【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月4日 思い出:若輩者が大役を引き受ける
平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。
この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。
日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信掻くべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。
紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。
【 注 】
日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。
■【小説風 傘寿の日記】
私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に会社を任せて数年になります。
老いぼれコンサルタントが日々起こったことや感じたことなどを徒然に記述してゆきます。
また、毎日のように、私のところに業務報告に来ては、二人で昔話をするのが日課となっています。話し上手な彼は、まるで小説の朗読でもするかのように思い出話をしてくれます。私自身の記録として、それを文字変換して、そのままここに記述してゆきます。
経営コンサルタントとして「生涯現役」とはいえ、会社の経営とコンサルティングとは異なります。
私の後任経営者である竹根の部下の中に、かつての私の薫陶を受けたものも多く、彼等は、いまだに私との接触を望んでくれています。嬉というか、ありがたいと思っています。
彼等は、いくら優秀な経営コンサルタントといえども、時には自分の顧問先のことで悩んだり、方針に困ったりすることがあります。また、逆に、自分の努力で顧問先が元気になったりしますと、それを誇りたいという気持ちもあるのでしょうか、私に同行訪問を希望してくれます。
彼等から声がかかりますと、私の「お節介焼き精神」がうずき、つい安請け合いをして、「いつの予定かね?」と答えてしまいます。
ところで「薫陶(くんとう)」という言葉の使い方を間違えてはいけないと思って広辞苑を引いてみました。
(香をたいてかおりをしみこませ、粘土を焼いて陶器を作りあげる意)
徳を以て人を感化し、すぐれた人間をつくること。「師の―を受ける」
どうやら私の使い方は間違えていないようです。
私が現役時代に、部下に接するときに「薫陶」を意識してきたのです。彼等は皆プロの経営コンサルタントですので、あれやこれやと事細かな指針をだして、厳格に教え込むことはしてきませんでした。あくまで私自身の人間性、それを他の人は「徳」と行ってくれていますが、人間性を重視して教育したり、「共育」したりして来ました。
行動面だけではなく、精神面も含めてじっくりと教育し、共育私用としてきましたが、彼等から見ると「仕事には厳しい上司だけれど、仕事を離れるやいい親爺さんだ」そうです。そう言われるのが、また、うれしいですね。
◆ 竹根好助(よしすけ)が業務報告にやってきて、このような話をしてくれました
毎日のように、私のところに業務報告に来ては、二人で昔話をするのが日課となっています。話し上手な彼は、まるで小説の朗読でもあるかのように思い出話をしてくれます。私自身の記録として、それを文字変換して、そのままここに記述してゆきます。
竹根が、本日の業務報告を終わると、竹根の商社マンとしてのサラリーマン時代の話の続きを始めました。日本製品が「安かろう、悪かろう」と悪口を言われる時代に、まだ社歴の浅い竹根がアメリカ駐在員の候補になったことに、ベテラン課長など、その情報を知っている人達では不満の声が上がってきました。
竹根は、サラリーマンの処世術の一つとして、「上司の命令には素直に従う」と物の本に書いてあった。角菊事業部長から打診をされたときには、その教えに従って、とにかく『ハイ』と返事をしたまでのことである。
『ハイ』と返事をしたことには、別の理由もある。
竹根は、予感というのか、あたかも霊感を持っているかのように何かを感じ取ることがある。
もちろん霊感とか言うような、超常的な優れた能力というのではなく、むしろ『予測力』といった方が正確である。
周囲の状況を総合的に判断して、そこからひらめきを導き出す力を持っているようである。
<続く>
■【経営コンサルタントの独り言】
その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。
■ 司法書士の仕事をご存知ですか? 803
「司法書士」という国家資格には、ビジネスパーソンにはおなじみでも、一般の人にはあまり馴染みのない職業かもしれません。
一口に言いますと登記等をスムーズに進めるための手続をして下さるお仕事です。
近年は、弁護士の領域における裁判所への出廷も許されるようになりました。
当然、資格取得は大変なことです。
会社法を始め、種々の法律の知識がないと資格取得ができないのです。
■【老いぼれコンサルタントのブログ】
ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。
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