新 風のふくままに 

写真付きで日記や趣味を書く。プロフィールを変えました。

坂戸山2011.5.15.

2011-05-15 | ハイキング・登山

今日は新潟県南魚沼市の坂戸山にカタクリを見に行った。例年ならば4月下旬から5月初めが見ごろになるところだが、今年は雪が多くて、ゴールデンウィークでも残雪があるということだった。クラブツーリズムのツアーが延期になったという情報もあった。当初は8日を予定していたが、運転してくださる方の都合で今日に延期した次第。

赤城高原SAの八重桜、 水上付近から見た谷川岳連峰

       

カタクリどうかしら?と少し不安だったが、残雪が登山道では溶けたという情報があり、雪が深かったところは多分まだ見られるだろうと期待した。

ところで、今日はおにぎりは途中で買おうということでおかずだけ少し用意して行った。ところがサービスエリアのおにぎりが高かったので、六日町のコンビニで買おうということになり、買わずに六日町に着いたのだが、見まわしたところコンビニが見当たらない。商店街はまだ9時前で空いていないし。

それで大通りの方に出て走行するが、一向にコンビニが見当たらない。六日町にはコンビニがないのかしら?と言いながら、駅の方に出たら、土産物屋さんがちょうど開いたところだったので、話を聞いて、やっとコンビニにたどり着いた。

かなりの時間のロズ。日差しは強く気温も上がってきた。ディスポート南魚沼の駐車場に止めて登山口まで農家の間を歩く。城址のあたりはすでにカタクリは終わりに近かったがちらほらきれいな色のカタクリもあった。

田圃             池の横のムラサキサギゴケ?カキドウシ?の群落

              

花の状態を先に言うと、カタクリは下の方や日当たりの良い頂上部はすでに色あせつつあったが、桃の木平は満開で見ごろだった。道々のタムシバは下の方では終わりかけだったが、頂上付近は十分美しかった。イワカガミが最盛期でイワウチワは遅咲きのものが少しだけ見られ、イワナシ(サルナシと間違えて教えてしまった方々、すみません、間違えていました)も頂上に近づいたあたりにまだ咲いていた。雪国ミツバツツジが、以前来た時よりも薬師尾根にはたくさん咲いていた。ウワミズサクラ、マメ桜、オオカメノキ、ウツギの仲間?などの花も見られた。

昨日は温泉情報などを調べているうちに、坂戸山自体の地図を打ち出していたのに、置き忘れてしまった。

山に地図も持たずに行くなんてね!困ったものだ。

それで、以前のツアーの記憶を頼りに、坂戸城址という標識のあたりのカタクリを見ながら歩いて行ったのだが、途中で道を間違えたらしく、お館のところから城坂コースを登るつもりで標識の方向へ右手に杉木立の中を入って行ったつもりが、変な細い折れそうな一本の丸太の架かった橋があり、いくらなんでもここはコースではなさそうと、戻ると山菜取りか何か作業中の男性に話を聞いたらしい人たちが、細い踏み跡をだどって草木をかき分けて登り始めたので、こんなところ歩いたかしら?とお思いながら、そちらについて行った。上の方に林道っぽいところがあるようなので、急な枯れ草の斜面をよじ登ると広い道にでた。多分桜並木につながる道だろう。まだ登りついていない他のグループの人たちに、残雪の沢に近い方が、上から見たら登りやすいようですよ!と伝える。

 坂戸城址         カタクリ         キクザキイチゲ      紫のキクザキイチゲ

          

それでほかの一団と一緒に右に向かって歩き出したが、桜並木には出ない。しかも、おやっ?下り出しているわ。変ね!

間もなく、先に大きな地図が描かれた看板が出ていたので、見たら、城坂コースは一本杉のところから直登するのだったが、私たちは一本杉から薬師尾根の方につながる道にでて大回りしてしまったようだった。

それで薬師尾根コースを登ることになった。最初のころ、石仏が並ぶ。

  石仏       ガマズミ?

    

こちらは以前は下りに使って、緩いコースだと思ったが、階段続きで結構きつかった。日陰も少ない。しかしカタクリはないが、先に書いた草花がいろいろ咲いていて楽しみながらゆっくり登って行った。

ユキグニミツバツツジ      イワカガミ                   イワナシ       イワウチワ

     

六日町の街並みと水が張られた田んぼが四角くきれいに並んでいて、見晴らしが良い。タムシバや雪国ミツバツツジの間の登山道を登って行くと、今度は南側に雪を頂いた山々が見えてくる。

タムシバ           六日町盆地      7.5合目の標識               ユキグニ三つ葉ツツジ

       

  松の大木         金城山           ウワミズ桜        ウラジロナナカマド?

            

もう少しで鎖場に出るわ、と軍手をつけて歩いていくと、あれっ!鎖場がなく、鉄の階段に代わっていた。地元の人らしい人が、崩れたので鉄橋子にしたのだとおっしゃった。もう一上りで頂上だ。

鉄梯子    ジュウニヒトエ  ショウジョウバカマの種   ミツバツチグリ?   マメザクラ

             

 タムシバの向こうのお社  山頂付近のイワナシ

       

前は坂城コースから登ったので、カタクリの群落の向こうに見える雪山に感動したのだが、今回はそれはなかった。頂上には結構人がいて、杉の木陰で休憩している人などがいた。神社にお参りもせずに、そのまま大城小城の標識を見て、そちらに行くことにした。愛の兜をかぶった地元の方が、そちらの方に白いカタクリがさいていますよ!と教えてくださったからだった。

兜すがたの地元の方    大城小城方面、巻機山方面?   山頂のカタクリとショウジョウバカマ

                  

タムシバの咲く横の階段を下りて先の方まで続いている道をだどって行った途中で、後方でアクシデントがあったらしく周りの人が騒いでいた。誰かが崖から落ちたのかしら?一瞬カメラを構えていた仲間の男性が落ちたのかと思ってしまったが、実は友人が階段状の登山道で滑って、転倒し、頭を打って出血してしまったのだった。私は、頂上で休まなかったので、暑さで疲れが溜まっていたのだろうなと、申し訳なく思って戻った。

先ほど白いカタクリのことを教えてくださった方が、とっさにタオルを貸してくださっていたが、すぐに出血で赤くにじんでしまった。各自少しずつ、ばんそうこうや包帯を持っていたが、まずは傷口の周りをぬぐって、その方がくださった大きめのばんそうこうを貼った。それで包帯を巻いてからタオルで押さえて、神社まで戻った。

神社の方は救急用品をお持ちではなかったらしいが、周囲の方でお子さん連れのお父さんが消毒液とばんそうこうを貸してくださって、応急手当てをして、別の仲間の包帯を巻いた。傷をぬぐったら、縫合しないとならないほどではないようだったので、一安心。

助けてくださった皆様、ありがとうございました。今度から、消毒液と大判のばんそうこう、ヘッド用ネットなどと手ぬぐいを持ち歩いた方がよさそう。湿布薬はもっていたが、傷があるとつかえませんね。

ところで、申し訳ないことだが、私は他の人たちが治療している間に、一人で周囲にカメラを向けていた。

山の上に覗いている三角の山が谷川岳だそうだ。金城山 カタクリ越しの山々

  谷川岳              金城山?

      

落ち着いたので、大城小城はあきらめて、皆でシートを広げてお昼にした。杉の下だが、大きな蟻やら毛虫やら、飛んでいる虫など、虫が多い。一応虫除けをつけたけど。そういえば、以前もここは虫が多かったな。

お湯を沸かしてラーメンを食べる方、コンビニで調達したおにぎりなど食べて、ゆっくりした後、コーヒーを頂き、友人の傷も痛まなくなったというので、城坂コースをおりることにした。

こちらは雪山を背景にカタクリを撮ることができる。

  

それからしばらく歩くと、水場跡の標識。以前は見に行かなかったので1人行って見たら、ちょろちょろと水が流れていた。

水場跡の標識        水場         日陰のカタクリ

   

その横の方が桃の木平で、遠目にもカタクリの大群落が紫色のじゅうたんになっていた。以前のツアーの時は雪が多くて、少ししか咲いていなかったが、今日はすっかり雪が解けて、満開だった。ブログには白い桃の木が満開だったというものもあったが、まったく気づかなかった。山の上部にはタムシバがなん本も咲いていたけど。

桃の木平のカタクリ

  

  

皆で写真を撮り、楽しんだ後は、急坂が待っていた。親子連れの元気な歌声が先ほどまで聞こえていたが、聞こえなくなったと思ったら、かんかん照りの急な滑りやすいジグザグ道をおりるのに苦労なさっていた。私と友人はストックを出したが、その家族は道具なしで何とか下りたようだ。

こちらの道は、カタクリがずっと続いて、その間にたくさんのスミレやイカリソウが見られた。沢には残雪が多く残っていた。途中の水の流れは冷たくて気持ち良かったが飲むのは心配なのでやめておいた。

残雪と新緑         沢の残雪    タチツボスミレ       セントウソウ     イカリソウとスミレ                            

やっと一本杉の木陰にでて、休憩。そのあと、桜並木ののんびりコースをたどり、元来た道を通って、駐車場に向かった。

一本杉        碑             坂戸観世音菩薩    スミレサイシン

           

 くらい杉林のへび   

銭淵公園の芝桜がきれいだし、売店がありそうだったので足を延ばした。ソフトクリームはなかったが、浦佐産のカップアイスがあったので、皆で買って食べた。

その後せっかく温泉地に来たのだからと、けがの友人も大丈夫そうだというので日帰り温泉に。

六日町には郵便局のそばに中央温泉という公営の温泉があるらしかったのだが、小さいし、そのあたりのビルが取り壊しになっていたので、あるかどうか分からないし、満員なら入れないしということで、少し先の五十沢(イツザワ)というところのサクり温泉が安くて(370円)、シャワーまで温泉だと書かれていたので、そこに行って見た。なんとタオルも無料で貸し出してくださるようだったが、私たちは持参のものを使った。六日町には昼食付の値段の高い日帰り温泉はあるが、安いのは郵便局の横の公営のところだけのようだった。

少し先に進んで、曲がり、何にもない畑の間の路の奥まったところにその温泉はあった。風呂は一つだけだが、雪山が見渡せ、早かったせいか人も少なく、のんびりできた。本当にシャワーも温泉で、浴槽に注がれる温泉水は飲めるとのことだった。

無料休憩室や、いすなどもあって、あまり大勢だと入りきれないが、ゆっくり過ごせた。そこの食事も安くて魅力的だったが、時間が決まっていて、道路渋滞が心配で食事はせずに出発した。花園あたりで少し渋滞。その後も高坂のあたりで渋滞したが、食事をしている間にほとんど解消していた。

しかし、運転してくださった方、長距離運転、ありがとうございました。バーナーでお湯を沸かしてくださった方、ありがとうございました。おかげさまで、皆で、カタクリの群落と雪山を楽しむことができました。ケガをした方も早く治ると良いですね。

 

 

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