシネマ・クレールで観た。エベレストのデスゾーンで死んだ仲間の亡骸を探して収容するために遠征をする話だ。
 僕は結局、2週続けてエベレストの映画を観たことになる。どちらの映画もヒマラヤの自然の映像が美しく、また描かれる心の葛藤の人間ドラマが素晴らしかった。


90歳の誕生祝い

2016-08-28 | 健康


 ばあちゃんが90歳の誕生日を迎えた。息子のお嫁さんがお祝いにちらし寿司を作って届けてくれた。
 一口に90歳というけど、寝たきりではない。自力で寝起きができるピンピンの90歳だ。だから、とてもめでたい。少々耳が遠くなったくらい、愛嬌だ。
 早速、ちらし寿司のご相伴に預かった。作りたてのお寿司の温もりにほっこりする。口に運ぶと、ほっぺたが落ちるくらい格別美味しかった。



 朝、ハンナをシャンプーした。雨が降るごとに涼しくなり、季節は駆け足で秋に向かっている。シャンプーした後は少し肌寒そうに見えたけど、はしゃぎ廻るハンナの姿を見て安心した。


週末の独りご飯と映画「FLIGHT」

2016-08-27 | 健康


 金曜日の夜、車を運転して帰宅中、土砂降りの大雨となったので買い物をせずに家に直行した。ハンナのご飯を作った後、冷蔵庫の残りもので、あり合わせの野菜ばかりの数品を作る。ばあちゃんはヘルパーさんに作っていただいた食事も終わりかけで、一人っきりの食事だ。
 
 食後、アマゾンプライムのビデオでも観ようかとプログラムを探す。Denzel Washington主演の「FLIGHT」という映画を見つけた。
 アルコール依存症のパイロットの話だ。アルコールもドラッグもやるどうしようもない人間で家庭はすでに崩壊している。その救いようもないパイロットが航空機のトラブルに遭遇して、あわや墜落遭難かという危機を高い操縦技術で切り抜ける。その際にウオッカを飲んだことを、聴問会で告白して更生の道を歩み出すまでのストーリーだ。人間のクズのパイロット役をDenzel Washingtonが演じたので、安心して最後まで観ることができた。


世界で見つけたMade in Japan

2016-08-26 | Weblog


 僕はニュース以外、ほとんどテレビを見ない生活を長年続けている。どちらかと言えば、テレビよりラジオを好んで聴いている。
 でも好きなテレビ番組もいくつかある。そのうちの一つが『和風総本家』だ。
 昨晩の『世界で見つけたMade in Japan』は自然石の砥ぎ石や自転車のハンドルや左官道具の鏝など日本の片田舎の町工場で作られている製品が地球の裏側の匠やプロ選手や職人に愛用されているという内容だった。高い品質の日本のモノづくりの原点は町工場にあることに気付かされる。研究熱心で高度な技術の職人が作り出す日本製品の数々は一国民として誇らしい。
 世界に誇れる日本のモノづくりのともしびを絶やすことなく事業継続を支援するためにも、このような番組で広く紹介をし、手仕事に対する誇りを匠の後継者にも伝えることは欠かせないことだ。『和風総本家』は本当にいい番組だと思う。

 

個人の力量を高めることが少子高齢化問題の糸口

2016-08-25 | Weblog


 リオオリンビックが閉会し、続々と選手たちが帰国してきた。過去最高のメダル獲得で笑顔の凱旋だ。
 考えてみると生産年齢人口の縮小など絶対数の減少を嘆く傾向があるけど、東京オリンピックの選手層15〜29歳の人口から3割以上減少しているにもかかわらずこの成績だったのだから、若年層の一人ひとりの能力向上とそれを促すサポート体制を充実させることが重要なのだということに気付く。これはオリンピック選手だけの話ではなくて、日本全体、政治、経済、社会全体の問題として、個々人の能力、力量を高めることとそれをサポートすることが少子高齢化の問題解決の糸口なのかもしれないなあ。


’89 帰郷 北の国から

2016-08-24 | 田舎暮らし


 『北の国から ’89 帰郷』のビデオを取り出して、最後まで観た。この倉本聰さん原作脚本のドラマは何度見てもいい。これまで幾度となく見ているのに、見飽きることがないのが不思議なくらいだ。
 純が富良野を去って上京するときに父から渡された泥の付いた一万円札をずっと大事に財布の中に忍ばせていたことやその一万円札をなくした時に必死になって探す純の心情に改めて深い感動を覚えた。次は『北の国から』のどれを観ようかなあ。ビデオ鑑賞の楽しみは尽きない。


男子400mリレーの快挙

2016-08-23 | Weblog


 リオ・オリンピックが終わった。今回のオリンピックは日本の選手の活躍が多かったので、毎日のようにテレビ観戦を楽しませてもらった。特に男子400mリレーは圧巻だった。まさかトラック競技で日本人が世界の強豪に勝つ日が来るなんて想像していなかった。人見絹枝さん以来の快挙だと聞いて、素直に頷けた。
 次は東京オリンピックだ。4年後の大会で日本人選手の更なる活躍を期待している。


吉和冠山に登る

2016-08-22 | 山歩き


 日曜日に山の会の例会で広島県の吉和冠山に登った。快晴で暑い日だったけど、登山ルートのほとんどが木陰の道だったので、蒸し暑さもほどほどだった。沢沿いの道が続くので、涼しげな水の音に癒された。



 昼過ぎに冠山の山頂に着いた。昼食をとっていると数組の登山者が到着したが、人の少ない静かな山だった。
 下山後、潮原温泉で汗を流してさっぱりした。


吉田沙保里さんの涙

2016-08-19 | Weblog


 早朝、リオ五輪レスリング53キロ級の決勝、吉田沙保里さんの試合を見た。惜しくも試合は敗れた。四連覇を期待され、また日本選手団の主将としての責務もあり、その重圧によく耐えたと思う。
 試合後、吉田沙保里さんがマットの上で肩を落として泣き崩れる姿が痛々しかった。弱冠33歳の女性として大きな重圧を背負いながら闘った姿勢は立派だ。
 どうか銀メダルを下げて胸を張って笑顔で帰国して欲しいと願わずにはいられない。


北の国から ’92巣立ち

2016-08-18 | 田舎暮らし


 オリンピック漬けの毎日だけど、少々飽きがきたので、古いビデオを引っ張り出して観た。大好きな『北の国から』の中から「’92巣立ち」を観ることにした。男だてらに何度もウルウルしてしまう。
 何度見ても五郎役の田中邦衛さんの演技が最高で、いつも新鮮な気づきや感動がある。またしばらく『北の国から』漬けになってもいいかなあ。


康子十九歳 戦禍の日記

2016-08-17 | Weblog


 『康子十九歳 戦禍の日記』(文藝春秋)を読み終えた。ジャーナリスト門田隆将さんの著書だ。
 昭和20年8月6日、原爆によって死んだ広島市長、粟屋仙吉の次女の康子の日記を中心に終戦間近の日本の世相や勤労動員の若者たちの生き様や広島原爆前後の様子、粟屋家の家族の凄惨な状況が描かれている。
 あれから71年。平和そうに見える日本。今の日本は粟屋家の市井の家族の犠牲の上に築かれたことに思いを馳せると胸が締め付けられる。



 終章に記された著者門田隆将さんのことばを噛み締める。
「焦土の中から立ち上がった日本は、戦後、なぜかくも発展を遂げたのだろうか。
 私は、それを、日本人は絶望の中でも誇りと気高さを失わなかったからではないか、を思っている。------------
 日本とは、そして日本人とは----そのことを考える時、現在の日本が先人の尊い犠牲と、失われることのなかった誇りの上に成り立っていることを忘れてはならない、と思う」
 戦争の犠牲となった粟屋康子さんが紡いだ言葉に生きるということをあらためて考えさせられた。


船窪小屋の鐘の音

2016-08-16 | 山歩き


 先週末の山行で宿泊した船窪小屋の食事は感激ものだった。
 若い頃はテント泊ばかりしていたが、体力の衰えもあり、ここ20年ほどは山小屋を利用する山行が増えた。山小屋といえば食事の不味さや寝場所の狭さはどこの山小屋でも同じだと思っていたが、船窪小屋は違っていた。



 七倉岳の稜線、標高2450mに立つ船窪小屋は絶景の地にある。
 船窪小屋の夕食は町の食堂と遜色ない。いや町の食堂よりも健康的で山菜の天ぷらなど品数も多くてどれも美味しかった。味付けがお母さんの素朴な味だ。あまりの美味しさで一気に全部平らげた。



 船窪小屋には頑固なこだわりがある。発電機で電気をおこすこともせず、食材として冷凍食品を全く使わない。新鮮な山の恵みを食材に使っている。
 日没とともに小屋にはランプの淡い灯りがともると心まで自然と安らいだ。ほっこりする灯りだ。



 人気の山小屋であることは聞いていたが、噂に違わず素晴らしい山小屋だった。癖になりそうな魅力のある山小屋だ。



 朝5時に烏帽子岳に向かって出発する時、山小屋のお母さんが外に出て鐘を鳴らして笑顔で見送ってくれた。
 またぜひいつか、この小屋を訪ねる日がくることを願っている。


船窪小屋から烏帽子小屋へ

2016-08-15 | 山歩き


 11日から4日間、船窪岳から烏帽子岳まで山仲間4人で縦走登山を楽しんだ。
 昨日の昨朝、烏帽子小屋を発ち、ブナ立尾根を高瀬湖まで下り、車を停めていた七倉山荘まで戻った。七倉山荘の温泉で汗を流して、湯上りにかき氷を食べ、サッパリしてから車を走らせた。
 夜中の12時前に家に到着。真夜中だけど洗濯機を回す。遅い夕食をとりながら錦織圭君のリオ・オリンピック、テニスの3位決定戦を観た。結局、錦織圭君が勝利する朝の5時頃まで眠い目をこすりながらテレビ観戦した。4日間の山歩きで身体はクタクタに疲れていたけど、錦織君が活躍する試合をライブで観れてよかった。外が明るくなった頃に寝た。



 今回の山歩きは七倉山荘(1080m)に車を置いて、初日は船窪新道を登り、船窪小屋(2450m)泊まり。翌日は船窪小屋から船窪岳(2303m)、船窪岳P2(2459m)、不動岳(2601m)、南沢岳(2625m)を経て烏帽子小屋(2550m)まで歩いた。一粒の雨にも遭わず、好天に恵まれた登山だった。



 今回の登山ルートにはザレた箇所が何箇所もあり、変化に富んでいた。久しぶりの縦走登山を山仲間と楽しむことができた。