ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

ごしきひわ

2011年01月19日 09時38分48秒 | フルート
 先日の「フルート愛好家の自問自答」の中で、好みのフルート曲としてごしきひわの第2楽章を挙げました。ヴィヴァルディのフルート協奏曲第3番ニ長調RV428の緩徐楽章です。先日は「五色ひわ」とかきましたが、CDのジャケットには「ごしきひわ」と印刷してありました。

 協奏曲として聴きなれた曲なのですが、当初は協奏曲ではなく、フルートかリコーダーをメインにした合奏曲だったそうです。

 ついでにRVの付く番号は何ぞやと思って改めて調べました。ヴィヴァルディの作品を研究した学者の名前に由来するものだそうで、モーツァルトのK(ケッヘル)番号、ハイドンのHob(ホーボーケン)番号みたいなもののようです。

 曲名中の「ひわ」は日本では文字通り、羽がひわ色のスズメくらいの大きさの小鳥を指します。「ごしきひわ」はヨーロッパなどに生息する小鳥で、写真で見ると、五色以上の色々な色の部分があります。

 第2楽章は符点音符が特徴のゆったりとしたテンポのシチリアーナで、小鳥のイメージはあまりありません。恐らく、ごしきひわのイメージは第1楽章に表現されているのではないかと思います。この第2楽章は譜面上は簡単な曲で、私でもまともに演奏できる数少ない曲の一つです。

 ところで、バロック音楽の演奏では、楽譜に書かれた以外の音を吹く場合があります。持っているCDはニコレのもので、そうした装飾音が多少加わっているようです。人によっては、かなり多くの音符を持ちこむ人も居て驚く事もあります。この曲想であれば、過度な装飾音の加入はいかがなものと思いますけれど。

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フルート愛好家の自問自答

2011年01月17日 10時51分58秒 | フルート
 「バイオリン弾きに100の質問」は有名です。100の質問と言うのは、色々な分野で行なわれているようですが、多数の質問をよく考えつくものだといつも感心しています。ただ、多いと書くのも億劫だし、色々書いて正体が明かされてしまうことにもなりかねません。そこで、ほとんど真似なのですが、フルート用の質問の簡略版を作って見ました。参考記入例は私の場合です。

1.フルートを始めたきっかけ
 本格的な楽器を何かやってみたいと思っていました。小学生の頃から縦笛、横笛を持っていたので、自然とフルートを選びました。
2.フルート歴、教習歴
 高校1年から始めましたので、退職後の現在までで半世紀近くになります。ずっと独習でしたが、一昨年から教室に通い始めました。1年とちょっと通いましたが、今は休止中です。
3.現在のレベル、教本
 アルルの女のメヌエットがやっと吹けるレベルです。教室では加藤克郎先生のフルート教本(1)を使って基本のおさらいを行なった後、「フルート名曲26選」、「フルート名曲31選」の中から選んで進めました。先生ご指定の二重奏形式の練習曲(バロックが主体です。)も同時に進めました。
4.保有楽器
 2本の洋銀(ヘルナル、日管)を経て、現在はパールのオペラ(総銀)、サンキョウのエチュード、ピッコロはバーカートのGippoモデルです。
 オペラは低音の深みが気に入っています。エチュードは輝かしい音色で、入門用楽器として私のおすすめです。ピッコロはフルートの高音の練習の助けにと思って買いましたが難しいですね。
5.ブラスバンド、オーケストラなどへの参加歴・・・ありません。
6.好みのフルート曲
 五色ひわの第2楽章、小舟にて、バッハのシチリアーノ、モーツァルトのフルートとハ―プのための協奏曲などです。特に曲にまつわる思い出がある訳ではありません。
7.練習時間、一曲を仕上げる時間
 現在、休止中ですが、教室に行く直前に練習室を借りて練習します。1回が2時間、2回くらいです。1曲を仕上げるのは、合計4時間の内の2~3時間でしょうか。ちょっと短すぎますね。
8.得意、または不得意な点
 高音部のFisあたりの音は確実性が怪しいです。速いパッセージも苦手で、未だにバディネリーが満足に吹けません。
9.調整、オーバーホールについて
 調整は1年に1回のペースです。エチュードは買って10年以上調整もしなかったので、先年オーバーホールをお願いしました。オーバーホールは洋銀が買えるくらい経費がかかるので、まあ、10年に一度でしょうかね。
10.破損などのフルートの事故体験
 大きな破損の経験はありません。
11.他にできる楽器
 フルートと同時期にヴァイオリンを習い始めました。ヴァイオリンはもともと独習で、現在も独習に戻っています。鈴木教本の第5巻の最初のあたりですので、やっとフルートに追い付いてきたという感じです。
12.好きな音楽のジャンル
 クラシック一辺倒です。フルートやヴァイオリンも好きですが、管弦楽曲、ピアノ協奏曲、オペラを愛好しています。
13.好きな作曲家
 ヴィヴァルディ、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ヴェルディあたりでしょうか。
14.好きなフルーティスト
 聴き慣れているという点で、ランパルです。速いパッセージを殊更速く吹いているのではと言う気がします。嫌味なくらいうまいですね。
15.フルートの挫折体験
 特にはありませんが、独習ですと進歩が遅いことを痛感しています。
16.目標、弾きたい曲
 当面はバディネリーが普通の速度で吹けるようになりたいと思います。その後は、モーツァルトのフルート協奏曲ニ長調あたりでしょうか。
17.私にとってのフルート
 ヴァイオリンと並んで主要な趣味の一つです。
18.その他
 ピアノをやっておけばよかったなと思っています。音感やリズム感が養われますから、フルートを習う際にプラスになると思います。ヴァイオリンなどの他の楽器の場合でも同様と思います。

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気になるフルート

2011年01月15日 11時34分51秒 | フルート
 現在の楽器には満足しているので、今後、グレードアップすることは考えていませんけれど、気になる楽器があります。

 一つは木管のフルートです。テレビでたまたま連続して見かけたのですが、ドイツカンマーフィルフィルとN響のフルーティストが多分同じ機種の木管のフルートを吹いていました。何やら表面の艶のある楽器で、頭部管と主管の接合部付近に金色の帯が2箇所被せてあるのが見えます。木管フルートと言うと、もう少し地味な外観だと思っていたので、豪華な感じがしましたね。

 テレビで見たものは、パウエルの14Kキーのもののようです。価格はたまたま見たお店のホームページでは、C管が3,381,000円、H管が3,465,000円だそうです。ムラマツの14K、メカ9Kのものなら、C管が3,250,000円、H管が3,570,000円ですから、ほぼ同価格です。

 私はフルートの材料は銀と思っているので、ゴールドを欲しいとは思いませんが、木管は魅力です。ただ、これも受け売りなのですが、トラヴェルソと現在の木管フルートはかなり違うのだそうで、木管フルートがバロックに向くとは言えないそうです。とすると、購入しても音色の違いを楽しむだけになってしまいますね。

 白いピッコロも気になるものです。プロのオーケストラでも使われているらしく、多分、台湾メーカーのGuo(ゴウ)の製品で、94,500円と聞きます。私は、フルートの高音の練習の目的でピッコロを買いましたが、吹き比べた結果、買った機種がバーカートのGippoモデルで、24万円ちょうどでしたから、ムムッと思いましたね。

 同じGuoの製品でH管とG管のフルートもあるそうです。G管なら、高音のGまでの指使いが簡単ですから、扱いやすいかも知れませんし、お子さんが高音の吹き方に慣れると言う点でも良いかも知れませんね。価格はピッコロと同じだそうです。旅行などで持ち出す人にもよさそうです。

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ヴァイオリンをとりあえず弾ける

2011年01月13日 09時50分02秒 | ヴァイオリン
 石田朋也先生のホームページ「ヴァイオリンがわかる!」は良く知られていると思います。教室に通っていれば先生にお尋ねして分かるような事項でも、独学者の場合は困りますから、こういう親切なホームページはとても貴重です。

 その比較的新しい頁を拝見したら、「とりあえず弾けるレベルは?」という記事があります。

 それによると、先生ご自身は、バッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲(BWV1043)の第1楽章あたりとのご意見です。鈴木教本では第4巻の終わりに、この曲の第2ヴァイオリンのパートが収録されていて、私は丁度、終えたところなので、ちょっぴり嬉しくなりましたし、やる気も復活すると言うものです。

 勿論、私の場合は、やっと弾けるという程度で、音程の怪しい箇所もかなりあります。それに、この曲の第1ヴァイオリンのパートも弾けるようにならないといけませんが、鈴木教本では、第1ヴァイオリンのパートは第5巻の最後になっていますから、順番に進めていると、かなり先のことになりますね。

 さて、その先ですが、石田先生によれば、
『バッハのBWV1043あたりからヴァイオリンの勉強が始まると言えます。一般的にはヘンデルのソナタやバッハの協奏曲、小品をいくつかこなし、アッコーライやヴィオッティの協奏曲へと進めていく事が多いかと思いますし、教本もカイザーからクロイツェルへと進んでいきます。技術的には、より高いポジション、速いパッセージ、重音・和音などをこなして行く事になります。こういった比較的高度な曲や技術をこなせるようになると、ヴァイオリンが面白いかどうかが分かるようになってくるかと思います。』
だそうです。

 やはり先は長いですね。

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ヴァイオリンの名器の比較(2)

2011年01月11日 05時26分37秒 | ヴァイオリン
 ヴァイオリンの名器の比較ができるCDがもう一つ手許にあります。ONYXというレーベルの「HOMAGE」というタイトルのCD+DVDで、楽器を買ったことのある弦楽器サラサーテさんから頂いたものです。

 James Ehnesと言うカナダのヴァイオリニストがフルトンコレクションの名器を弾く企画で、その中に、ブルッフのスコットランド幻想曲の同じ個所、時間にして1分弱ほどを、9挺の楽器を持ち替えて弾いている部分があります。楽器どうしの比較にはよさそうです。

 CDのトラック番号22がピエトロ・グァルネリ、同23~28がアントニオ・ストラディヴァリ、同29および30がジュゼッペ・グァルネリ・デル・ジェスの楽器です。このピエトロ・グァルネリはジュゼッペ・グァルネリ・デル・ジェスの伯父の方です。

 9挺はいずれもよい音の出る楽器ですが、よく聴いてみると、微妙に違います。

 私の印象では、トラック番号29のジュゼッペ・グァルネリ・デル・ジェス、1737年作の「キング・ジョゼフ」が音量と力強さを備え、低音から高音までのバランスも良く、イチオシと思いました。この前のブログに書いた、アマティ、グァルネリ、ストラディヴァリの比較の際に、グァルネリの音が「鼻の詰まったような」などと悪口を書きましたが、この楽器はそのような事は無く、柔らかさも鋭さも両方備えたような感じで、とても良い楽器と感じました。

 次に良かったのが、アントニオ・ストラディヴァリ、1715年作の「マルシック」です。マルシックはレコード初期のヴァイオリニストですから、所有者だったことがあるのでしょうか。上記のグァルネリ・デル・ジェス「キング・ジョゼフ」と比較すると、音の鋭さは上回っているようです。このヴァイオリニストが普段弾いている楽器だそうですから、手慣れているのではないでしょうか。

 アントニオ・ストラディヴァリでは、トラック番号26の1715年作「バロン・クヌープ」、同27の1719年作「デューク・オブ・アルバ」もよいと思いました。

 同じアントニオ・ストラディヴァリの楽器でも、音が柔らかいもの、音がこもるもの、高音がやや耳障りなものなど、いろいろあることが分かりました。名人と言われた人の楽器でも、個体差が有るものなのですね。

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