多種多様な面持ちや形態をした、スーパーヒーローたちが跋扈するアメコミの世界。みるからに「いいもの」な容姿なのが大多数ですが、中には変化球を狙って一見悪役→実は正義の味方、なヒーローもまれに存在します。
1940年に登場した【ザ・フェイス】は悪魔のようなマスクを被り、闇に蔓延る悪者たちを推理力と体力を駆使して懲らしめるという、パッと見「こっちの方が悪そうじゃん!」とツッコミを入れたくなるような怪人…いや快人でなのです。まぁ我が国にも黄金バットという、悪者顔のヒーローが存在する事ですし、あまり強くは言えませんが…

見た目で悪人をビビらせるダークヒーローというキャラクターには、バットマンという偉大な前例(登場初期は特に)もあるので、ザ・フェイスもバットマンの亜流とみられがちですが、あまりにも怖すぎるその面のおかげで、パクリではない唯一無二の存在となりえたのでした。
初出:『ビッグ・ショット・コミックス』1940年5月号






