日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

走り書き

2009年08月03日 | Weblog
走り書き

もう五十年も昔になる。28番教室で受けた講義の一節がいまだに頭にひっかかっている。講義をされた教授はとっくに鬼籍の人となられたが
「武器よさらば」「老人と海」などこれらの小説を、教授は世代をわけて、
ビートンジェネレーションとかローストジェネレーションと言う言葉で説明された。世代というのは確かにその時に吹いている風の影響を受けるものだ。それが世相というものを作り出すのだ。
戦争の災いが人智を越えて降りかかってくる。平和の風が吹いて人々は浮かれる。
だから「老人と海」を読んだときの感想は、人間ってむなしい存在だと思った。
「別に悪いことをしたという訳でもないのに、人生はこんなものかなーとわかりかけてきたころになると、この世去らなければならない。何とも不合理な話だ。天地創造の神様も人が悪い。
もうすこし早く人生の泳ぎ方を教えるか、さもなければもう少し寿命を延ばすかしてほしいものだ。」

よほど何かを感じたのであろう。僕はノートの隅に以上のような文章を走り書きした。