ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

中国の思惑

2010年09月22日 06時05分01秒 | その他
 中国漁船の船長を拘留したことから、中国の民衆の中に騒ぎが起き、日中の政府間交流や民間交流にも支障が出始める事態となっています。領海侵犯としてではなく、ぶつかって来たから公務執行妨害で逮捕したのに過ぎないのにです。

 中国の狙いは、日本経済への悪影響が出るかもしれないと言う懸念を、日本の国民に起こさせ、日本の世論を誘導して漁船の船長を開放させ、今後の尖閣諸島周辺での中国漁船の操業を実質的に正当化すること、と思います。日本人の中には、ここは中国に譲って、事を穏便に済ませたいと思う人も多いでしょう。中国側はそれを待っています。今のところ、経済問題に発展する兆しは無く、一旦譲れば、エスカレートするのが中国のやり方ですから、譲るべきではありません。

 事件の起こった付近の尖閣諸島は、もともと領有権を主張する国が無かったため、日本が領土に組み入れたものだそうです。その後、資源が見つかったことから、中国、台湾が領有権を主張しています。中国は自国領海内の事件と主張していますが、民法の無主物先占と同じような話で、根拠がありません。尖閣諸島のそれぞれの島は小さく、軍事基地や飛行場や基地を作るほどの大きさがありませんし、日本の領海であっても、中国の軍艦が航行するのは自由です。潜水艦が安心して潜っていられるのは領有の軍事的メリットでしょうか。

 むしろ、中国の食糧事情が背景にあるのでしょう。その証拠に、中国漁船は隣国の韓国の領海にも多数進出し、拿捕事件を起こしていて、韓国領海内での事件数は日本の場合とはくらべものにならないくらい多いと聞きます。人口が増加しても耕地が増える訳ではないし、食料を輸入するにはお金も必要ですから、周辺海域での漁業に目を向けるのです。

 日本政府としては、国際司法裁判所に訴えて、領有権の正当性を明らかにする一方、両国間の漁業交渉に持ち込んで、中国漁船による一定量の漁獲高を認め、秩序ある操業を行なわせるというのが一つの方向ではないでしょうか。

 皆さん、対抗措置として中国製のヴァイオリンや弓を買い控えましょうか。私も弓を買ってしまったのはまずかったかな。

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コメント
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