風になれ

大自然のふところで山歩きを楽しむ生活。
いつの日にか、森にそよぐ風になれたら・・

浅田次郎さんと手書き原稿のこと

2020-09-30 | 健康

  週も半ば。今日は朝から雨が降り続いている。

 いつものようにベッドに横たわったまま、ラジオ深夜便「明日へのことば」で小説家浅田次郎さんの話を聴く。昨日に続いて浅田さんの話の後編だ。浅田さんの半生もユニークだなあ。裕福な家庭から破産、没落。波乱万丈の少年期の経験が作品に生きているのだろう。

 昨日の話で、今も万年筆で原稿用紙のマス目に手で文章を書いておられるのだとか。削ぎ落とした文章はパソコンのキィボードではなくて手で字を書くことからしか生まれないと手書きの良さを力説されていた。

 そういうものかもしれないなあ。パコソンの便利さに慣れて、手書きする機会が少なくなったけど、できるだけ手書きを心がけないといけないなあ。 

 さあ、あと二つ寝ると山小屋だ、とハナに語りかける朝。


新鮮野菜と卵かけご飯

2020-09-29 | 健康

 新鮮な野菜はどれも美味しい。蒜山に通い始めて野菜の美味しさに気付かされた。

 蒜山の地元で採れた野菜は新鮮で美味しい。他所で採れた品揃え野菜は県南で食べるのと変わらないけど、地産の野菜は違う。

 コーヒーの味もいい。豆は変わらないのでおそらく水の違いによるものなのだろう。いつも飲むコーヒーより香りが引き立っている。

 山小屋の水は井戸水を汲み上げた水なので、水道水と比べるとミネラル分に違いがあるのかもしれない。

 だから朝から、ついついコーヒーを飲みすぎてしまう。

 今、蕎麦の花が満開だ。蕎麦も蒜山の名物の一つなので、蕎麦の畑が随所にある。黄金色の稲穂とのグラデーションもいい。

 卵かけご飯が美味しい。平飼いの鶏卵は味が濃いので、卵かけご飯にして食べると旨い。

 子供の頃に卵かけご飯を食べた記憶があるけど、長く卵かけご飯を食べることはなかった。それなのにこの歳になって再び卵かけご飯の味に目覚めた感じだ。シンプルだけど旨い。


作業が捗らなかった週末

2020-09-28 | 田舎暮らし

 天気に恵まれなくて山小屋のメンテナンス作業はまったく捗らなかった。土曜日の朝は辛うじて散歩はできたけど、それ以外は雨音を聞きながら部屋で本を読んだり音楽を聴いたりして過ごした。

 雨のお陰でハナにはいいこともあった。部屋でハナといっぱい遊べた。ハナもいつになくテンション高く部屋を飛び回った。

 蒜山は季節が確実に移り変わっている。朝晩は冷んやりとした空気に変わり、樹々は少しずつ色づき始めた。

 スーパーに買い物に行くと山陰の日本海で獲れた魚が数多く並んでいた。蒜山は地理的に瀬戸内海より日本海が近いのだから当たり前といえば当たり前だけど、新鮮な驚きだった。さっそく天然鯛のお造りを買って帰り、夕食に添えた。

 蒜山で日本海の幸が味わえるなんて最高だ。お刺身は新鮮で美味しかった。


金曜日だ、出発だあ

2020-09-25 | 田舎暮らし

 さあ、金曜日だ。仕事を終えたら、いつも通り出発だ。

 早く山小屋に行きたくて、朝からムズムズする。

 土曜日の朝からログ外壁を再塗装する仕事が待っている。まだ日中は日が差すと暑いし、日焼けするのも避けたいので、日陰になるバックヤード側のペイントについ向かってしまう。時間によって、ヤブ蚊という招かざる客もやってくるし、なかなか作業が思うようには進まない。

 朝の散歩も待ち遠しい。明日は天気も良くなる予報なので、朝、ひと気のない静かな田舎道をぶらぶら散歩できそうだ。

 今朝、ラジオ深夜便「ママ・深夜便」で落合恵子さんの話を聴いていたら、絵本を読みたくなった。一冊、持って行こう。

 Have a nice weekend !!


薪ストーブの点検

2020-09-24 | 田舎暮らし

 これから迎える冬に備えて、山小屋の薪ストーブを点検した。

 小枝を使って火を付けると勢いよく炎が広がった。古いPlymouth(Dutch West社製)の薪ストーブだけど、まだまだ使用に耐えうる。今年の冬もほんわかとした暖を与えてくれそうだ。

 寒がりのハナは薪ストーブの前でぬくぬく。早々とベストポジションを確認した様子だ。

 蒜山には3軒のスーパーマーケットと1軒のホームセンターがある。そして軒先には割木の束が山積みされて売られている。いかにも高原らしい光景だ。この割木は決して炊事用のカマドで使われる燃料ではなくて、間違いなく薪ストーブに使われる割木だと思われる。

 冬の訪れがすごく待ち遠しい。

 僕が生まれ育った田舎では、冬の間、ずっと雪に囲まれて暮らした。冬は長靴だけを履いて暮らしていたように思う。

 だから温暖な土地には強い憧れがあった。瀬戸内海の青い海と空に憧れて岡山にやって来た。屋根の雪下ろしをしなくてもいい解放感とともに。

 冬も燦々と降り注ぐ太陽の温もりを感じ、長靴を履かずに過ごせる岡山の県南の暮らしは期待以上だった。

 なのに、この歳になって再び雪に囲まれる暮らしに憧れを持つようになったのは自己矛盾だ。僕が蒜山の土地に憧れたのは間違いなく雪の世界への原点回帰だったのかもしれない。

 点検中の薪ストーブの炎を見つめながら、深い雪に包まれた山小屋での暮らしへの期待が大きく膨らんだ。


朝の高原散歩

2020-09-23 | 田舎暮らし

 蒜山から4日ぶりに家に戻った。

 ログの山小屋の手入れに明け暮れた。木部保護塗料をペイントする単調な作業を無心になってしつづけた。

 一番の楽しみは朝の散歩だ。

 清涼で静寂とした高原をハンナと気ままに歩く。

 つい、時間がたつのを忘れて歩き続け、山小屋に戻ると1時間半も過ぎていたことを知る。

 ハナちゃんには厳しい朝練かも。

 ここ蒜山に通い始めて、一番のご馳走は水と空気だと知った。もちろん新鮮な野菜も毎日食べられるし、美味しいものはたくさんあるけど、冷たくて美味しい水と爽やかな空気はあらゆるものに優っている。

 特に朝の空気は格別だ。胸いっぱい吸い込むと元気がふつふつと湧いてくる気がする。

 残念ながら、まだ、まったり、のんびり過ごす高原暮らしの環境が整っていない。日中は山小屋の手入れで時間だけが足早に過ぎていく。

 4連休、せわしく小屋の周りで働いていた。

 だけど、苦ではない。

 一日の仕事をやり終えた後に飲むビールや酒は最高だった。

 週の途中だけど、新しい1週間が始まった。

 今週末にしなくてはいけない山小屋の作業リスト、To Do リストがすでに頭の中を駆け巡っている。


ハイテンションの金曜日

2020-09-18 | 健康

 さあ、金曜日の朝だ。1週間の中で一番、胸がワクワクする日だ。

 ハナちゃんのボサボサ髪は山小屋でシャンプーする予定。念入りにフワフワ、ふんわか髪にしてあげよう。

 多くの日用品を準備して山小屋に運ぶので車はいつも満杯状態。まるで毎週引越ししているみたいだ。ロードバイクもモーターバイクも山小屋に運ぶ計画だけど、まだそこまで手がつかない。寒い冬に備えて運び込まないといけないモノもまだまだ手付かずだ。

 優先順位の高い食と住に関連したものばかりをまだ運んでいて、ようやく調理ができて食事ができる環境が整いつつある。

 これからやるべきことが山積みだけど、新しい家庭を築くような新鮮さが感じられて楽しい。


初秋の味覚

2020-09-16 | 健康

 仕事を終えて家に戻ると古里から豊水梨が届いていた。と同時に、ニューピオーネ葡萄も届いた。

 僕のトライアスロン仲間が10年以上も前にサラリーマン生活に早々と見切りをつけて、実家の山や畑を葡萄畑にした。今や農園主だ。彼に会うたびに、ワインを作れ、美味しいワインを作れと念仏のようにけしかけている。

 彼からニューピオーネの出荷時期がきたとの連絡を受けたのでさっそく注文していた。新鮮で美味しそうな葡萄の色と艶だ。

 初秋の味覚が二つ同時に揃った。しばらくは果物長者になった気分で秋の味覚を堪能しよう。


まあ、いいかあ

2020-09-15 | 健康

 秋の気配が日に日に色濃くなってきた。エアコンをつけることはなくなった。季節の移ろいを強く感じる。

 高橋英樹さんの話をラジオ深夜便「明日へのことば」で聴く。芸能界では珍しく、加山雄三さんに似て、アットホームで人間味溢れる人だなあ。

 奥様の美恵子さんや娘さんの真麻さんの家族のエピソードもほのぼのとして素晴らしい。いいご夫婦、いいご家族だ。

 高橋英樹さんは時代劇の人というイメージが強くて、今まで馴染みのない俳優さんだった。僕にとってこれまで少し距離を感じる俳優さんだったけど、ラジオ深夜便を聴いた今、距離が一気に縮まった。

 人生訓「まあ、いいかあ」の高橋英樹さんの言葉、肩肘を張らない生き方、しなやかな考え方がいいなあ。いくつになっても「常に稽古」と前向きに楽しく生きる姿勢に学びたい。

 日曜日のお昼、娘がこしらえてくれたお昼ご飯。冷麺、梅炒飯、セセリ焼肉、ピーマン炒め。どれも美味しかった。


ホンダの芝刈り機

2020-09-14 | 田舎暮らし

 金曜日の夕方、仕事を終えてから車に荷物を放り込み、そそくさと蒜山に向かった。1時間半ほどのドライブだ。途中、ガソリンスタンドで車と5リットルのガソリン携行缶にガソリンを満タンにしてもらう。心が弾む。

 娘との会話も弾む。夜9時過ぎ、シーンと静まり返った山小屋に到着。

 土曜日、購入したばかりのホンダ社製の芝刈り機の梱包を解き、雨が上がった午後、さっそく試運転をした。僕はマニュアル嫌いなので、マニュアルを読まずに準備を進める。操作方法はすぐに理解できた。

 伸びた芝と雑草が面白いほど刈れる。145ccのエンジン音も心地いい。無心になって刈り続ける。

 何とかひと通り刈り終えた。初めての芝刈りなので美しくは刈れなかったけど、庭は見違えるほどさっぱりした。

 僕がめざす理想形は裸足で走ったり歩き回れる状態だけど、まだ雑草混じりなので裸足は痛い。道のりは険しい。これからのメンテナンス、手入れ次第だ。

 芝刈りを終えた庭はハナちゃんのドッグランになった。

 日曜日の朝、山小屋を出て、高原を娘とぶらぶら散歩。あてのない散歩も楽しい。高原の空気は美味しい。なにげない娘との会話も愉しい。

 これから先、長く病気と付き合う娘の身体にこの自然環境が良い効果を生んでくれるといいなあ。


木下晋さんが歩んだ道

2020-09-10 | 健康

 ラジオ深夜便「明日へのことば」を聴き、富山県生まれの鉛筆画家の木下晋さんの生き様に引き込まれた。16歳の時、自由美術協会展にクレヨン画を出展し、最年少で入選し注目される。また高校中退で美大をでたわけでもないのに東京大学工学部建築学科講師を10年ほど勤められた異色の画家だ。建築家の安藤忠雄さんも同じ教壇に立たれている。最初、東大の授業で教室に入った時、学生たちが雑談をやめずザワザワとした学級崩壊のような状態だったようだ。助手が「君らは恥ずかしくないのか」と一喝てくれたおかげで静かになったのだとか。

 鳶職の父、軽度の知的障害があり放浪癖のある母親のもと、貧乏のどん底の生活保護家庭で育つ。小学校の校長先生の話が凄かった。空腹のあまりパンを盗んで食べた時、児童相談所に来られた校長先生がビクトル・ユーゴーの児童向け「ああ無情」をさりげなく置いて帰られる。それを泣きながら読み、希望の灯を掴み、木下さんが立ち直るきっかけとなる。

 ニューヨークで鉛筆画に目覚める話もよかった。瞽女の小林ハルさんとの出会いも運命的だ。

 ある女性と駆け落ちをするが、それが今の奥さんで、木下さんのアートのモデルになり、その後、病床に伏された奥さんを長く介護をされている。

 波乱に富んだ半生だけど、力強い生き方だなあ。朝からいい話を聴かせてもらった。 


アルフォンス・デーケンさん逝く

2020-09-09 | 健康

 アルフォンス・デーケンさんの訃報が日本経済新聞の片隅に載っていた。日本の終末期医療やグリーフケアの普及に取り組まれた元牧師さんで上智大学で教鞭もとられた人だ。全国各地にある「生と死を考える会」活動に深く関わり、精神的なバックボーンになっていた。僕も死生学など彼の著書から多くのことを学ばせてもらった。

 アルフォンス・デーケンさんのご冥福をお祈りいたします。


思わぬところに台風被害が

2020-09-08 | 田舎暮らし

 心配された台風10号の被害もなく、やれやれと思っていたら、思わぬところからメールが入った。それも写真入りで。

 山小屋のウッドデッキの手摺り柵が倒壊しているよとの知らせ。かなり傷んでいたのでいずれ修理しなくてはとは思っていたけど、まさかだ。強風で倒れたようだ。いやいや、いろんなところでいろんなことが起こるものだ。

 自然の力にはかなわない。謙虚に自然と向き合って暮らすしかない。

 台風一過、今日は涼しい朝を迎えた。鈴虫の音色も涼しげで耳に優しい。秋の訪れを感じる。


高原で

2020-09-07 | 田舎暮らし

 金曜日の夜、娘とハナと一緒に蒜山の山小屋に向かった。岡山道を走っている途中、豪雨のため通行止めに出くわし、一般道に下ろされ、一区間だけ下道を走ってから、ふたたび高速道にのった。そのため予定よりかなり遅く、深夜10時過ぎに山小屋に到着。お腹も空いた。酒の肴に肉と野菜で簡単なアテをこしらえた。

 ビールで乾杯。何やかんやと娘と話し込み、ようやく深夜の2時に眠りについた。

 翌土曜日の午後3時過ぎに息子ファミリーも到着、合流した。賑やかになった。

 台風が接近していたけど、風雨の兆しもなく、静かでのどかな高原を楽しんだ。


山小屋通い

2020-09-04 | 健康

 金曜日だ。大型台風が接近しているけど、予定通り夕方から県北の山小屋に向かうつもりだ。

 自宅から山小屋まで120km。高速道路を走ればドア・ツー・ドアで1時間半。苦になる距離ではない。

 この楽しみがあることが今の僕にとって仕事のモチベーション、明日へのエネルギーだ。