日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

趙僕初先生顕彰碑7-10

2012年06月08日 | Weblog
趙僕初先生顕彰碑

2000年 5月21日に93歳で病没した趙僕初・中国仏教協会会長は、中日友好協会副会長も 兼任するほど、日中関係に深くかかわっていた人物である.

1980年鑑真和上の里帰りに随行された東大寺の清水公照師が、趙僕初先生の歓迎式典に、話されたことを受けて、
「菜の花や 盲目の聖 里帰り 」
と、詠まれたのを師の著書の中で見つけた。

当時僕は、清水先生の日記がわりに詠まれた短歌にほれ込んでいて、何十曲も作曲した。そのなかの1曲が、先ほどの「菜の花や、、、、」の歌である。
趙僕初先生が来日されたとき、そのテープを差し上げたら 、「謝、謝 」と言われたのを今でも覚えている。
趙僕初先生はぼくのように、小柄な人だが、強い意思と、温和な心の持ち主だと、その人物の素晴らしさは、会ってみて、すぐわかった。

加えて先生は、書の達人である。
高野山にも 唐招提寺にも先生の筆先が残っている。おそらく日本にはあちらこちらに先生の墨跡があることだろう。
鑑真大和上の御廟には、趙僕初顕彰碑も建っている。先生は、2000年に、93歳で、病没されたが、あとは誰が中国仏教会の会長なのであろうか。

お互いに通りすがりに等しい対面だったが、先生に会えたご縁は、僕の人生にとっては喜びの1コマである。