遠い昔、カラー写真が高嶺の花だった時代があった。
カラーフィルムをたった1本買うにもなかなか手が出せなくて、白黒フィルムに甘んじていた時代があった。
安価なカラーフィルムとリーズナブルなDPE店が町の中に溢れるまでは写真は白黒モノクロームが当たり前だった。
そして風呂場を暗室がわりに使ってフィルムを現像、プリントして楽しむ個人的なごくごく普通の趣味もあの時代には存在した。
そして現代。デジタルの時代になり、カラーも安価に撮りまくれる夢のような世界に生きている。
でも、・・・。何か息が詰まる思いがしないでもない。高解像度の鮮明な画像を見ても余韻のない味気なさだけが残る。
だからというわけではないが・・・、懐古趣味といわれそうだけど、モノトーンの世界を逍遥するのはなかなか楽しいということに最近あらためて気付かされた。
気に入った写真はなかなか撮れないけど、面白い世界に再び足を踏み入れた喜びがある。
原点回帰だ。
モノトーンは空想がひろがる感じがいい。
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