弓の生産国はどこ

　ヴァイオリンなどに使う弓と言えば、まずフランスです。現在の弓はフランスのトルテと言う人が完成したものだからだそうで、その後もフランスには弓作りの名人が多く、古くて良い弓となるとフランスが圧倒的に優勢だそうです。

　従って、ヴァイオリンはイタリア、弓はフランス、弾く曲はドイツなんていうことは普通なのです。ついでに、弦も松脂もさらに別の国のものを選べるし、第一、弾く人の国籍だっていろいろです。

　さて、本題の弓ですが、フランスの次に挙がるのが、ドイツ、スイス、イタリア、ベルギーで、中国、日本も弓の生産国です。また、弓の材料のフェルナンブーコの産地であるブラジルでも、弓が作られています。

　弓の棹に適していると言われるフェルナンブーコ材は資源の枯渇が危ぶまれています。ついでにフロッグの黒檀、高級弓のフロッグの象牙や鼈甲も既に取引が制限されています。

　フェルナンブーコ弓の代替品と言われているのが通称、カーボン弓とよばれる弓です。棹の素材がカーボン繊維強化プラスチックで出来ていますから、ＦＲＰ弓とか強化プラスチック弓と呼んでもよさそうですが、これらの呼び方だと安っぽく聞こえると思うのでしょう。

　カーボン弓のメーカーはアメリカ、フランス、ドイツ、オーストリア、中国にあります。日本にもヤマハがありますが、中国での製造らしいと聞きます。


にほんブログ村

にほんブログ村

にほんブログ村