普段は最近のアメリカ映画なんぞ見向きもしないのだが、この作品はそういうわけにはいかないだろう。何てったって映画オタク番長IN USAのQ・タランティーノとその舎弟のR・ロドリゲスが往年のエクスプロイテーション・ムービーの雰囲気を模して製作した無駄に豪華なB級映画『グラインドハウス』(07)なのだから。
ロドリゲス監督作『プラネット・テラー』とタランティーノ監督作『デス・プルーフ』が二本立てで観られるUSAオリジナル公開版が8月25日から1週間の限定公開、そして今週9月1日より『デス・プルーフinグラインドハウス』が一般公開されるというスケジュールが決まっている中、私は一足先にYOU TUBEで観てしまいました。劇場行くお金もない、荒い画でもひどい音でも字幕無しでも構わないという無精な私にはもって来いのメディアですな、こりゃ。

ざっと見の感想を。
『デス・プルーフ』は実際に年少期にグラインドハウス(安物映画ばかりを上映していた場末の映画館)での観賞経験があるタランティーノだけに、当時のBムービーの何ともいえないあの“いかがわしい”雰囲気を感じることが出来る。
K・ラッセル演じる元スタントマンあがりのデス・プルーフ(耐死仕様)のスポーツカーを使ってティーンの女の子ばかりを狙う殺人鬼とスタントウーマンを含む女の子グループとの対決がすごく痛快で、“追う”立場だったラッセルが突如女の子グループの逆鱗に触れ“追われる”立場になってしまうあの痛快感、ホント最高です。彼女たちに追い詰められて悲鳴を上げそうな顔は一見の価値あり!
対する『プラネット・テラー』はそういうノスタルジックなアプローチは無いものの(ノイズとかリール抜け等の意図的な演出はあるが)、ゾンビ映画・スプラッター映画に対するロドリゲスの敬愛ぶりはこの手のジャンルがあまり好きではない私でもシカと受け止めることが出来た。
生体兵器による影響でゾンビだらけになってしまった小都市でのサバイバルと戦闘を描いたこの作品、70年代というよりかはむしろ『バタリアン』とか『死霊のえじき』といったような80年代ホラーブームのころの作品群を思い出してしまうのは私だけでしょうか?むしろこの作品の見所は片脚をゾンビの被害で失いつつも、その片脚にマシンガンを装着し目の前の敵を撃ち殺していく元ダンサーのヒロインだろう。絶対観た人が10人中10人が言うと思うね、“強いおねいさん好き”の私としては。ホント、カッコいい画が撮れる人なんだなぁ、ロドリゲスは。
日本では(というか多くの国では)1本づつの上映だが、やっぱり2作品続けて観るというのが正しい観賞方法ではなかろうか?というのが観賞後の感想。アメリカではこれに付け加えて4本のフェイク映画予告編が付いていたというからちょいと悲しい。まぁ、DVDが出た際には特典映像で収録されるでしょうが。
この『グラインドハウス』形式で今度は70年代風エセクンフー映画でも作ってくれないかなぁ、ワイヤーとか使わず延々と原っぱで殴りあいして、セリフもワザと英語吹替にしたりしてさ。
ロドリゲス監督作『プラネット・テラー』とタランティーノ監督作『デス・プルーフ』が二本立てで観られるUSAオリジナル公開版が8月25日から1週間の限定公開、そして今週9月1日より『デス・プルーフinグラインドハウス』が一般公開されるというスケジュールが決まっている中、私は一足先にYOU TUBEで観てしまいました。劇場行くお金もない、荒い画でもひどい音でも字幕無しでも構わないという無精な私にはもって来いのメディアですな、こりゃ。

ざっと見の感想を。
『デス・プルーフ』は実際に年少期にグラインドハウス(安物映画ばかりを上映していた場末の映画館)での観賞経験があるタランティーノだけに、当時のBムービーの何ともいえないあの“いかがわしい”雰囲気を感じることが出来る。
K・ラッセル演じる元スタントマンあがりのデス・プルーフ(耐死仕様)のスポーツカーを使ってティーンの女の子ばかりを狙う殺人鬼とスタントウーマンを含む女の子グループとの対決がすごく痛快で、“追う”立場だったラッセルが突如女の子グループの逆鱗に触れ“追われる”立場になってしまうあの痛快感、ホント最高です。彼女たちに追い詰められて悲鳴を上げそうな顔は一見の価値あり!
対する『プラネット・テラー』はそういうノスタルジックなアプローチは無いものの(ノイズとかリール抜け等の意図的な演出はあるが)、ゾンビ映画・スプラッター映画に対するロドリゲスの敬愛ぶりはこの手のジャンルがあまり好きではない私でもシカと受け止めることが出来た。
生体兵器による影響でゾンビだらけになってしまった小都市でのサバイバルと戦闘を描いたこの作品、70年代というよりかはむしろ『バタリアン』とか『死霊のえじき』といったような80年代ホラーブームのころの作品群を思い出してしまうのは私だけでしょうか?むしろこの作品の見所は片脚をゾンビの被害で失いつつも、その片脚にマシンガンを装着し目の前の敵を撃ち殺していく元ダンサーのヒロインだろう。絶対観た人が10人中10人が言うと思うね、“強いおねいさん好き”の私としては。ホント、カッコいい画が撮れる人なんだなぁ、ロドリゲスは。
日本では(というか多くの国では)1本づつの上映だが、やっぱり2作品続けて観るというのが正しい観賞方法ではなかろうか?というのが観賞後の感想。アメリカではこれに付け加えて4本のフェイク映画予告編が付いていたというからちょいと悲しい。まぁ、DVDが出た際には特典映像で収録されるでしょうが。
この『グラインドハウス』形式で今度は70年代風エセクンフー映画でも作ってくれないかなぁ、ワイヤーとか使わず延々と原っぱで殴りあいして、セリフもワザと英語吹替にしたりしてさ。
