HIMAGINE電影房

《ワクワク感》が冒険の合図だ!
非ハリウッド娯楽映画を中心に、個人的に興味があるモノを紹介っ!

♪ぼ~くは無敵だぁ~ 実写版『鉄腕アトム』

2008年01月17日 | その他の映画、テレビ

 懐かしのTV番組特集では必ずといっていいほど紹介され視聴者の笑いを誘う人気漫画の実写作品だが、当時の方はともかくその作品を全編通して観たという人は多くないはずだ。

 今回はそんな実写作品のなかでも最高の知名度とショボくれさのギャップが魅力『鉄腕アトム』(59~60)の第1部『ZZZ(スリーゼット)団の巻』を紹介していこう。



 世界の要人を次々と毒牙にかける国際的陰謀団ZZZ団は、国際平和会議に出席するために来日した平和活動家リヨン氏を自分たちの陣営に引き込もうと同伴した娘のミシェルを誘拐しようと企む。しかし悲鳴を聞きつけて駆けつけた少年ロボット・アトムにより救われる。しかしZZZ団はその隙にリヨン氏を拉致、アジトである要塞島に搬送する。

「父親を救いたければ我々の言うとおりにしろ」

 ミシェルは愛する父の元へ向かうためZZZ団の案内で要塞島へ赴くが、アトムも彼女を救うためその後をつけていた。機銃の集中砲火にもビクともせずアジト内に潜入したアトムであったが、ZZZ団の総統はアトムに交換条件を突きつけた。リヨン親子を無事返す見返りにスクラップになれ、と。

 嫌がるミシェルを横目にアトムは自分で電気ショックを浴び塔の上から落下するが、奇跡的にアトムは無傷だった。その頃日本では平和会議出席の為某国大統領が来日しようとしていた…

             
            

 
 YOUTUBEからとはいえ初めてちゃんとした形でこの作品を鑑賞したのだが、なかなか作りはマトモでこの当時の少年TV映画の定番である《連続活劇形式》に則って、危機→救出の繰り返しで当時の子供はハラハラして観た事だろう。

 私が観た(YOUTUBEでアップされていた)のは後年になって90分前後に再編集されたものだったが、それでも観ていてアトムやミッシェルのピンチとチャンスに一喜一憂できた。とはいってもアトムはロボットなので何やっても平気な顔してるのだが。

 あの義体チックなアトムのボディスーツ(代第2部以降は変更になったが)もストーリーと一緒に観れば気にはならず、本編の方に目を向けると、バイオレンスな場面は影の演出で処理したり、ZZZ団の使用する空飛ぶ自動車の変形シーンをコマ撮りでやったりと作品的にみればなかなかの傑作じゃないかと思う。 

           
            

 ただ最後、ZZZ団の総統が謝罪して泣き叫びところで終わるエンディングはどうかなぁ~。リヨン親子の今後は?、国際平和会議は??  見事にエンディングが丸投げ状態なのでした、
クスン(哀)。

             
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娯楽映画魂炸裂っ!『5 CEWEK JAGOAN』

2008年01月13日 | インドネシア映画


 今回はインドネシア製作の『5 CEWEK JAGOAN』(80)をご紹介。欧米では『FIVE DEADLY ANGELS』のタイトルでマニアの間ではちょいとばかし名の知られたお色気(?)アクション映画なのだ。

 (たぶん)とんでもない発明をした化学者の発明品を我が物にせんと企む大金持ちの悪党が研究所がえりの化学者を同乗していた恋人である女主人公と共に拉致する。彼女は命からがら逃げ出すことができたが、化学者は脚を撃たれ再び捕らわれてしまう。
 女主人公は逃げる最中にナンパ男に絡まれているところをドライビングテクニックと気の強さがバツグンの女性に助けられ以後友人となり、その女性のつてでナイフ投げの名手、ボウガンの達人、バイク&空手使いと仲間を増やし化学者奪回を誓うが、敵は脅しをかけるため彼の家族までをも拉致する。怒りの頂点に達した女主人公&その仲間たちは車を飛ばし山中にある悪党邸へ突撃する…!

           

 女性が主人公、と、行動を共にする仲間集めは個人的娯楽映画の燃え(だから萌え、じゃないって!)ポイントで、次々仲間が主人公の下へ集まっていく快感は何物にも変え難い。この作品に限って言えば最後まで誰も欠けない(戦線離脱しない)のがとても良い。つまり安心して彼女たちの暴れっぷりを鑑賞できるってワケだ。

 一言文句があるとすれば、車がぶつかって爆発・炎上するシーンで1カットで見せず、

                        ぶつかりました 
                   ↓  
          すでに炎上している(爆発はナシ)

というのが低予算のツラい所とはいえ「もうちょっと何とかならないでしょうか?」と画面に向かって懇願してしまいます。
 あと、前半ではほとんど顔見せしてないのに最後の襲撃場面でいきなり出てきて、ラストにエンジェルズにボス面している不細工な潜入刑事がいるんですが、ありゃ何なんでしょ?ちゃんとラストシーンで説明してるのらしいが、言葉が分からないのでこちらとしては無いに等しい。

            

 どんなに造りが稚拙でも、多少つじつまが合わない筋書きでも、個人的に美女(年食ってますが)がヘナチョコ男相手に大股開いて格闘する映画が大好きなので、断固この作品を支持します!

…って、誰に向かって力説してるんだか。

            

コメント (1)
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インド映画の宝石箱やぁ~(by彦磨呂) 『SHAAN』

2008年01月06日 | インド映画

 長かった正月休みも本日で最後。う~ん、明日が来るのがイヤな気もするがそういうわけにもいくまい。そういう時は思いっきり派手な映画でも観て気を紛らわそう。うん、それがいい!

 今回はアミターブ・バッチャンの傑作のひとつ『SHAAN』(80)を紹介。

  70年代後半~80年代前半のインド映画界において一つのトレンドだったのが、バッチャンをはじめ多数の主演級俳優が一堂に介する《オールスター映画》だった。内容はハリウッド流のド派手アクションあり、恋愛あり、笑いありと庶民にとってこれ以上無い“観る”ご馳走で、私自身もこの時期のインド映画(ひいてはヒンディー映画)が大好きだ。 しかし、俳優たちのギャラの高騰や乱作の影響で次第に飽きられ始めてしまうのだった。美味しいものはたまに食べるから美味しいのであって、毎日食べてりゃそりゃ飽きるって。

 それで『SHAAN』の内容はというと、バッチャンとシャシ・カプールの詐欺師コンビがインド征服を狙うシャカール率いる犯罪集団に兄を殺されてしまい、同じく妹を殺されたシャトルグン・シンハーと手を組み、見事仇を討つというこれ以上無い簡単なもの。ま、映画自体はもっといろいろ山あり谷ありですがね。

           

 バッチャン&カプールが劇中熱を上げるパルヴィーン・バービー、ビンディア・ゴッサミという女優さんがとてもよく、色香を振りまいて彼らに接近して騙したかと思えば、一緒になって詐欺行為をしたりしてとっても楽しい。
 彼&彼女等の人もうらやむラブラブ模様がちょうど激しいアクションの間に挟みこまれており、いわば箸休め的な感じ。こういった構成は上手いなぁ。 最後の秘密基地内のバトルなんて『007』(R・ムーアの方)シリーズを彷彿させ、見せ場の大予算によるセット&ミニチュア破壊シーンはこの当時の世界水準と照らし合わせても全く引けを取ってない。いやぁ~すごい映画だわ、こりゃ。

             
            
             
           

 実はYOUTUBEで拾ったものを自分でDVD化して今回観たんだけど、音と画が全く合ってなくて酷いの何の。きちんとシンクロしたのがインターミッション(休憩)のちょっと前。正規のDVD買おうかな?販売してたらだけど…

               
                 ●いくらなんでもヤリすぎじゃ… 
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女王様VSルチャドール? 『KARLA CONTRA LOS JAGUARES』

2008年01月05日 | ルチャリブレ

 え~っと、今回も昨年末に某氏から頂いたDVD-Rの中から…

 『KARLA CONTRA LOS JAGUARES』(73)コロンビアのルチャドール、ロス・ハガーレス(英語だとザ・ジャガーズ)を主人公としたメヒコ&コロンビアの合作である。 実際にハガーレスというルチャドールが存在したかどうかは不明だがコロンビアでも実際にルチャは行われており、ルチャリブレはメヒコだけでなく中南米共通の文化であるという事に気付かされる。

 内容はというと、女王様きどりの悪女が下僕(笑)の科学者チームの手によって作られた感情を持たないロボット状態の屈強な男たちを使い宝石店や銀行を襲わせて悦に浸っているが、その謎の軍団に関する事件を任された捜査官がこれまた自分の命令どうり動く(まぁ、部下だから…)筋骨隆々の覆面トリオ、ロス・ハガーレスを使って見事解決する…というもの。

             

 中々設定が変わっていて、ボスが女性で(女王様キャラ)世界征服が目的ではなく自分の欲望のために洗脳兵士や科学者をアゴで動かしているという所が良い。女性にとって世界征服なんかどうでも良い事らしい。それよりも宝石やお金のほうが何倍も魅力的のようだ。…地に足が着いてんなぁ。
 対する警察の方も、危なっかしいことはすべてハガーレスにお任せで、自分たちは事件を推理するか彼らに指示出しているかどちらかなのでホント役立たねぇ。

              
          


 というわけでこの作品、ハガーレスのアクションもさることながら悪党のボスである女王様のワガママっぷりに大注目!なのだ。

          

 スージー・アラビア氏の手によるルチャ映画年表をみると、ハガーレスにはもう一本『Los Jaguares contra el Invasor Misterioso(ロス・ハガーレスVS謎の侵略者)』
なる映画があるそうで何だかすごく興味があるんですけど…

              
                ●これ、コントじゃないですよ
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タイ版『300』か?! 『SUEK BANGRAJUN』

2008年01月02日 | タイ映画

 さすがに正月だけあって家の外は静かですねぇ。こういうときはTVでも観て…って駅伝や演芸番組しかやってねぇ!つまらん。
 というわけで映画でも観ようという事になって棚をゴソゴソやっていたのですが、去年末近くに頂いたDVD‐Rがあったのを思い出し早速観てみたワケです。

 その作品は『SUEK BANGRAJUN』というタイ映画で、画質からして多分70年代初頭のものだろうか?内容は時代劇で隣国(カンボジア?)の侵略を防ぐ為に戦う屈強な男&女たちの話で、最初は奇襲攻撃などで華々しい戦果をあげていたのだが、次第に敵国も大砲やロケット花火などのブロックバスターな攻撃を行うようになり一人、また一人と大事な仲間を失っていき砦が陥落しそうになった時、中央から派遣された軍隊が登場、それにより敵国は退却し国の平和は守られたが、結局生き残ったのは主役の二人(男女ペア)という、スターありきの歴史スペクタクル大作でした。

         
 

 主役をはじめ、多くの男性兵士が腰に布を巻いただけという姿なのでまるで『300』みたいな感じで、内容も《栄光と挫折》を描いた男性的な作風でとても好感が持てる。何と言っても敵国からの視点が無いのが清々しくて良い(プロパガンダな感じもするが)。アクションは香港武侠映画みたいに華麗ではなく、なんか鉄を全身の力で相手にぶつけているというヘビーな感じがとてもいい。

          


 私個人、人や馬がうわぁ~って画面に出てくる映画にとても興奮を覚えるんでこういった映画が大好きなのだ。日本映画もこの頃やちょっと前にはスペクタクルな映画を撮ってたんですがね…

           
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あけましておめでとうごさいます

2008年01月01日 | 雑記

2008年の幕開けです

皆様が今年一年平穏に過ごせますように…

ブログ、もうちょっと更新できるよう努力します(反省)



                HIMAGINE電影房
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