ジル・トレント:科学探偵 (Jill Trent, Science Sleuth)
初出:『ザ・ファイティング・ヤンク』第6号 (1941年12月)
女性の主人公が大活躍するコミックスといえば、大体が超能力もちか奇抜なコスチュームを着けたキャラクターが登場しますが、このジル・トレントは一見普通のお嬢さんなのですが、探偵で科学に強いという《能力》を持っています。推察力と頭脳で悪を懲らしめるという事です。この科学+探偵という要素は、なんとなくバットマンに通ずるものがありますね。
この女性版バットマン(マスクなし)は、本家と共通する点がもうひとつあり、それは同性の相棒である、デイジーと一つ屋根の下で一緒に住んでいる、という所です。当時は (多分) 誰も気に留めなかったでしょうが、LGBTQが叫ばれる現在の視点からみれば、これはかなり画期的だと思います (本人たちにその気がなくても) 。