2日目の今日は10時に別の宿に泊まった友人と待ち合わせて清水寺と南禅寺に行って見ようということになった。
でも同宿の友人も早く目が覚めたらしいので、朝ご飯の前に近くの東寺に行ってみた。
昨日駅のインフォメーションでいただいた地図を見ながら、朝からかんかん照りの猛暑の中を歩いて行った。
近鉄の線路をこえて適当に歩いていくと東寺の入り口に着いた。お堀のようになったところにハスの花が咲きだしていた。朝早いので開きかけ。その横には宝蔵が立っていた。校倉つくりのように見えた。後で調べたら、宝物が延焼などに遭わないように周りに濠をめぐらせたと書かれていた。
宝蔵
五重塔が見えたが、そちらはまだ参拝できなかった。京都一の高さの国宝らしい。
それでそのあたりのお堂などを見学していたら、五重塔の横の方にテント村が。今日は東寺のガラクタ市の日だった。もうたくさんの古道具屋さんや古い着物などが売られていた。中にはこんなものが売れるのかしらと言った小物(古いガラス瓶など)も売られていた。
買い物好きの友人にはそちらを見てもらっている間に、私は七福神の案内があったのでそちらの見学というかお参り。なかなか立派なお堂もあった。
外堀もあった。お寺だというのにすごいですね。
友人と合流してホテル近くの喫茶店でモーニングセットを食べた。それでゆっくり朝食を頂いてから、ホテルに戻るとすぐに駅で待ち合わせの友人から電話。それで慌てて荷物をホテルに預けチェックアウト。セットツアーで前払いなので簡単。
駅で無事に合流し、烏丸口にでる。
バス乗り場のミストシャワー。しかし風で飛ばされて、あまり人に当たらない。
一日バス乗車券を買って清水寺方面に行くバスに乗る。結構な人が乗りこんだ。座席に外国人の方が地図と首っ引きで放送を聞いていたが、バスの表示は日本語なので確認できないでいた。どうも清水寺を目指しているようなので、五条坂に着いた時に、ここが五条坂、清水寺と声をかけた。
それでぞろぞろと下りて、彼らには私たちも清水寺に行くと言って先を歩いた。
道路を渡り、清水寺への道を通ると英語の他に中国語やハングルが聞こえてきた。かなりの外国人観光客だった。
朱色の門をくぐり、三重塔をみて本堂と清水の舞台へ。かんかん照りで暑いこと暑いこと。坂道を登ってきたので汗びっしょり。友人は段差に気付かず転倒なさったが、大したことはなくて良かったです。
七夕だからか、浴衣姿の女子も多い。
それから、清水の由来となった音羽の滝の方に降りて行ったが、すごい人が並んでいたので、そちらはパス。
さて、観光地図でみると南禅寺はこの奥に当たるらしいのだが、歩いていけるかしら?
そこで庭の掃除をなさっていらしたおじさんに聞いたら、30分あまりで行けると言う。それで言われた方に歩いて行った。ちょっとしたハイキング。山の中なのでいくらかは涼しい。
言われたように門をくぐり、子安塔を見送って道なりに進むと清閑寺の分かれ道があるが登りだったのでやめて下の大きな道路に出た。時折車が通る道を延々を北の方角に向かう。
しかし、山道(東山ドライブウェー?)からはなかなか抜けられない。そのうちに東本願寺の関連施設らしい入り口があり、さらに進むが何もない。一台タクシーが通って、私たちを気にしてくださったが、タクシーに乗ってすぐならもったいないと見送って歩くが、一向街並みの気配もない。どうしよう!この暑さの中で、後一時間も歩くとしたら、皆バテバテだわ!途中の掲示板には30度と表示されていて、市街地よりは涼しいみたいだったが。
時折タクシー来ないかなと思いながら後ろを振り返るが皆自家用車で止まってもくれない。熟年女性3人ではどうにもなりませんね。
そうしているうちに奇跡のタクシーが通りがかり、止まってくれた。ありがとう!助かったわ。
それで乗りこんで南禅寺まで走ってもらったが、距離はまだまだあって、ここを歩かないで良かったとつくづく思った。山道を抜けるとかんかん照りの道路ばかりだったから。料金は1000円ちょっとだったけど。
後でよくネット上の地図を見たら、清水寺南門からしばらくしたところに左に入る山道があるらしかった。清水山に登る道(急そうだったが)でそこから反対側に降りると、大分距離が稼げたようなのだ。京都一周トレイルと言うものができていて、その一角の分かれ道になっているらしかった。本道ではないようだったが。そこを通ればもう少し早く道路の先に(多分タクシーを拾ったあたりかもしれないが)出られたようだった。
ちなみにこの細い道はごく一部の地図にしか出ていなかった。もちろん観光地図にもね。
まあ、遭難することなく、無事に南禅寺にたどり着けたが、よく調べないまま行動して皆さんにご迷惑をおかけしました。すみません。というか、あの掃除のおじ様は車で30分と言う意味だったのかしら??そちら側には駐車場なんてなかったのだから、やっぱり歩いて30分と言う意味だったと思うのだが。もしかしたら自分で歩いたこともなかったのかもしれない。それともトレイルランニングの時間だったのかな?
南禅寺は初めてで、立派なお寺だった。一人の方が前にいらしたことがあって、豆腐料理で有名だという。それで歩き疲れて、どこかで休みたいが昼は混むかもしれないので早昼にしようと思い、門前の豆腐料理の店に寄った。豆腐料理は安くても2500円だったので、お手頃価格のそうめんを注文。
豆腐料理の店の飾りの看板?
冷えたそうめんに皮つきの小エビと温泉卵三つ葉がのっていてさわやかな汁のそうめんだった。あっさりして美味しかった。朝が軽かった友人はそれにてんぷらをつけていた。
そこで頂いたお茶がとても東京で飲むお茶とは一味違った風味の美味しい玄米茶だったので、何杯もいただいた。道々飲み物はあったのだが、いくら水分を取ってものどの渇きが取れなかったのだ。
しばらくその店で涼んでから、南禅寺の三門に向かった、堂々とした三門は風が通って気持ちが良かった。
三門の手前に桔梗と睡蓮が咲いているというお庭を見に私は入り口の天授庵に拝観料を払って入った。
最初入口に桔梗が咲き、池泉回遊式のお庭に睡蓮が咲いていた。方丈前庭の枯山水はひし形の石畳が面白くきれいだった。残念ながらお堂は行事があるらしく見られなかったが。
方丈からの景色
それから友人と合流して、奥の方に行く。友人が琵琶湖の水をひいた水路閣と言うものがあると教えてくださった。明治時代に作られたというレンガ色の水路橋が珍しく景色としてもきれいで、写生していらっしゃる方々がたくさんいらっしゃった。上の方に行くと水路の中を覗けるが、そばには釣堀ではありませんとかかれていた。ゆるやかな流れはしたから上に流れているように見えたのだが、どうなっているのかしらね?
最後に本堂の拝観に行ったのだが、友人たちはパス。私は急いて、本道の中を回り、狩野派の方々の襖絵を覗きこみ、写真ご法度とあるので、見るだけ。速足で方丈前の石庭や角々のお庭を拝見してから戻って皆とまた参道を下りて行った。
実はこの水路閣の横の階段を上がったところの南禅院が南禅寺発祥の地だったそうだ。もともとは亀山天皇の離宮禅林寺殿(どの)の上の宮の遺跡だそうだ。こちらも名園があったようなのに見学しそこなってしまった。
本坊の拝観受付(茶室は拝観料を払ってから利用するらしかった)
方丈庭園(小堀遠州作)
茶室越しの滝
せっかくバスの一日券を買ったのだったが、足が痛くなった方もいらしたので、入り口に停まっていたタクシーで四条河原町へ。すぐそばには動物園があるらしかった。
街中に入ると、そのあたりは車が渋滞気味で、やや時間がかかった。この暑さに関わらず、観光客があふれかえっていた。
私たちは京都らしい物品のお店をしばらく眺めたり、バーゲン品の買い物をしたりしていたが、確認のために新幹線のチケットを見たら、3時6分の列車だったので、慌ててバスで京都駅に戻ることにした。
一番近くのバス停に並んだのだが、京都行が一台出た直後で、その後はバスは通るが違う方面行きばかり。15分くらいしてからやっと京都行が来た。バスはすし詰め状態。
しばらく道路も混んでいたが、京都駅方面井に直通する道路に出たらすいすい走って30分ごろに着いた。遅い列車の友人とはそこで別れた。バス乗り場のあたりで、人が倒れていて、周囲の人たちが扇子などであおいでいた。熱中症だったのかもしれない。京都も35度あったらしい。
烏丸口から、八条口に走るように地下道を渡り、ホテルに直行。荷物を引き取って駅へ。実は私は駅のコインロッカーに入れようと提案したが、無料のホテルに預けたいと友人が言うので、仕方なくそうしたのだが、トラブルはいつ起こるか分からないので、やっぱりお金を出してもコインロッカーが良かったな!まあなんといっても、私が歩いて南禅寺に行こうとしたのがそもそもの失敗だったが。
新幹線駅が近かったので、土産の買い物も慌しかったが、何とかできて、暑いホームで待たないとならないほど余裕があった。
東京駅では雨に気付かなかったが、御茶ノ水駅のあたりでどしゃ降り。新宿に着いたら、まだ降ってはいたがおさまってきていて、最寄駅では、雨は止んでいた。井の頭線は落雷で電車が止まっていると表示されていて、雷がひどかったらしいが、終わった後で助かりました。
今日は幸運に恵まれて、何とか無事にミニハイキングも通過し、落雷にも合わずに無事に帰宅できました。同行の皆さま、おつきあいいただきましてありがとうございました。