年末というのはレンタルビデオ店にとっても“大掃除”の時期らしく、古くなったりしたビデオを考えられない値段で売り出していて、12月中旬~正月(1.2.3日)の間に購入した中古ビデオも150円を上回る値段ではなかった。
こういうときだからこそ気になっていた新作(何年か前の)や以前観て手元においておきたい作品を、心置きなく、値段を気にすることなく購入する事が出来るのだ。
今回は個人的に掘り出し物も結構あり、いい買い物が出来たかな?なぁんて思っているのだが、なんせ置き場所が困って困って…
ここで少しではあるが私が今回“保護”できたビデオたちを紹介してみたいと思う。
『シネ・ブラボー!』はエジソンやリュミエール兄弟の黎明期の映画から始まり、サイレント・コメディやパール・ホワイトの連続活劇なんかまでを紹介したフッテージ集。映画史的に貴重な映像やダグラス・フェアバンクスのアクションなど勉強になるが、モノクロ・サイレント(劇伴やナレーションは付くが)なので、途中で眠くなってしまうのだ。
『ドキュメント 燃えよカンフー』は『少林寺』の大ヒットにより、日本で中国武術のブームが起きかけた頃に公開されたドキュメンタリー映画。納谷悟朗がナレーションを担当してたんですねぇ。
初めて観たんだけれど、最初は武術家の演武に凄いなぁと感心するのだが、カメラワークが単調なのでだんだんと飽きてきてしまう。パンチやキックが当たるときの効果音は少しでも面白く見せようとの最小限の配慮だってのは分かるけど、演武だけで1時間以上というのは正直キツイ。
『プルガサリ』は“将軍様が作った怪獣映画”として結構名の知れた作品で、ハリウッド版ゴジラと同じ頃に日本で公開された。怪獣大好き少年だった私はヴィジュアルSF誌『宇宙船』で1984・5年に製作ニュースを読んで以来観てみたかった映画だった。
前半のドラマ部分は派手なアクションがあるわけでなく、ただ暗いだけの時代劇なのだが、怪獣が登場する否やドカーンと盛り上がる。エキストラの数はハンパじゃなく多いし、怪獣自体が20メートル前後と比較的小さいので人間との絡みが多くとても面白い。
この作品といい、ソビエトの『巨竜と魔王退治』といい共産国家の特撮映画はエキストラの多さに特徴があるといえよう(国家事業だからね)。
『ピーウィーの大冒険』は知らない間に巨匠になりつつあるティム・バートン監督の長編映画第1作。劇中に少~しゴジラが出てるというだけの情報しか知らずに観たいと思っていた作品。
それにしてもピーウィー・ハーマンってあれほどカルト的に人気があったのに(日本のCMにも出演していた)一体どうなちゃったんでしょうか?
次回は同時期に“保護”できた香港クンフー映画を紹介します(予定)。