HIMAGINE電影房

《ワクワク感》が冒険の合図だ!
非ハリウッド娯楽映画を中心に、個人的に興味があるモノを紹介っ!

またまたタイ映画関係書籍を買ってみた

2009年10月20日 | ひまじん秘宝館

 前回、タイの古い映画雑誌を紹介したが、今回は(たぶん)クラシック・タイ映画ファンなら必須であろう本を紹介したい。


  『A CENTURY OF THAI CINEMA』
 (DOME SUKWONG、SAWADI SUWANNAPAK:編)

 
これは、タイ映画関係の紙物収集家である著者が、長年にわたって集めたポスターやロビーカードや映画館のチケット、それに雑誌やブロマイドにいたるまであらゆる紙媒体をこれでもか!とばかりに惜しげもなく公開している、ズバリ「目で見るタイ映画史」本の決定版である。

             
 
一般市民を映画館に引き込むために知恵を絞って考え出されたポスターアートなんかはイラストレーションとして見ても素晴らしいし、「観てみたい!」と思わせるだけの効力を今でも放っている。そして往年のタイの映画スターたちのブロマイドや宣伝用に作られたトランプなんかの図版を見ていると、実際、この国に行ったこともなく、その時代を体感したわけでもないのに、何故かノスタルジックな感覚にひたることができるのだ。

 以前からこの本の事は知っていたのだが、在庫切れなどでめぐり合う機会もなく、幻の本で終わるのか?と思っていたら、Amazonで偶然に1冊だけ在庫があり、チャンスを逃すまいと速攻で購入した。
 ホントこの本を手にしたときはうれしかったなぁ~。でも、イメージしてたより本のサイズが大きかったのにビックリ!(縦38cm×横27cm)…本棚に入るかな?

             


1970年発行のタイ映画雑誌を買ってみる

2009年10月16日 | ひまじん秘宝館
 ここ最近、クラシックなタイ映画に熱を入れ過ぎてしまった為に、ヤフオクで出品されていた1970年(仏暦2513年)発行の現地の映画雑誌を購入してしまいました。何か貴重な資料になりそうだったので、つい…

               
 もう、最初から読む事を拒んでいるかのようなタイ文字の羅列で頭クラクラです。やっぱり私たちは漢字の国の人なんだねぇ。

       
 でも、まぁ映画雑誌ゆえに、写真点数は豊富なので、眺めているだけでも楽しい。これは撮影秘話やゴシップ記事のページかな?

       
 おおっと、いきなり知った顔が。ショウ・ブラザースの人気女優、チン・ピン(秦萍)の特集記事がモノクロ5ページ+グラビアで載っていました。タイ映画界と香港映画界との深い結びつきを感じられます。

                
 雑誌には連載小説のページまでもありました。海外作品の翻訳かな?イラストがアメリカのメンズマガジン調なので。

       
 ソムバット・メータニー主演のウェスタン調アクション映画の紹介がドドーンと載っていました。うぉぉ、カッコいい!この作品、タイでソフト化されてないかな?観たいなぁ…

               
 いかがでした?全盛期だった当時のタイ映画の雰囲気がちょっとでも感じられたでしょうか?これで記事が読めれば最高なんだろうけどな~。

街で見つけたこんなもの

2009年09月28日 | ひまじん秘宝館

 久々に出かける用事があったので外出したのだが(ホント、仕事がないと外へ出たくなくなるもんですよ)、その際駅の近くに古本屋を発見したので中に入ってみた。

 店内は最近特に多い新古本を扱う店のように綺麗で、品数は少ないがゲームやCD、DVDなども置かれていた。「面白そうなものはないかなぁ~?」なんてあまり期待もせずに物色していたのだが、雑誌コーナーの一角になつかしの『STARLOG』のバックナンバーが!おお、珍しや!!


 私はそこで1981年の1月号と7月号を購入した。1冊500円。たしか専門学校時分に(17年ぐらい前)よく授業をサボって学校近くの古本屋でスターログを購入していたのだがその時も500円前後じゃなかったっけかな?別冊とか人気のあった特集が掲載されている号以外はずーっとこのレートなのだろうか?

                               
                                      

 中身を読んでいると80年代初頭のSFブームの熱気が伝わってくるようで懐かしい。別にこのブームを体感してるわけじゃないけど雰囲気として、ね。
 へぇ~、この当時のスターログは無線綴じだったのね。私が本屋で立ち読みしてた頃のスターログは中綴じだったので意外でした。そんなわけで糊がきつ過ぎて思いっきりページが拡げれないのがツライです。

 巻末のコミックでは『静かなるドン』の新田たつおがSF(ギャグ)マンがを描いていたり、あの大友克洋が新春企画のSF合作マンガで参加していたりとなんて贅沢な!これを専門学生時代に大友克洋やメビウスに心酔していた友人に見せたら狂喜乱舞してただろうに、う~ん。


師走の棚卸し ~最終回~ 映画パンフレット『嵐を呼ぶドラゴン』

2008年12月27日 | ひまじん秘宝館

 さて、『師走の棚卸し』と題した年末特別企画も今回で最後。最後の紹介物件は日本で公開された数あるクンフー映画の中で、傑作の部類に入る『嵐を呼ぶドラゴン』(74)の映画パンフレットだ。

 これまた香港でショウ・ブラザース社の作品群がDVD・VCDリリースされる前までは観たくても観れない“幻の作品”であったのだ。特に80年代ジャッキー・ブームの洗礼を受けた私にとっては。
 数々のクンフー映画関連の出版物には必ずといっていいほど紹介されていたし、上半身裸の男たちが原っぱで闘っているスチール写真には何かグッとくるものがあった。TVでやらないかなぁ、と期待はしていたのだが当時TVで放映されるクンフー映画といえば70年代後半~80年代にかけてのコメディ・クンフー物が中心で古典作品は皆無であった。とはいうものの深夜TV映画劇場では「帰って来たドラゴン」「武道大連合・復讐のドラゴン」とか今じゃ地上波で放映しない作品なんかをやっていたのだけど。

 結局ずいぶん経ってからこの作品を観たのだが、やっぱりいろいろな書籍で言われているだけあって素直に面白いと思った。数々のB級クンフー映画が原っぱで立ち回りしてるだけで“映画”と呼ばせているのに対し、こちらは大御所、チャン・チェー監督が製作してるだけあって手堅い作りでキチンと映画になっている。いろいろなシチュエーションでの立ち回りや、男同士の爽やかで熱い友情もあり(今のボーイズラブ小説に通じるモノがありますな)、ないのは女性との恋愛だけという、中学生時分に観たら熱狂するね、絶対。

        
        
        
        
        
        
        
        

 『師走の棚卸し』は今回が最後ですが、実はついこの間ゴソゴソやってたら映画パンフがまた3・4冊出てきてしまい、次の機会にて紹介しようかなと考えております。ではっ!


師走の棚卸し ~其の七~ 映画雑誌『四海影視』1977年3月号

2008年12月16日 | ひまじん秘宝館
 久方ぶりの『師走の棚卸し』。
 今回の物件は、映画(電影)とテレビ(電視)との総合雑誌『四海影視』1977年3月号だ。この物件も以前紹介した『嘉禾電影』が売っていたお店で購入した。

               
 別にブリジット・リン目当てでこの雑誌を購入したわけじゃないが、リンちゃん(←馴れ馴れしい)この頃が第一次の人気の絶頂期だったんでしょうね。

 中身はTVスターの記事と外国映画の記事が多く、こちらが興味ある香港映画関連の記事が少なくてちょっとがっかり。でも、まぁいくつかの興味あるページを紹介しておこう。

        
 リンちゃんが主題歌(映画かテレビか不明)を歌うぞ、という紹介記事。彼女、顔つき全然変わってないんですね。さすが東方不敗(←意味不明)!

        
 怪優リチャード・ンの紹介記事。『Mr Boo!』の活躍で映画界でも名が通り、旬のコメディ俳優としてピックアップされてる感じ。

        
 日本でも有名なアイドル姉妹、リンリン・ランランの引退記事。彼女の名前を知ってる人はかなりな年代の方でしょう(ドキドキ)。

        
 “虎姐”ことシャンカン・リンフォンの芸能活動再開の記事。私服姿というのは珍しい。だっていつもクンフー・武侠映画でビビらせている印象しかないものですから…

        
 77年の話題作として『四大門派』が大々的に紹介されている。本文見出しからして凄い気合の入れようだ。この雑誌の裏表紙にもこの映画の広告が載っている。

               


        
        
 この雑誌の最後の方に載っていたスターたちの近況報告ページ。いろんな顔が見えますね。シルビア・チャン、リッキー&サミュエル・ホイ、アラン・タム、キン・フー監督、ノラ・ミャオ姐さん等々…

               
 あっ、チャーリー・チャン(陳恵敏)が裁判所に呼び出されていますね。大哥、何したんですか?

師走の棚卸し ~其の六~ 映画雑誌『嘉禾電影』1980年12月号

2008年12月07日 | ひまじん秘宝館

 今回はその昔ゴールデン・ハーベスト(以下GH)社が出していたオフィシャル・マガジン(?)『嘉禾電影』1980年12月号をご紹介。

                
 表紙はおなじみブリジット・リン。現在では90年代古装片ブームの顔としての印象が強いが、この当時はジャッキー・チェンなんかメじゃないくらいのステイタスを持つ文芸映画のトップ女優だったのだ。

       
 本文では最初の方に第十七回台湾金馬奨授賞式の様子が大々的に扱われていた。写真はキン・フー映画でおなじみのシュー・フォン(徐楓)が主演女優賞を獲得した喜びの一枚(『源』という作品で受賞)。プレゼンテーターに三船敏郎が招かれていたのだ。何気に豪華。隣はジャッキー・チェンの紹介記事。まだGH社と契約したてなので、始めての方に向けての自己紹介。カラーページにも彼の姿があり、期待度の高さが感じられる。

       
 ユン・ピョウの記事もあった。見出しに猴(猿)の字があるのはもちろん『モンキーフィスト猿拳(雑家小子)』で人気者になったから。隣の写真はスターの人気投票コーナーのページ。どのスターが一番人気があるかな?

       
       
 古い映画雑誌の楽しみといえば、新作映画情報!サモ・ハンの『鬼打鬼』がモノクロページながら期待の新作として紹介されていた。この雑誌は最初に書いた通りGH社が発行しているので、ここの製作・配給の作品が紹介されているのだ。カラーではウェイ・ペイ(韋白)主演の『粉骨髏』が載っていた。これ観たいなぁ。

                
 ○おまけ。ジャッキーの奥方である林鳳嬌の写真。台湾では「二林二秦」と呼ばれ文芸映画のトップスターだった。もう一人の林とは上記のブリジット・リン。二秦は『五福星』で知られるチャールズ・チン(秦祥林)と秦漢という俳優。ジャッキーとの恋愛は今で言うところの「格差カップル」だったのだ。


師走の棚卸し ~其の五~ 『東方三侠2』コミカライズ

2008年12月06日 | ひまじん秘宝館

 今回は珍しい出物。『東方三侠2(現代豪侠傳)』の、香港で出版されたコミック本のご紹介。
                   
       
 ご親切に主題歌の歌詞まで掲載されている。さぁ、君もこれを持って劇場で歌おう!(笑)

        
 主役の、左からミシェール・ヨー、アニタ・ムイ、マギー・チャンの面々。あまり上手くありませんね。

            
 こちらが金城武アンソニー・ウォン。アンソニー、カッコよすぎ。

  
 
 さすが香港。武打シーンはマンガでもカッコいい!カラーで描かれたアニタのカットもなかなか決まっている。香港マンガは基本的にアメコミスタイルでフルカラーなのだ。


師走の棚卸し ~其の四~ 映画パンフレット『スカイ・ハイ』

2008年12月05日 | ひまじん秘宝館

 今回も引き続きジミー大哥の作品『スカイ・ハイ』の映画パンフレットの紹介。

 これまた以前は“幻の傑作”としてなかなか人の目に触れる事はなかったが、この作品もめでたく国内盤ソフトが発売になってよかったよかった。ジミー大哥の主演映画ってたいがい権利関係(もしくはネガの行方知れず)で“幻の…”になっちゃうよね。実際観てみるとどうって事ない映画ばかりなのに(つまらない訳じゃないよ)。

          

         

         

         

         

         

         

         

         

         

 配給の東宝東和も新しいタイプのモダン・アクション映画として売り出しているのがパンフレットの中から読み取る事ができるが、約30年経った現在『スカイ・ハイ』と聞いて思い起こされるのは釈由美子のドラマか、ミル・マスカラスの入場テーマ曲(この映画の主題歌)しかないというのはちょいと寂しいぞ。


師走の棚卸し ~其の三~ 映画パンフレット『片腕ドラゴン』

2008年12月04日 | ひまじん秘宝館

 今回の映画パンフレットはあのジミー・ウォング大哥の大傑作『片腕ドラゴン』です。

 今じゃ高騰して手も出せない(私が)第一次クンフー映画物件だが、これを購入した当時はなんと500円で買えたのだ。この作品もなかなか国内でソフト化されなくて長い事“幻の傑作”でしたね。

         
 
         
         
         
         
         

 このパンフレットにはクンフー映画本ではおなじみの日野康一氏「空手ファイト映画あれこれ雑談」と題して記事を書いており、この時点ではまだ知られていないクンフー映画や武打星などの紹介をされているのだ。こういう記事を読むのも古い映画パンフならではの楽しみ。

         
         


師走の棚卸し ~其の二~ 映画パンフレット『武道大連合 復讐のドラゴン』

2008年12月03日 | ひまじん秘宝館

 今回は『武道大連合 復讐のドラゴン』の映画パンフレットです。

 高校生から専門学校生時分、この手の映画パンフレットをよく古本屋で漁ってましたね。まだ今みたいに情報も少なくソフト化されていない映画が多かったもので、少しでも情報を得たくて映画パンフレットを探していました。

 こういう特殊ジャンルの作品のパンフってブームによって価格が左右されるんだよね。第一次クンフー映画ブームの頃のパンフは現在ではけっこうな値になっているはず。

        
       
        

        

        

        

        

        

        


 この作品は倉田保昭出演作第二弾(第一弾はもちろん『帰って来たドラゴン』)という事で、大々的に倉田氏がフィーチャーされていますな。主演のモン・フェイ(孟飛。リー・フォアマンなんて懐かしい呼び名で表記されています!)よりも写真点数が多いのだ。まぁ、たしかに劇中のインパクトは倉田氏のほうが強いもんな。