HIMAGINE電影房

《ワクワク感》が冒険の合図だ!
非ハリウッド娯楽映画を中心に、個人的に興味があるモノを紹介っ!

金掛かってるねぇ! 劇場版『パワ-レンジャー』

2008年11月12日 | 中古ビデオ

 東映の戦隊シリーズがアメリカで『パワーレンジャー』として放映している事は周知の事実だが、わざわざビデオやケーブル放送、輸入DVD等で現物を観たことのある人はよほど気合の入ったファンぐらいしかいないはずだ。

 私も家に幼い甥っ子がいるのでパワーレンジャーの吹替え版ビデオを観せられる事があるのだが、ストーリーが学園青春ドラマっぽかったり、各人種でメンバーが分けられていたりしていて、毎週日曜の朝にやっている本家とは違う雰囲気で「あぁ、アメリカらしいな」と感じる。しかし特撮素材は本家のものを使用しているのに何かイマイチ好きになれないのは幼い頃からずーっと本家・戦隊シリーズを観ていたからなのだろう、きっと。


 ただ、パワーレンジャー人気に乗じて製作された劇場版『パワーレンジャー』(95)は正直凄いと思った。だって20世紀フォックスが配給だよ?しかも制作費がなんと40億円ときたもんだ!東映ヒーローフェアに上映する戦隊シリーズの劇場版が何本作れるんだろ?

 話はパワーレンジャーに変身することのできる6人の高校生たちが6000年前に地下に封印されたがビル工事の影響で再び甦った悪の帝王アイヴァン・ウーズの間の手から街を守り、パワーレンジャーの保護者であるゾードンを瀕死の状態から救うために戦うというもの。

 本家の劇場版は上映時間が40分そこそこなのでアクション等見せ場で繋ぐ作り方をしているが、本作も95分もある大作なのにもかかわらず次から次へと用意されるファイトシーンに、観てる方はどんどん映画に引きずり込まれてしまう。早い話がテンポ良く無駄なものが無いって事で、日本みたいに子供だけの作品、というだけではなく一般映画ファンにも十分アピールできる作品になっている。

              

  この映画でまず最初に観て驚いたのがレンジャーたちのボディスーツだ。本家(パワーレンジャーTV版も)のスーツは特殊繊維で作られた極めて平面的な感じだが、こちらの劇場版では「強化服」なイメージの立体的な造形になっていてカッコいい。それでもってTV版以上の激しいアクションをこなすんだから惚れない訳はないっ!

 次に戦隊もののラストバトル定番・ロボット同士の格闘シーンがCGで描かれているのも画期的で驚いた。一部スーツは使用しているというものの、『トランスフォーマー』(08)よりも早くCGロボットバトルを行ったという事実は賞賛に値されるのではないか?!  

 レンジャーたちの格闘アクションも、香港スタイルよろしく蹴られてクルクル回ったり大勢がワイヤーで吊られて跳んだりと賑やかだし、何よりアクション映画としてもレベルが高く、亜州アクション映画を見慣れた私ですら普通に楽しめるのだ。主人公たちが高校生のくせにマッチョなのは許せんが…

              

 「ジャリ向き映画なんて…」と不満気味の同伴者のお父さんにも、露出度の高い服(ほとんどビキニ)を着た女戦士が登場してサービスしてくれるし、
 あぁ、なんて素敵な映画なんだ『パワーレンジャー』は!!

               

○○発ハリウッド着大怪獣映画 『ガルガメス』

2008年11月07日 | 中古ビデオ

 これ作品は、この間偶然DVD・ビデオショップで100円均一ワゴンセールで野ざらしにされていたのを保護したもの。

 洋泉社の『映画秘宝MOOK あなたの知らない怪獣マル秘大百科』でも紹介されていたので知っている人がいると思うが、この『ガルガメス』という、特にジャケットを見る限りでは何の変哲も無いよくレンタルビデオ店の棚を潤している海千山千のモンスター・ムービーに見えるが、実は…な作品だったのだ。


 ストーリーは中世の小国で側近の罠によって城を追われた幼き王が亡き父からもらった代々一族に伝わる聖獣・ガルガメスの人形をひょんなことで実体化させる。彼はその強大な力を使い、悪政を打倒しようと暗躍していたレジスタンスと結託し今や国の主となったかつての側近のいる城に向かって攻撃を仕掛け、見事打ち負かし彼は城を取り戻しまた元の平和な小国に戻る…といったものだ。


 劇中に大活躍するガルガメスという怪獣、こいつは所有者の涙によって土人形から実体化し鉄を喰らってどんどん大きくなるという設定だったのだが、はて、どこかでこのシチュエーション聞いた事ありませんか?

 そう。この『ガルガメス』、実は好事家の間では有名な、北朝鮮製作で“将軍様の怪獣映画”こと『プルガサリ』(85)のハリウッド版リメーク作なのだ。そして製作・原作に記されているサイモン・シーンという人物こそがオリジナル『プルガザリ』を作ったシン・サンオク(申相玉)その人だったのである。

 『ガルガメス』とオリジナル『プルガサリ』を見比べてみると、悪政に立ち向かう民衆とそれをサポートする巨大怪獣という基本形は変わらないが、作品からにじみ出る雰囲気はやはり欧米テイストというか何気にネアカだ。そして年少者をターゲットに製作されたのだろう、どことなく童話的・西洋英雄譚的な作風なのである。それを証拠に血を流すような暴力的な場面はほとんど見受けられない(チャンバラ場面はあるが)。オリジナルではどんどん鉄を食べてしまい民衆を悲観的にさせてしまうプルガサリだが、こちらでは「政府を打ち負かせるのなら…」と協力的でなかなかポジティブ・シンキングなところがアメリカらしい。

 ただ、予算やスケール感の面でいえばオリジナルにはとうてい敵わない。オリジナルの方は予算使いたい放題、エキストラも人民軍の協力で特撮もスペクタクル演出も破格なスケールなのだが、こちらの『ガルガメス』はエキストラはそこそこ出ているのだが特撮場面の予算不足はやはり否めない。そしてどことなく画面から感じられるスケール感もどことなく小さい。しかしそれでもガルガメス大暴れのシーンは少ないながらもよく工夫されており、それなりに怪獣映画の醍醐味を味わう事の出来る仕上がりにはなっている。

 と、まぁルーツは一緒でも環境が違えば違う人格になってしまうという在米外国人のようなこの『ガルガメス』。オリジナル『プルガサリ』を観たことがある人なら一度は観てみたら如何でしょうか?一度だけでいいんですが…

         

 DVDレコーダーがイカれたのでキャプチャー出来なかった。画面撮りで申し訳ない…(哀)

中間報告 ~無事保護された中古ビデオ~ 其の九

2008年07月14日 | 中古ビデオ

 あと、もうちょっと!第九弾です。


  ●モンティパイソン 人生狂騒曲 (イギリス/83)
 イギリスのコメディ集団・モンティパイソンのフルメンバーが揃った最後の作品。人の生き死にをネタにしているので笑っていいものかどうか迷う所。かなり毒気がある作品。

  ●ヤングマスター (香港/80)
 ジャッキー・チェンがGH移籍後初めて製作したクンフー・コメディ映画。自身がこれで(クンフー映画製作は)最後と宣言したとおり、自らが主演してきたクンフー映画の集大成的な作品であり、と同時にジャッキー式アクション映画の始発点がこれである。

  ●夕陽のガンマン (イタリア/65)
 S・レオーネのマカロニ・ウエスタン第二作目。本場の西部劇に追いつけ追い越せとばかりにディテールにこだわり尽くしたマカロニのみならず西部劇全体からしてもマスターピースの一つであろう。雨の中を歩いてくるイーストウッドの姿にヤられた!

  ●許されざる者(吹替版) (アメリカ/92)
 こちらはイーストウッドの“最後の”西部劇。重苦しくて爽快感など微塵もないが、こういう映画って何かしら賞取れそうだと思った。実際アカデミー賞取ったけど。

  ●妖術秘伝 鬼打鬼 (香港/81)
 サモ・ハン製作の中華ホラーシリーズ第一作。東洋独特のジメっとしたホラー・テイストとクンフーが見事にマッチしていい感じ。サモ・ハン・ホラー映画の中ではこいつが一番好きだし、一番完成度が高いと思う。

  ●ラスト・ヒーロー・イン・チャイナ 烈火風雲 (香港/93)
 ジェット・リーがツイ・ハーク製作『黄飛鴻』シリーズと決別してすぐに製作されたパロディ版黄飛鴻モノ。こういうとこがいかにも香港らしい。パロディとはいっても出来は最上級。だって監督にバリー・ウォン、武術指導はユェン・ウーピンだもん。 

 ●リターン・トゥ・ジャスティス (アメリカ/89)
 マカロニテイストの現代アクション映画。ジャケットからは想像つかなかったんだけどなぁ…

 ●龍の忍者 (香港/82)
  真田広之の海外進出第一作。後年「バカ映画」として注目されることになるが、これを劇場で観ていたときにはそんな事思わなかった。たしかに前半の復讐劇と後半のコメディ調とのギャップはヘンだけど。OPの主題歌と忍者の特訓シーンがいつ観てもカッコいいっ!


                                 (たぶん)ラストの第十弾へ続く


中間報告 ~無事保護された中古ビデオ~ 其の八

2008年06月29日 | 中古ビデオ
 其の四で紹介した『少林寺の鉄爪 鷹拳』のOPには『怒りの荒野』は使われていませんでした。全然別の曲でした。ホント申し訳ございません。ご指摘くださった方、本当にありがとうございます。

 というわけで、第八弾いきます。


 ●ブラックサンデー (アメリカ/77)
 トマス・ハリス原作、J・フランケンハイマー監督の骨太サスペンス・アクションの傑作。冒険小説を映画というメディアに見事に移し変えた好サンプル。

 ●プルガサリ 伝説の大怪獣 (北朝鮮/85)
 怪獣映画に制限無しの予算をつぎ込んだらどうなるかというお手本。っていうかそんな無謀な事はどこの国のプロデューサーもしませんが。あっ、北朝鮮があったか。  

 ●ブレード 刀(吹替版) (香港/95)
 ツイ・ハークが『獨臂刀』をモチーフにして製作した剣戟アクションの逸品。ワイヤーによる華麗な殺陣を封印し、一撃必殺・鬼気迫るアクションを見せてくれるのはさすが。

 ●北京オペラブルース (香港/86)
 個人的にツイ・ハーク作品のなかでもっとも華やかで完成度の高い作品だと思う。ブリジット・リン、サリー・イップ、チェリー・チャンの三大美人女優を主演に迎え、辛亥革命の最中の北京を舞台に繰り広げる愛と友情の物語。少女マンガチックなのが良い。

 ●冒険活劇 上海エクスプレス(吹替版) (香港/86)
 サモ・ハンが製作したオールスター映画は数あれど、面白さ・華やかさではイチバンの作品。ウェスタン調の舞台設定にユン・ピョウはじめ“動ける”役者たちの過激なアクションという、面白くない要素なんて何処にあるってんだ?ただ話はあって無いようなシロモノだけど。

 ●香港アーバン・ラブ・コメディ 夫婦前妻! (香港/87)
 とある夫婦の家に前妻がやってきて家庭をメチャメチャにし、さらに現妻の元カレまでやってきてさらに混乱させるというシチュエーション・コメディ。今の香港映画なら珍しくもなんともないが、この時代に製作されたことを思うと「やるな、サモ・ハン(製作)」と言わずにはいられない。

 ●魔界天使 (香港/82)
 アラン・タム主演のホラー・コメディ。監督がラウ・カーリョンの弟であるラウ・カーウィン。クンフー映画以外の作品も数多く撮っているのだ。トム・サヴィーニの特殊メイクが(いちおう)売りだった。

 ●マンドハイ 第一部 蒼き狼の群れ 第二部 大草原の覇者 (モンゴル/88)
 ジンギス・カンをはじめとするモンゴルの英雄物語の映画は数あれど、本場・モンゴル製作というのはあまりない。これは交りっ気(合作)なしの正真正銘のモンゴル映画、だからタイトルからしてモンゴル文字なので読めない。広大な土地で繰り広げられる目も眩むような数のエキストラによる合戦シーンが見もの。

 ●ミュータント・タートルズ (アメリカ/90)
 おなじみタートルズたちの最初の映像化作品。ゴールデン・ハーベストが製作しただけあって着ぐるみカメ忍者たちが香港スタイルの格闘シーンを見事に演じている。たぶんGH社の英語圏映画では一番のヒット作ではなかろうか?

 ●ムトゥ 踊るマハラジャ (インド/95)
 問答無用で日本で上映されたインド映画の最大のヒット作。これによりインド映画=タミル映画のイメージが定着してしまったのは大きな誤算だと思う。ムトゥで終わるか、ムトゥから前進するかでインド映画鑑賞は大きく変わるのだ。


                                           第九弾へ続く

中間報告 ~無事保護された中古ビデオ~ 其の七

2008年06月19日 | 中古ビデオ

 第七弾でごわす

  ●ハード・ターゲット (アメリカ/93)
 ジョン・ウー監督のハリウッドデビュー作。ここに至るまでの《ジョン・ウー的》なスタイルがこの作品には全部詰まっている。名刺代わりの一本ってところか。

  ●ハード・ボイルド 新・男たちの晩歌(吹替版) (香港/92)
 逆にこちらは(いまのところ)ウー監督の最後の香港映画。関係の無い人たちが銃撃戦に巻き込まれて死ぬ死ぬ死ぬ!死亡率が最も高い作品。

 ●ハイジャック 台湾海峡緊急指令 (中国/88)
 当時芸術映画一辺倒だったチャン・イーモウ監督のフィルモグラフィーのなかで唯一の娯楽作品だった。まさかこの後武侠映画を撮るとは夢にも思わなかった…

  ●バスカヴィル家の犬 (イギリス/59)
 ハマー・フィルム製作のシャーロック・ホームズものピーター・カッシングのホームズは結構イケてるかも。クリストファー・リーが御曹司の役で意外だった。だっていつもは襲う側なんだもん。

  ●バストロイド 香港大作戦(吹替版) (香港/91)
 香港Ⅲ級片の代表選手みたいな作品。自らをロボットに改造した科学者が女性をヤリまくるんだもん。男の夢を体現してますなぁ。

  ●ハンドラ (イタリア・スペイン/84)
 女だけの部族の戦士ハイドラが、滅ぼされた部族の復讐の旅に出るという“アマゾネスもの”の変形。音楽はエンニオ・モリコーネ。

  ●ピーウィーの大冒険 (アメリカ/85)
 ピーウィー・ハーマンことポール・ルーベンスが行方不明になった赤い自転車を探しに大冒険をするという子供向け映画。人工的(添加物コテコテ)なフォルムといいシャクに触る動作といいキャラクター造形は良く出来ている。

  ●七小福 夢に生きた子供たち (香港/88)
 香港映画ファンなら一度は耳にしたことがあるジャッキーやサモハンを育てた中国戯劇学院での子供たちの生活をノスタルジックたっぷりに描いた傑作。故ラム・チェンインとサモハンの京劇場面はいつ観ても涙…

 ●ビリー・チョン カンフー風林火山 (香港/82)
 清王朝が倒された直後の中国を舞台にした珍しいクンフー映画。ウォン・インシクが凄い蹴り技を持つ敵役で登場。

  ●風雲 ストーム・ライダーズ (香港/98)
 香港で有名な武侠マンガを原作とするアクション映画。せっかく剣が重要なアイテムなのだからもっとチャンバラが見たかった。千葉真一の貫禄ぶりは完全に主役であるイーキン・チェンアーロン・クォクを喰っている。


                                          其の八へ続く


中間報告 ~無事保護された中古ビデオ~ 其の六

2008年06月18日 | 中古ビデオ
 さぁて第六弾

 ●ツーフィンガー鷹 (香港/79)
 ユン・ピョウ単独主演作日本公開第二弾。最後の最後までクンフーらしい動きを披露しない変な映画。今だから分かるけどこれ、御大クヮン・タクヒンが登場する黄飛鴻映画だったんだね。

  ●帝王伝説(吹替版) (アメリカ/93)
 闇の格闘技トーナメントに参加する正義のマーシャル・アーティスト…ってこういう映画ってみんな『燃えよドラゴン』と似たり寄ったりだなぁ。関節技掛けても実際骨は折れねぇって!

  ●ディーバ (フランス/81)
 幻のディーヴァの歌声の入った海賊盤テープと犯罪組織の秘密の入ったテープを持った少年の逃避行を描いたオシャレ系文化人を気取る者なら一度は観たであろうカルト映画。劇中に登場するベトナム人少女には萌えました。

  ●テラー・オン・テープ (アメリカ/85)
 古今東西のスプラッター映画の総集編映画。痛そうな場面のオンパレード。内臓掴まれるのは平気なんだけど、先端恐怖症なもので…

  ●天山回廊 (中国・香港/87)
 蜃気楼に映る幻の美女を探しに快男児がシルクロードを疾走する痛快アクション映画。人の命を何だと思ってるんだ!というスタント満載。

  ●天使行動 (香港/87)
 西條秀樹の香港映画主演作ということで当時話題になった。それよりもムーン・リー大島由香里との血みどろクンフー合戦に圧倒される。

  ●特捜指令 サンダー・フォックス (香港/87)
 悪名高きフィルマーク映画。これを観てストーリーが分かる人は素晴らしいとホントに思う。感想?金返せ!だよ…

  ●ドキュメント 燃えよカンフー (中国/83)
 『少林寺』大ヒットにより熱の冷めないうちにとばかりに作られた中国武術のドキュメンタリー映画。演舞も最初の10分ぐらいは楽しく観れたけど後はツラい…

  ●ドッジボール(吹替版) (アメリカ/04)
 日本のものとは激しくルールが違うドッジボールを題材にした“負け犬たちが努力して栄光を勝ち取る”スポーツ・コメディもの。こういう映画ほど吹替版は有難かったりする。

  ●ドランクモンキ-酔拳 (香港/78)
 ビデオ題は『ジャッキー・チェンの酔拳』。見よ、画面狭しと激しく動き回る若きジャッキーの姿を。ジャッキーをバカにする奴は一度この映画を観ろってんだいっ!

  ●ドリームチャイルド (イギリス/85)
 年をとったかつての“不思議の国のアリス”ことアリス・リデルが夢のような少女時代とルイス・キャロルことドジソン先生の事を懐かしそうに語るというノスタルジーあふれる一品。もちろん『不思議の国のアリス』のシーンもSFXを用いて映像化されている。

  ●トルク(吹替版) (アメリカ/04)
 何といってもこの作品のウリは最高時速300kmで走れるという超高速バイク。走行シーンはすべてCGで描かれているが、疾走感は十分伝わる。『仮面ライダー』もこれくらいやればなぁ。バイクを使ってのキャットファイトもお見事っ!


                                           其の七へ続く

中間報告 ~無事保護された中古ビデオ~ 其の五

2008年06月17日 | 中古ビデオ
 そろそろ折り返し地点かな?第五弾です。

  ●ターザンの復讐 (アメリカ/34)
 ジョニー・ワイズミラー主演のターザン映画2作目。映画史的興味のみで購入、ゆえに内容はよく覚えていない…

 ●タイガー・オン・ザ・ビート (香港/88)
 80年代の香港映画黄金期を体現するかのような、ガンアクション&クンフーがてんこ盛りの刑事アクション・コメディ。監督がラウ・カーリョンなのでショウ・ブラザーズ系俳優の顔がチラチラ。

 ●大丈夫日記(吹替版) (香港/88)
 チョウ・ユンファ+サリー・イップ+ジョイ・ウォンというこれ以上無い布陣のラブコメディ。有名タレントの吹替は賛否両論あるが、この作品に限っていえばユンファ=渡辺正行ってのはアリだと思うのだが。

 ●チキ・チキ・バン・バン(吹替版) (イギリス/68)
 『メリーポピンズ』のスタッフが再結集した特撮ファンタジー・ミュージカル。主演のディック・ヴァン・ダインは軽快なダンスで、それだけでも夢の世界へ誘ってくれる。なお原作はイアン・フレミング。

 ●CHINATOWN 復讐・ドラゴンの爪 (フィリピン/88)
 タイトルだけではクンフー映画の印象だが、実はハードな刑事アクション映画。“フィリピンのゆうたろう”ことラモン“ボン”レヴィラJr主演の唯一のビデオ化作品。

 ●チャイニーズ・ウォリアーズ (香港/87)
 ミシェール・ヨー、じゃなくてキング時代の傑作のひとつ。見た目、中華版『インディ・ジョーンズ』だが、SFXの力に頼らずすべて身体一つでアクションをこなしているのがちょっとだけ本家に勝っている。原題の『中華戦士』のほうが好き。

 ●チャイニーズ・ゴースト・ストーリー (香港/87)
 ジョイ・ウォンの、そして今や香港を代表する《ワイヤー・マスター》ことチン・シウトンの代表作である。アクションシーンの振り付け&構図、どれをとっても完璧である。

 ●チャンピオン鷹 (香港/81)
 20年早かった『少林サッカー』。内容がいかにも昔の香港映画っぽく泥臭いのがとても良い。ユン・ピョウのアクションはとてもキレイ。

 ●中華道士 (香港/87)
 ユエン・ウーピン率いる袁家班が製作した、キョンシー映画の流れを汲む特撮クンフー映画。クンフーと特撮がうまくマッチしている。

 ●チェイス・フロム・ビヨンド (香港/90)
 これもジョイ・ウォン主演のファンタジー映画。といっても幽霊役でなく大昔のお姫様の役。日本でもアイドル的人気があったグロリア・イップもでている。

  ●ツイ・ハークの霊幻英雄伝(吹替版) (香港/02)
 欧米ホラーテイストを盛り込んだ新世紀キョンシー映画。でも両手を前に突き出して飛び跳ねないんだな、これが。ナイトシーンが多く観づらい。


                                           其の六へ続く

中間報告 ~無事保護された中古ビデオ~ 其の四

2008年06月16日 | 中古ビデオ

 第四弾っス

  ●少林の鉄爪 鷹拳 (香港/78)
 王道(ワン・タオ)主演のごく普通のクンフー映画OPにマカロニウエスタン調の音楽が使用されていて、何気に燃える。

  ●蜀山奇伝 天空の剣 (香港/83)
 香港SFXムーヴィーのエポックメイキング作。何度観てもあらゆる動作がカッコイイ!この約20年後にツイ・ハーク自身がセルフリメイクした『天上の剣 蜀山傳』が面白くなかっただけに…

 ●新白蛇伝 (台湾/78)
 ブリジット・リンとチャールズ・チン(『五福星』など)が、日本でも有名なこの演目を演じる特撮満載の神怪譚。ノンビリ観るのには最適の一本。

 ●スーパー・ソニックマン (スペイン・イタリア/79)
 マスクを被った空飛ぶ超人が、さまざまな兵器を持つ悪の天才科学者と対決するという『スーパーマン』の模倣作。派手な特撮でそれなりに楽しめる。

  ●スティーブ・マーティンの四つ数えろ (アメリカ/82)
 マーチィンが活躍するコメディ・ハードボイルド・ストーリーに30年代~50年代の犯罪映画の名場面を組み合わせるという、日本じゃ絶対製作できない映画。しかし、不自然さもなくよく繋げれるなぁと感心。

  ●ストレート・トゥ・ヘル (イギリス/87)
 アレックス・コックス監督のパンキッシュなマカロニ・ウェスタン風映画。各キャラクターのイカレ具合が素敵。ラストの銃撃戦なんかはマカロニな感じで大好き。

  ●スペクターX (香港/86)
 『悪漢探偵』シリーズ第四作。サミュエル・ホイとカール・マッカ、シルビア・チャンのトリオが出演するのはこの作品まで。初代黄飛鴻のクァン・タクヒンもゲスト出演してるよ。

  ●精霊少女組 (香港/86)
 『霊幻道士』に出演していたチン・シュウホウが気のいい幽霊役で出てる以外は、なぁんの記憶にも残らないティーン向け青春映画。

  ●008ゼロゼロパー・皇帝ミッション (香港/96)
 チャウ・シンチーが90年代に製作しまくった古装コメディーの一本。武侠小説のパロディや楽屋落ちなど、香港人にしか分からないネタ満載。でも面白い。

 ●双旗鎮刀客 (中国/90)
 新感覚の中国アクション映画として当時映画ファンのあいだで話題を呼んだチャイニーズ・ウェスタンの傑作。アクションなんて殆ど無いにもかかわらず、この興奮は一体なんだ?!

  ●壮烈少林寺 (韓国/82)
 ドラゴン・リー(巨龍)主演の韓国製クンフー映画。こんな作品まで日本でビデオ化されていた事が奇跡のようだ。悪役のウォン・チョンリーは相変わらず素晴らしい動きで魅了してくれる。


                                           其の五へ続く


中間報告 ~無事保護された中古ビデオ~ 其の三

2008年06月15日 | 中古ビデオ
 まだまだ続くよ~

  ●ザ・グレートチェイス 追跡珍場面集 (アメリカ/63)
 サイレント期のアクションやコメディ映画の“追っかけ”場面ばかりを集めた総集編映画。アクション映画史の参考書的作品。

  ●サイキックSFX 魔界戦士 (香港/86)
 チョウ・ユンファが神の代表者となり、悪魔の使いであるディック・ウェイと人っ子一人いない夜中の香港市内で生死を決する闘いを繰り広げるSFアクション作。

  ●斬殺 (韓国/84)
 私が最初に観た韓国娯楽映画。香港とはまた違ったテイストの武侠片。暗い…

 ●山中傳奇 (香港/79
 “香港の黒澤明”キン・フー監督の幽霊幻想譚。アクションは多々あるが、とにかく進行が静かなので眠いのなんの。

  ●シネ・ブラボー! (アメリカ/72)
 『ザ・グレートチェイス』と同じく映画史もの。ルミュエール兄弟エジソン社のフィルムが観られるこちらのほうが映画好きにはたまらないかも?

  ●ジャッキー・チェンの秘龍拳 少林門 (香港/75)
 かつてTVで、ジャッキー主演のごとく宣伝されていて観てガッカリした記憶があるが、クンフー映画・香港映画史的には重要な作品だと年喰ってから分かりました。

  ●ジェヴォーダンの獣(吹替版) (フランス/01)
 昔フランスで起きた謎の事件を、モンスターやアクション要素を盛り込んで製作された日本アニメ風アクション・ミステリー。

  ●ジョイ・ウォンの魔界伝説 (香港/92)
 キン・フー監督の最後の作品。ジョイ・ウォンの幽霊映画ブームに便乗して製作された物だが、物語のテンポもよく初心者にもとっつきやすい作品になっている。

  ●少林寺 (香港・中国/82)
 ジェット・リー
の出世作。ジェットの華麗な演舞はモチロンだが、いろんな少林拳の型が見られるので楽しい。

  ●少林寺への道 (台湾/81)
 昔、よくTVでやっていたのを思い出す。何だかんだ言ったって結局印象に残るのは身体に金粉塗ったオッサンだけである。

 ●少林寺への道3 (台湾/82)
 タイトルだけは『少林寺への道』が付いているが、実は武術の門派争いがテーマとなっている。共演にかつての女クンフー・スター、ジュディ・リー(嘉凌/チャーリン)がいることが私にとってのツボだった以外は印象に残らない凡作。


                                           其の四へ続く

中間報告 ~無事保護された中古ビデオ一覧~ 其のニ

2008年06月14日 | 中古ビデオ
 保護された中古ビデオ紹介の続き…

 ●帰って来たドラゴン (香港/74)
 ブルース・リャン&倉田保昭主演の、小粒ながらアクション満載の大快作!クンフー映画の古典、必須科目なり。

 ●片腕捜査官オルテガ (アメリカ・フィリピン/87)
 ジミー・ウォング先生の『獨臂刀』の現代風アプローチ。でも、主人公を片腕にする理由って?

 ●カスケーダー(吹替版) (ドイツ/98)
 ドイツのスタント馬鹿、ハーディ・マーティンスの主演・監督作。「生身のアクションはCGに勝る!」と意気込むが、要は映画センスだと思うよ。

 ●カミング・スーン (アメリカ/83)
 ユニバーサル社の古典ホラー&SF映画の予告編集。『キングコング対ゴジラ』の米版予告編もあるよ。

 ●カンフーゾンビ (香港/86)
 ビリー・チョンのホラー・アクション作。マイナー製作会社らしく作品にネアカな所がまるで無し!

 ●キャプテン・クロノス 吸血鬼ハンター (イギリス/74)
 ハマー最後期の吸血鬼映画はムチャムチャなものが多いが、これもその一つ。日本刀え振り回す吸血鬼ハンターがカッコイイと思えるかどうかは貴方次第?

 ●キャプテン・シンドバッド (アメリカ/63)
 監督バイロン・ハスキン、特撮トム・ハワードというように結構高名なスタッフが揃っているファンタジー映画。しかし予算不足がツラい…

 ●キャプテン・パワースペシャル 帝国の野望 (アメリカ/90)
 TVシリーズを再編集した特別版。ほほぉ、こういう話だったのか。CGキャラクターが登場した最初期の作品として記憶に残っている。

 ●巨大怪獣ザルコー (アメリカ/96)
 アメリカ産の着ぐるみ巨大怪獣Vムーヴィー。ホントに劇場公開されているのか?スタッフの怪獣マニアぶりだけは高く買う。  

 ●銀河伝説クルール (アメリカ/83)
 中世英雄伝説風SFアクション映画。主人公が持つ手裏剣風武器だが、もっと劇中で生かせって!

 ●クール・ワールド (アメリカ/92)
 ラルフ・バクシ製作のアニメ&実写のブラック・ユーモアが入った別名・黒い『ロジャー・ラビット』!若き日のブラット・ピットが出てるというだけで一部で知られている。

 ●クラッシュ・エンジェルス 失われたダイヤモンド (香港/86)
 ジャッキー・チェン製作(カメオ出演も)の女の子アクション映画。特にこれと言って特色は無し。

 ●激突!少林拳対忍者 (香港/81)
 デビッド・チャン&倉田保昭主演の武侠片。話は破綻していて訳分からないが、出演者だけはやたら豪華。これも製作も兼ねるデビッドの力か?

 ●原子怪獣現る (アメリカ/53)
 レイ・ハリーハウゼン
の一枚看板デビュー作。彼がクリエートするリドザウルスだけに注目すべし!

 ●原始獣レプティリカス (アメリカ・デンマーク/62)
 マリオネット怪獣大暴れ!個人的にはいろんな所で言われてるように作品は悪くないと思うけどなぁ…?

 ●黄河大侠 (香港・中国/87)
 『少林寺』スタッフ・キャストが集結して製作された武侠片。広大な中国のロケーションは見もの。

 ●皇帝密使 (香港/84)
 『悪漢探偵』シリーズ第3作。ツイ・ハーク監督だけあってインターナショナル感覚バツグン。海外ロケ海外有名俳優起用などハタ見スケールアップ!

                                           其の三へ続く