シルバー日記

80婆の日々の記録と写真

ピカソ「ゲルニカ」に触れて

2022年01月04日 | 日記

 I・N家のお正月(玄関)

認知症予防を口実に、比較的集まりやすい時期はお正月頃と今日を設定した。職種の異なるかっての仲間たち男女6人、I・N家に集った。

掘りごたつに足を入れ、止めどなくおしゃべりが始まる。共通の話題もあれば、全く知らない話にも及んだり、喧しいこと!

実は、少し早く来ていたので、皆が集まるまでに、「日曜美術館」で放映されたピカソの絵「ゲルニカ」をビデオで見せてもらった。

1937年スペイン北部地方の町ゲルニカがスペイン内戦状態時にドイツナチスによって爆撃に遭い、町全体が壊滅させられた。

その悲惨な暴挙の現状を、ピカソが絵画にして残した。縦3,7メートル 横7,8メートルの大作だ。なぜピカソがこの絵を描いたか?

ゲルニカを見ながら、作家の、平野啓一郎氏、高橋源一郎氏らの鼎談があり、それぞれの思いを語られた。

特に、平野啓一郎の発言に引き込まれた。優しい言葉だが、内容はとても哲学的で、私の理解力では難しかったが、彼の解釈が聞けてとても感動した。

彼の小説「ある男」を読み終えたばかりだっただけに、彼の声に触れたことでとても身近に感じられたのだ。

この絵は、その後、反戦画としてまた違った捉え方をしながら現代に続いている。私は録画してなかったので、ここでで見られたことはラッキーだった。

 

このつどい、お正月らしく「イチゴ大福」とお抹茶で最初だけは慎んで頂いた。

その後は、あり合わせのお菓子とコーヒー・お茶だけで、なんと1時過ぎから5時前まで飽きもせず喋り合った。

皆お話でお腹をいっぱいにしてお開きにした。