ヤフオクで初めて知り、動画サイトで観て以来、すごく気になっていたボリウッド映画『ACTION REPLAYY』(2010)をようやく購入&観賞。観た後こんなに爽快になれる映画なんて久しぶり!いま一番のストレス解消ムービーです。
ストーリーはあちこちの(インド映画を扱っている)ブログに書かれている通り、あのマイケル・J・フォックス主演『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)のボリウッド版で、両親の悪化した夫婦関係を改善するために、主人公が知り合いの教授に作ってもらったタイムマシンに乗って彼らがまだ出逢う前、青春時代を送っていた1970年代に渡り、若き日の父親と母親とを結びつける為に恋のキューピット役を買って出るという話だ。
最近はボリウッド映画も、話のアクセントとしてSF要素を入れる事が多くなった。以前なら《神様だのみ》だった事例も、科学的な理屈をつけて描くようになったって事だ。やはり近年ハリウッド資本の作品や、アメリカで公開されるボリウッド作品が多くなったのが理由なのだろうか?逆に弊害(?)として3時間上映が基本だったボリウッド映画が最近では2時間ちょいの上映時間のものが増えているのもまた事実。どちらがいい・悪いという問題ではないが、個人的には作品のボリューム感にちょっと物足りなさを感じている(作品のスケール感ではない、念のため)。
それでも作品全体から感じられるゴージャス感・観賞後の満足感は変わることがなく、未だ《映画スター》という形容詞が現役である国はやっぱ違うわと思うのであった。それにしても主演のひとりであるアイシュワリア・ラーイの存在感はスゴイ!彼女は最早人間ではなく女神様の域に達しようとしてるのではないか?と思えるくらいに。あれほどのカリスマを持った女優は残念ながら日本にはいない…
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本年最初の映画レビューでは、クラシック韓国ホラー映画『深夜に、突然』(1981)を紹介っ!
【あらすじ】
著名な昆虫学者の妻である主人公は、大きな家に住み子宝に恵まれ何不自由ない暮らしを送っていた。だがある日この家に夫が連れてきた、シャーマンの家系で育った身寄りのない美少女が現れた事によって生活は一変する。自分よりも若く魅力あふれた彼女に夫を奪われてしまうのではないか?との妄想を募らせ、次第に情緒不安定となっていく主人公は、遂に事故を装い少女を殺害してしまう。そして夫が外出して自分一人となった嵐の夜、奇妙な音をたてて何かが迫ってくるのに主人公は気付き怯える。それは殺された少女の宝物である巫女人形が、彼女の怨霊とリンクして動き出したのだ…!
大まかなあらすじやらいろいろ調べようと、ハングルでタイトルを入力してネット検索してみたのだが、ほとんどこの映画に引っかからないくらい本国・韓国でも語られることのない《幻の映画》である(以前はネット配信で観賞できたそうだが)。あまり韓国人の間でも語られないのは観る機会があまりなかったか、トンでもなく俗物すぎたかのどちらかだな、きっと。
被害者の怨念が乗り移った人形が、加害者を恐怖の坩堝に陥れるという古典的な怪談話を、モダンホラー風にリニューアルするという、よくあるローカルホラー映画であるがこの作品、所々に挿入される巫女人形のカットや、旦那の職業が一般的ではない職種である《昆虫学者》という、いかにも怪奇映画的なアイテムを思わせぶりに配置しながらも(結局職種は劇中にはほとんど生かされていない)、全体的には主人公と小悪魔的少女との心理戦(主人公が勝手に、どツボにハマっているだけのような気がするが…)を描いた官能サスペンスでまとめられており、前半では旦那とのベッドシーンや少女のはち切れんばかりの裸体、そして不必要とも思える露出の高い(当時の倫理感では)衣装で観客たちに(男性限定!)至福の一時を味あわせてくれる。そしてクライマックス、暗く誰もいない屋敷の中で殺された少女の幻覚(幽霊?)&人間大の巫女人形との戦いは、今観れば爆笑モノだがそれでも観る者をスクリーンから離させないこの映像の力強さ、そしてラストの四の五の言わない幕引きの潔さ!これこそがプログラムピクチャーの醍醐味、職人監督の腕の見せ所である。
現在の《韓流》などと称される洗練された韓国映画からは想像出来ない、まだ暗く泥臭かった、私が高校生時分レンタルビデオ等でチマチマと観ていた80年代の韓国映画がズバリここにあった。
2011年も幕を開け、着々と時を刻んでいます。
今年の年末に「アレやっておけばよかった」などと後悔しないように、やれる事を一つずつ実現できればなぁと思っております。毎年そうなんですが…
とりあえずは去年実現できなかった事から、手ぇ付けてみようかしらン。
そんなわけで本年も我がHIMAGINE電影房、よろしくお願いします。