HIMAGINE電影房

《ワクワク感》が冒険の合図だ!
非ハリウッド娯楽映画を中心に、個人的に興味があるモノを紹介っ!

2013年も最後です

2013年12月31日 | 雑記
 早いですねぇ、一年が過ぎるのは。

 
 テレビは年末編成で再放送と特番ばかりで、逆にそれが「年末だなぁ」と感じさせています。今年は去年よりもブログの記事が更新出来たかな?Facebookも調子に乗って始めてしまい、外界との繋がりが広がったのはいいけれど、小心者なのであまり友達申請も行わなかったしその逆もしかりです。

 さて、皆様はこの一年いかがでしたか?ワタシメはこの一年、ソフトは購入できませんでしたけど、新作から珍品まで本当に色々な映画を、動画サイトで観る(=保存)事ができていい年でした。特にこの年の瀬にかけての珍品猛ラッシュはこれまでにない経験でした。
 あの韓国アニメ最大の黒歴史『宇宙黒騎士』や、韓国初の《魔法少女》フォーマットのTVアニメ『スフィアズ』(31日現在、第13話までアップされています)などを見つけてはモニターに向かって「うぉぉぉ!」と狂喜の連続です。韓国ものばかりですが……しかしブログのネタ的には十分で困らないはずなのに、DVD作成に追われてしまってゆっくり観賞する時間がなくレビューが書けないのよぉ(涙)。

 ということで年末年始は観る事に務めることにしましょうか、多分しないけど。それではみなさんも良い大晦日をお過ごしくださいませ!

YouTubeで観る珍品映画 ~タイのアクション・マスター始動っ!『Gerd Ma Lui』~

2013年12月25日 | YouTubeねた
 メリークリスマス!

 今回はタイ製デンジャラス・アクションの礎的作品である『Gerd Ma Lui/Born to Fight』(1986)と参りましょう。
 

 あれだけ『マッハ!』や『トム・ヤム・クン』などでトニー・ジャーが注目されたのに、師匠的存在であるパンナー・リットクライについてはあまり語られることもなく、彼が1990年代に製作した諸作品も、欧米では何本かがソフト化されたが、日本では未だ紹介されていない。特にこの『Gerd Ma Lui』はのちの『マッハ!』に多大な影響を与えた作品だというのに。

 脚本はあってないようなものでかなりサムい出来だが、低予算ながらもかなり危険なスタントを多数披露しており、《アクション》を観る、というのが本作の正しい鑑賞方法なのである。まさにパンナー・リットクライが己の身体ひとつで作り上げた映画だ。

 ※画像をクリックすると動画へと移動します。


             

             

             

             

             

             

             

緊急告知 ~君よ、《もうひとつの宇宙世紀》を見逃すな~

2013年12月18日 | YouTubeねた
 驚きました。何とYouTubeにあの韓国アニメの問題作『宇宙黒騎士』(1979)がフルサイズでアップロードされているではありませんか!
 
 『機○戦士○ンダ○』のキャラクターを使って急造された作品故、韓国のアニメファンの中でも《黒歴史》扱いになっているこの作品、今後も権利問題とかでDVDになることもない(かもしれない)ので、ご覧になりたい方は削除される前にお早めに!


             

女侠と四人の死刑囚、江湖を征く! 『四武士』を観た

2013年12月14日 | 武侠映画
 かつては、鑑賞自体が難しかったショウ・ブラザース作品も、いまではかなりの数の映画がソフト化され、比較的容易に観る事ができるようになったが、東南アジアにおける勢力を二分していたもうひとつの“電影城”であったキャセイ・スタジオ(國泰)の傑作群、それも武侠片においては依然として神秘のベールに包まれたままだった。以前香港で國泰作品のDVDシリーズがリリースされた際でも、ドラマ作品の名作は数多く出されたが武侠片といえば『第一劍 』(1967)と『神經刀』(1969)だけだった。だが今年の8月より再開されたキャセイDVDシリーズには長く“幻の作品”であった『路客與刀客』(1970)など数本の武侠片がラインナップされているではないか。今回はそんな國泰武侠片のなかで個人的に興味の高かった『四武士』(1969)を取り上げようと思う。



 宝玉《日明神珠》を護送中であった役人・王良佐一行は、その途中この地域を縄張りとする山賊一味の襲撃に遭い、兵士たちは全滅、王良佐も捕らえられてしまう。娘である小蝶は父を救うために、武芸の腕が立つ死刑囚4名を選抜、彼らに《自由の身》を成功報酬として父の救出隊を結成する。悪魔のような山賊一味の待つ山中で彼らの待つ運命や如何に……?

            
            

 重厚な作品世界、現実味ある集団アクション……江湖を舞台としながらも画面から感じられるのは、どこか《洋画》の雰囲気。モダニズムにあふれ洗練された映画をそれまでも製作していた國泰だからこそ作りえた武侠片である。

 《自由》を求めて、だが任務には忠実である無頼漢たちの進む"破滅への道”は正に(音楽も含め)ウェスタン的ではないか!そんな男臭い世界に、彼らを束ねる女侠・小蝶の存在が、なんとか中華武侠的要素を保っているというこの絶妙なバランス感が見事。だがチームのリーダーでありながらも、父の幽閉されている敵のアジトへ潜入後父の姿を見た後に《女性化》してしまい、それまでとは微妙に異なった"立ち位置”となってしまう小蝶、そして逆に、これまでの戦いにより瀕死の体でありながらも、多数の敵へと立ち向かっていく男たちを観ていると、これは張徹&王羽コンビを始祖とする"男優中心"の剛陽系武侠片と、女優を主役とする伝統的な広東語武侠片の、いわば中間点的な作品であるとも言える。方向性の模索だろうかこの時代、このような作品は非常に多い。


 救出隊のメンバーに生じた疑心暗鬼の中、山賊たちと繰り広げるラストバトルは、これまで観た武侠片のなかでもベストの部類に入る面白さであった。
  
            
            

YouTubeで観る珍品映画 ~もうひとつの《死亡遊戯》 『The Game of Death』~

2013年12月08日 | YouTubeねた
 普通、『The Game of Death』と聞けば大抵の方ならばあのブルース・リーの映画をイメージすると思う。私もそうです。だが世界は広く、主演もストーリーも全く違うのに、紛らわしくも同じタイトルを付けた映画が存在する。そうです!フィリピンの“偽ブルース・リー”ことラモン・ザモラ主演の『The Game of Death』(1974)です。ブルースプロイテーション映画の産地・フィリピン発の問題作(やや誇張)を是非!やや映像に難ありですがよろしければ。