かずさんの、ふらり日々是好日の記

ふっても てっても  日々是好日  泣いてもわらっても 私の一生の中の きょうが一番いい日だから

940 風立ちぬを見てきました)^o^(

2013-07-22 | 2013立夏~
宮崎駿監督の、封切り直後の「風立ちぬ」を見てきました。
これまでとは違って、大人のファンタジーというか、良質の作品です。

 かずさんの高校の国語の教師が堀辰雄の信奉者で、授業の傍ら洗脳されました。共学ながら女子はたった一人の男子校には異質なちょっとモダンな今から思えばロマンチストな教師だったんでしょう。 その影響で「新しい村」、「風立ちぬ」、「菜穂子」、「聖家族」、「燃える頬」などの堀辰雄の作品を愛読して、結核を療養する高原のサナトリウム生活に何となく憧れみたいなものを抱いたのを記憶しています。
ユーミンの主題歌もいけますね。この夏の暑さをひと時忘れる作品としてお勧めです。

そうそう、堀辰雄のどの作品か忘れましたが次の一節は、50年たった今も覚えています。女性のリアリストぶりを感じた青春の一コマの記憶です。
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【ゴミ溜】

彼女とボオルを投げあつてるとなんと下手な奴だらう
場所もあらうに
ゴミ溜のなかへボオルを放りこんでしまつた
僕がそれを拾はうとして
むりに渋い顔をつゝこんだら
くさいキャベツの葉つぱや
空つぽの罐詰やなんかの間に
一束の、色の剥げかゝつた花が
切なげに、埋まつてるのを見出した
をとつひの晩、接吻と交換した花束ぢやないか
あいつ、この花束といつしよに
僕の接吻もこのゴミ溜に打棄つた気なのかしら
「見つかつて、ボオル?」
「ふん!」
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