『努力の子』
まさに、そんな言葉が相応しい子、それがH.ダイスケです。
団体側の諸事情もあり、その指導する側の先生が何度も変わり、それがプラスだったり、時にマイナスだったりしたこともあるかも知れませんが、ここまで本当によく頑張ってきたと思います。
各先生方にも聞いたことがありますが、遠征試合などでも、ダイスケが負けて泣いている姿を、よく見かけたそうです。
この高台強化練習でも、一年くらいは伸び悩みましたが、そんなジレンマがある中でも、本人も御両親も『あきらめず』努力してくれたことが、今大会の優勝、浜松地区『初』の黒帯取得に繋がった、大きな要因の一つなのだろうと思うのです。
もともと基本的な動きも素晴らしかったのですが、ケガが多いのと、精神面の保ち方で苦労をしたのが、黒帯取得までに時間のかかった理由なのでしょうね。
あまりにも時間がかかれば、『僕には才能が無い、もっと自分に向いているものを探す‥』と言っては、違う道に行ってしまった生徒だって数多くいるのです。
でも、どんなに『負け試合』を重ねたとしても、限界などという言葉で自らに『線引き』をせず、何年も頑張ってきたダイスケは、コツコツと努力出来る才能を持っていますし、負けた試合を含めた経験の積み重ねこそが、本人を結果へと導いているのだと言えるのです。
御両親も立派だと思えたのは、去年4月の遠征試合で、『今回は負けたけど、動きがだいぶ良くなっている!』と言われていたこと。
ただ勝敗だけを見るのでは無く、『どこが前回より良くなったのか?』、その成長した部分を評価していた御両親を見て、とても素晴らしいと思えたものです。
何をするにもそうですが、競技を行なう上では、どんなに努力をしても上には上がいたりする。
スタ―トや経験や体格など、様々なものを含め、すべてが平等ではありえない。
そんな中で大切なのは、やり始めたことを最後まで『やり切る』という気持ちや、自分のチカラを『出し切る』ことにあるのではないでしょうか?
すべてが違う中で、全力を出し切ること、最後までやり切るということは、言葉で言うほどカンタンではありません。でも、そこで養われたチカラは、未来の自分自身を支えて行く、尊きものになることでしょう。
幼年から空手を始め、小学生としては最後のチャレンジで優勝出来たことは、ダイスケの努力の賜物であり、そして努力出来る環境を与えてくれた御両親や先生方、一緒に練習してくれた仲間達のサポートのおかげでもあります。
一つの高みに辿り着いたダイスケは、頭で考えるだけのもので無く、実感としての感謝の気持ちが、きっと芽生えていることでしょう。
ダイスケから優勝報告を聞いた時、思わず彼を抱き締め、アゴヒゲをダイスケの顔に擦り付けた私(笑)。
いくつもの汗と涙が、心からの笑顔に変わる瞬間‥。そんな場面に、これからも一つでも多く、出逢って行けたらと思います。 (^-^)
【今日の一枚】
★写真は‥東海大会優勝者のダイスケ。浜松地区『初』の黒帯となりました。おめでとう!
【教室長の一言】
☆『ダイスケの努力を、これから何年か先の子供達にも伝えて行こうと思ってます。後輩達にも、良き道を残しました。』 (^-^)