日々雑感

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終戦のエンペラー

2013年07月29日 | Weblog
終戦のエンペラー


昭和20年8月15日玉音放送を聞いたぼくは、アメリカ軍のやりとりや考え方を知りたかったので早速映画を見に行った 。
これはアメリカ側から見た天皇の戦争責任の追及問題である
アメリカ本国の国民感情は正義感によるもので、当然戦争責任のある天皇を処刑する事を求めていた。

ところがマッカーサーを始め進駐軍の幹部は日本統治のためには、天皇の力を活用することが大切だということに気がつく。

日本国民の心情に流れる天皇の忠誠心は天皇を処刑する事によって一挙に崩れ、怒りは進駐軍のほうに向かってくる。
それを考えるならば天皇陛下を象徴的存在として、皇室を存続せしめ
これを利用して日本統治を行う事がベターだと考えたのである。

そのためにいろいろな手段を使って天皇に直接的戦争責任がないことを証言させる。その結果東京裁判では天皇訴追はせず、天皇制を容認した形で責任回避に向けて裁判を主導した。

このやり方は、アメリカサイドの映画製作ではあるが、あの当時の日本統治のストーリーとしては最も現実的で穏便な統治方法であると思った 。ついてにいうならいつもは座席に余裕があるのにほとんど満席に近い客で埋まっていた。年齢層は中高年ばかりだった。