今日は予定をずらして、山中湖畔の石割山から大平山に行ってきた。
車中からの富士山(柵が邪魔だが)
山中湖に着いたときは残念ながら雲がかかってしまった。
道志みちに入ると石割神社入り口に赤い鳥居があり、その左側を入って行くと石割神社駐車場があり、トイレもあった。30台とめられるという駐車場はほぼ満車だったが、何とか停めることができた。
噂の長い403段という石段は、ゆっくりゆっくり登って行ったら、思ったほど大変ではなく、何とか登りきることができた。中高生らしい若者の一団がトレーニングに途中まで駆け上がっていた。聞いたらスケート部だそうだ。
登りきったところに避難小屋があった。富士見台と言うらしいが展望はなかった。落葉したら展望が開けるのかもしれない。
途中のバアソブ(弦人参の仲間)
アキノキリンソウ
キツネアザミ?
大きな岩
砂防ダム
キクイモ?
ヨメナ
大きなキイチゴ
ゲンノショウコ
神社の手前にあった桂の巨木。
それからなだらかな山道を歩いていき、少し急な斜面もあったが、石割神社に着いた。
お参りしてからご神体の大岩の隙間に三回廻った。何か幸運が開けるとか。私は肩の痛みがなくなることを祈ったが、どうなりますか?
それからちょっと木の根っこをよじ登るような難所もあったが、何とか登って石割山の頂上に着いた。駐車場からは約1時間だ。気軽に登って来た人たちにとっては、頂上直下は大変かもしれない。
頂上に出てみると山中湖の向こうに、富士山は中腹に雲がかかっているが頂上部はくっきり見えていた。この景色の中で、早めに昼食を取ろうということになって、日陰を探すが、すぐにかんかん照りになってしまった。
持ち寄りの食事をしてから、平野峠のあたりから下る周回コースをたどるか大平山あたりまで足を延ばして、湖畔に降りて、タクシーで戻るか話し合い、良い天気で気持ち良い展望のため大平山まで行くことになった。
頂上にあった案内板は相当に剥げてしまっていて、良く分からないので、地図を出して調べた。山頂の道標のところには分岐の案内があった。神社から直進する道は、二重曲峠方面から忍野へ、直角に下る方が大平山方面だった。
二重曲峠方面の斜面はバンゴンソウの群落が見られた。そちらは昔フジアザミの群落があったと、花の百名山には書かれていたけど、今もあるのかしらね。
道標(直角に大平山方面となっている)
富士山に目がけるように傾斜があって、その先に細い道がある。そちらから登ってくる人もいた。一人下りようとむき出しの地面を下りていた人が転んでしまったので、私たちは各自ストックを持った。急なところがあるとは本に書かれていた。
その細い道に出てみて驚いた。樹林帯の中の道なのだが、ロープが張ってあるものの、本当に土が滑りやすく、足場になるものもあまりないので、ロープ頼りに急斜面を数十メートルを下りなければならなかった。これは八ケ岳よりも大変に感じた。仲間の一人は後ろ向きに降りて、大丈夫だったようだが。
そこを過ぎても登山道の真ん中に細い道があって、足を置くところが掘りこまれているものの、やはり滑りやすくて、ロープや木の枝を頼りに緊張を強いられた。
やっとゆるやかになって、一息ついた。そのあたりの両側は草花が多くて、楽しい。たまにフシグロセンノウの赤い花もあった。
テンニンソウ アキノタムラソウ
どんどん下って行き、たまに展望のあるところに出るがもう富士山は雲の中になってしまった。
しばらく行くと展望の良い平尾山だった。その手前に石割神社駐車場の方に向かう道があった。
振り返った石割山方面
山頂は風が吹き抜けるカヤトの原で気持ちが良く、別荘が森に点々とする景色を見て、その向こうの山頂に向かう。道々花が咲き乱れていた。アザミは終わりかけだったが。ススキの間に南バンギセルがないか探したがそれはなかった。代わりに河原ナデシコ、山ラッキョウ、フシグロセンノウなどの花が見られた。
別荘の道路が鉄条網の向こうに見え、最後の階段が続く。30分強で大平山山頂だった。
仲間のストックの先に止まったトンボ
草原
ノコンギク
ヤマハッカ?
ナンテンハギ
河原ナデシコ
山ラッキョウ
ハクサンフウロ
オトギリソウの実
大平山頂上からの展望もよく、しばらく休憩。残念ながら、富士山は顔を見せなかった。
私たちはここから山中湖北岸の中央部の湖北と言うところを目指して下りることにした。マウント富士に向かうとかなり遅くなりそうだったので。
頂上の真南に下山道らしい草の道があったが、皆は少し前にあった林道のようなところを下りるというので、二手に分かれて下りることにした。
草原の道は確かに下山道で、少し下りたところの木に小さな標識があったが、降り口には何も標識がなくちょっと不安になりながら下りたのだった。
その道は杉の樹林帯に入るまでは草花が多く、バンゴンソウの大きな黄色の花が青空に映えてきれいだった。
クサフジ
樹林帯に入ると、トリカブトの紫と、キバナアキギリの黄色しか目立たなかったが。急な杉の樹林帯は滑りやすく、足を痛めている仲間が降りなくて良かった。
30分ほどで合流点に着いたが、まだ仲間はついていなかったので、リンゴを取り出して、先に頂いた。
しばらくすると他の方々も下りていらして、小休止。間もなく湖畔かと思っていたら、それから、別荘地にはいり、歩道を30分くらい別荘のつくりを拝見しながら、歩いてやっと湖畔に着いた。
ヤマトリカブト
マムシ草の実
別荘地のサラシナショウマ
民家の園芸種のタデ
湖北バス停にはトイレもあって、すぐ右手には親水公園もあった。ここで、仲間がスマホで調べたタクシー会社のフリーダイヤルに電話したら、5分くらいで来てくれるという。5人乗れる車を、と頼んだら、来たのはワゴン車でゆったりと座れた。
朝来た道をすいすい運転してくださり、あっという間に神社の駐車場に。2780円だったかな。思ったほど高くなくてほっとした。バスがあったとしたら一人500円くらいはかかるだろうから、助かりました。
身支度を整えて、今日は道志道の、初めての石割の湯に向かった。付いたら温泉を掘削していて、えーっ!温泉大丈夫?と思ったけれど、規模拡大には温泉が足りないのかもしれないと思った。有料の温泉スタンドもある。
ジャグジーのような寝湯と腰をほぐす装置があったので、そこで筋肉をほぐした。露天風呂も2種類あって、檜風呂の方に行ったら、すごくぬるい。サウナに入った人たちの為なのかもしれない。もう一つの方の岩風呂は熱めだった。
再度内風呂に入ったら、そこは水風呂だったが、ぬるめだったので一瞬浸かり、それから温かい方にも使ったので、私には珍しく集合時間にギリギリになってしまった。
ソフトクリームを食べたり牛乳を飲んだりして、少し休憩してから、道志みちをだどり、道の駅どうしによって軽食を頂き、今日は高速道を使わずに橋本の方にでて、多摩センターから調布方面に回り帰宅した。
近場の割には帰り着いたのは9時過ぎだったが、まあ。早めに帰れて良かった。
長い運転ありがとうございました。おかずやおやつなど御馳走様でした。好天に恵まれて、楽しい一日になりました。石割山縦走路は良いハイキングコースでした。