今晩は! 452で、現在NACCSセンターが今年10月からの次期海上システムの利用料金の案について意見募集をしています。
今回は、ざっと、新しい料金案を現在の料金体系と比べてどう変わるかを見てみましょう。
1 輸出申告や輸入申告のような税関への手続きについては、料金がかからなくなります。
所得税の確定申告をネットでした人はご存知ですが、認証のための機器購入などの費用は私たち納税者が負担しますが、申告自体は無料で行うことが出来ます。
NACCSは、これまで輸入申告のデータ送信も一回当たり40円のように従量料金が必要でしたが、このような税関手続き自体のデーター送信は無料になります。
なお、NACCSは、申告書作成を支援する機能や業務を豊富に持っており、例えば、HS番号を入力すれば自動的に品名や有効な関税率を表示したり、外貨のインボイス金額を入力したらそのときの外貨換算率で円にしてくれたりの便利な機能を持っていて、この機能を使って通関業者は申告書に相当するデータ登録(申告事項登録)をしていますが、このような業務についてはこれまでと同じように有料の従量料金が設定されています。
2 料金体系を、利用者が選べます。
これまで、専用回線で接続するユーザーの料金体系は、(基本料金+従量料金)の一つだけでしたが、
① 基本料金+従量料金A ②従量料金Bのみ の2形態から選択できるようになります。
従量料金はAが、Bより安くなっていますから、自社の利用度数の多少によって有利なほうを選ぶことが出来ます。
いわば、民間のサービスで取られているような料金制の導入でしょうね。
3 専用回線でつないで利用する方法とインターネットでつないで利用する方法(Net-NACCS)について
の共通料金体系が採用されます。
従来は、Net-NACCSの場合は従量料金だけで基本料金はありませんでしたが、共通の料金体系になります。
公平性ということからの措置でしょうか?
4 従量料金の刻みが細かくなります。
NACCS利用のメニューである業務毎の従量料金の刻みは、これまで5円刻みで、8円とかの端数はありませんでした。
案では、上記2の従量料金だけの体系を選んだときの料金Bは概ね5円刻みですが、基本料金とセットの料金Aでは、B料金の8がけぐらいになっていますから、8円や4円の端数がでてきます。
5 これまでになかった業務の料金が新設されます。
次のNACCSでは、利用者の求めによって新しいシステム処理するための業務がいくつも新設されています。
船積指図書(S/I)情報登録、バンニング情報予定登録、別送品輸出申告事項登録、インボイス・パッキングリスト情報登録などですが、このような新設の業務については当然ながら新しい従量料金が設定されています。
::::::::::
NACCSの利用料金は、簡単に言うと電子計算機システムのハード・ソフトの費用、運転やデータのメンテナンスなどの運営費用の総額を、国(税関など)と民間の利用者全員がその利用内容や度合いに応じて公平、公正に割り勘するためのものといえます。
NACCSは唯一の通関システムとして高い信頼性が求められていますから、安かろう悪かろうのハードやソフトでは困るといった中で、大幅な黒字になる必要はないけれど、赤字でもやっていけなくなるし、サービスが維持できないのは困る などといった制約の中で、恐らく関係者の苦心の案と想像できます。
今回は、ざっと、新しい料金案を現在の料金体系と比べてどう変わるかを見てみましょう。
1 輸出申告や輸入申告のような税関への手続きについては、料金がかからなくなります。
所得税の確定申告をネットでした人はご存知ですが、認証のための機器購入などの費用は私たち納税者が負担しますが、申告自体は無料で行うことが出来ます。
NACCSは、これまで輸入申告のデータ送信も一回当たり40円のように従量料金が必要でしたが、このような税関手続き自体のデーター送信は無料になります。
なお、NACCSは、申告書作成を支援する機能や業務を豊富に持っており、例えば、HS番号を入力すれば自動的に品名や有効な関税率を表示したり、外貨のインボイス金額を入力したらそのときの外貨換算率で円にしてくれたりの便利な機能を持っていて、この機能を使って通関業者は申告書に相当するデータ登録(申告事項登録)をしていますが、このような業務についてはこれまでと同じように有料の従量料金が設定されています。
2 料金体系を、利用者が選べます。
これまで、専用回線で接続するユーザーの料金体系は、(基本料金+従量料金)の一つだけでしたが、
① 基本料金+従量料金A ②従量料金Bのみ の2形態から選択できるようになります。
従量料金はAが、Bより安くなっていますから、自社の利用度数の多少によって有利なほうを選ぶことが出来ます。
いわば、民間のサービスで取られているような料金制の導入でしょうね。
3 専用回線でつないで利用する方法とインターネットでつないで利用する方法(Net-NACCS)について
の共通料金体系が採用されます。
従来は、Net-NACCSの場合は従量料金だけで基本料金はありませんでしたが、共通の料金体系になります。
公平性ということからの措置でしょうか?
4 従量料金の刻みが細かくなります。
NACCS利用のメニューである業務毎の従量料金の刻みは、これまで5円刻みで、8円とかの端数はありませんでした。
案では、上記2の従量料金だけの体系を選んだときの料金Bは概ね5円刻みですが、基本料金とセットの料金Aでは、B料金の8がけぐらいになっていますから、8円や4円の端数がでてきます。
5 これまでになかった業務の料金が新設されます。
次のNACCSでは、利用者の求めによって新しいシステム処理するための業務がいくつも新設されています。
船積指図書(S/I)情報登録、バンニング情報予定登録、別送品輸出申告事項登録、インボイス・パッキングリスト情報登録などですが、このような新設の業務については当然ながら新しい従量料金が設定されています。
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NACCSの利用料金は、簡単に言うと電子計算機システムのハード・ソフトの費用、運転やデータのメンテナンスなどの運営費用の総額を、国(税関など)と民間の利用者全員がその利用内容や度合いに応じて公平、公正に割り勘するためのものといえます。
NACCSは唯一の通関システムとして高い信頼性が求められていますから、安かろう悪かろうのハードやソフトでは困るといった中で、大幅な黒字になる必要はないけれど、赤字でもやっていけなくなるし、サービスが維持できないのは困る などといった制約の中で、恐らく関係者の苦心の案と想像できます。
輸入卸の会社で働いているサナサナと申します。
最近こちらのブログに出会い、少しずつ読ませていただいています。
かなり前のことなのですが、「<太>398 くいだおれ人形とカーネルサンダースおじさんと、関税評価</太>」の時の、設問の答えが気になって仕方ありません。(業務に少し関係があるもので...)
教えていただけないでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。
ブログを読んで頂き感謝です。398のくいだおれ人形の設問は、答えが難しく避けていたのですが、サナサナさんが厳しく追及されましたね(~_~;)
で、個人の意見ですが、454で取り上げました。もし近い実例があって、お勤め先の利害が絡むようなら、周りと相談されての対処もあるかも知れませんね。
お仕事頑張って!