日々雑感

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 法律というもの

2009年08月05日 | Weblog
            法律というもの

私にとって、法律は守るべき規範には違いないが、それに人間の現実や人情の自然に最も沿った形で、弾力的に運用を考えることが大切なことに思えてならない

太平洋戦争に入ると主食でもあるコメは配給制になり、成人一人当たり、1日の食べる量まで規定された。
大人は1日一人当たり、2合1勺の量で健全な精神と肉体を維持するように、国家から求められた。

しかるに、それだけの配給量では不足であった。そこで、足りない分は闇米にたよった。

ところが法律の番人である検事が法を厳格に守り闇米を買わないで配給量をきちっと守ったために栄養失調になって死亡した。

法を守ることが最悪死を招くという場合においてすら順法することが果たして正しい法の運用と言えるかどうか。

法はあくまで建前であり、一つの提示された規範であって、それが必ずしも現実に対応できているが、どうかは疑わしい場合もある。

無法が駄目なのは言うまでもないが、現実には実体法は現実的弾力的に運用してこそ、法としての価値を持ってくるのではなかろうか。