【心 de 経営】『書話力』を高める 7101 「結論から話す」では話術の達人になれない
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私には、「正しい日本語」とはなにか、というようなことを書いていくだけのバックグラウンドがあるわけではありません。一方で、人前でお話をする機会が多々あります。少しでも「美しい日本語ですね」と言われるような言い方をしたいと平素からこころがけています。
経営コンサルタント歴半世紀の経験から体得した『書話力』を皆さんとわかちたいと考え、図々しくここにご紹介します。あまりにも「あたり前」すぎて、笑われてしまうかも知れませんが、「あたり前のことが、あたり前にできる」という心情から、お節介焼き精神でお届けします。
経営コンサルタント歴半世紀の経験から体得した『書話力』を皆さんとわかちたいと考え、図々しくここにご紹介します。あまりにも「あたり前」すぎて、笑われてしまうかも知れませんが、「あたり前のことが、あたり前にできる」という心情から、お節介焼き精神でお届けします。
■【あたりまえ経営のすすめ】3 すべてのビジネスパーソンがめざす一歩上の発想とスキル
時代に即したスキルを磨きながら、業務に活かし、自分の更なる成長に繋げるにはどうしたらよいのでしょうか。その方法は、多岐にわたると思います。
「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズの第三章として、経営コンサルタントという仕事を通して、感じてきたことを、ビジネスパーソンに共通する面を中心にお話しています。
■3-700 「書話」とは何か? ビジネス表現力を身につける
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「日本人は、議論に弱い」「日本人は、論理的な話し方ができない」などとしばしば言われます。かくいう私も、そう言われる人間のひとりです。
しかし、経営コンサルタントという仕事を半世紀も続けているうちに、それでは通じず、次第に、私なりの話し方やビジネスの仕方が、不充分ながら身についてきたように思えます。話すだけではなく、書くことにも共通する「表現力」というスキルがビジネスパーソンには不可欠です。「書く力」「話す力」をあわせて『書話の力』といい、表現力というスキルの一翼を担わせています。
この体験は、当ブログ「【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業」としてもお届けしています。
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/c39d85bcbaef8d346f607cef1ecfe950
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「日本人は、議論に弱い」「日本人は、論理的な話し方ができない」などとしばしば言われます。かくいう私も、そう言われる人間のひとりです。
しかし、経営コンサルタントという仕事を半世紀も続けているうちに、それでは通じず、次第に、私なりの話し方やビジネスの仕方が、不充分ながら身についてきたように思えます。話すだけではなく、書くことにも共通する「表現力」というスキルがビジネスパーソンには不可欠です。「書く力」「話す力」をあわせて『書話の力』といい、表現力というスキルの一翼を担わせています。
この体験は、当ブログ「【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業」としてもお届けしています。
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/c39d85bcbaef8d346f607cef1ecfe950
■ 711 「結論から話す」では話術の達人になれない
ビジネスパーソン向けの「話し方」や「プレゼンテーション」に関する書物やセミナーなどでは、「結論から話す」ということがあたり前の技法と考えられています。
「時は金なり。ビジネスでは、時間が勝負である」ので、報連相では、まず結論から述べ、そこにある背景や、その結論に至った経緯を述べることにより、自分を解ってもらえるのであると説かれます。確かに、上司に報告する時などでは、相手の立場を考え、結論を伝えることは重要です。
しかし、人が話をする場合には、必ずしも報連相だけではありません。従って「結論から話す」という法則を、金科玉条のごとく守り、それを実行することで、すべてのことで、うまく行くのでしょうか。
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自分ひとりで独り言を言う時を除いては、話をする時には相手がいます。では、話をするということはどのようなケースがあるのでしょうか。話というのは、立場によって異なってきます。
わたくしのような経営コンサルタントという仕事をしている者にとっては、講師としてテーマに基づいて何かを説明するというようなことが一般的です。「本日は、○○についてお話します。これを身につけて、△△がスムーズにできるようになっていただきたいという願いでお話をさせていただきます」というように、話の目的をまず話すようにします。
それにより、聴き手は、こちらの話を俯瞰的に見ながら、いま、どの部分を話しているのかを理解しやすくなります。
話をする場合には、どの様な目的で話すのか、どの様なニーズを持った人に対して話すのか、これをもとにストーリーづくりをして話を始めます。
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落語家さんなどは人を楽しませることが目的です。聞き手を楽しませる場合の話し方というのは、話の内容に応じてではありますが、話し手自身が明るく振る舞ったり、快活なしたりする必要があります。もし、落語家さんが、沈んだ調子で話し始めたら、内容がどれほど愉快なものであっても人を喜ばせることにはなりません。
同じ芸人さんでも、講談師の場合には、相手をさせるような話し方をしなければならないでしょう。結婚式などのお祝いごとの話をする場合も聞き手に感動与える話し方が求められます。感動やその時の気持ちがあとまで残るようにするためには、例えば聞き手を感激させ、奮い立たせるような話し方が必要となります。具体的な事例をオリコんだりしますと清水よく残るでしょう。印象づけ大きくするためにはにおいとか味のような五感を上手に表現すると効果的です。また言葉だけではなくジェスチャーなども上手に取り入れますと効果的です。
ビジネスパーソン向けの「話し方」や「プレゼンテーション」に関する書物やセミナーなどでは、「結論から話す」ということがあたり前の技法と考えられています。
「時は金なり。ビジネスでは、時間が勝負である」ので、報連相では、まず結論から述べ、そこにある背景や、その結論に至った経緯を述べることにより、自分を解ってもらえるのであると説かれます。確かに、上司に報告する時などでは、相手の立場を考え、結論を伝えることは重要です。
しかし、人が話をする場合には、必ずしも報連相だけではありません。従って「結論から話す」という法則を、金科玉条のごとく守り、それを実行することで、すべてのことで、うまく行くのでしょうか。
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自分ひとりで独り言を言う時を除いては、話をする時には相手がいます。では、話をするということはどのようなケースがあるのでしょうか。話というのは、立場によって異なってきます。
わたくしのような経営コンサルタントという仕事をしている者にとっては、講師としてテーマに基づいて何かを説明するというようなことが一般的です。「本日は、○○についてお話します。これを身につけて、△△がスムーズにできるようになっていただきたいという願いでお話をさせていただきます」というように、話の目的をまず話すようにします。
それにより、聴き手は、こちらの話を俯瞰的に見ながら、いま、どの部分を話しているのかを理解しやすくなります。
話をする場合には、どの様な目的で話すのか、どの様なニーズを持った人に対して話すのか、これをもとにストーリーづくりをして話を始めます。
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落語家さんなどは人を楽しませることが目的です。聞き手を楽しませる場合の話し方というのは、話の内容に応じてではありますが、話し手自身が明るく振る舞ったり、快活なしたりする必要があります。もし、落語家さんが、沈んだ調子で話し始めたら、内容がどれほど愉快なものであっても人を喜ばせることにはなりません。
同じ芸人さんでも、講談師の場合には、相手をさせるような話し方をしなければならないでしょう。結婚式などのお祝いごとの話をする場合も聞き手に感動与える話し方が求められます。感動やその時の気持ちがあとまで残るようにするためには、例えば聞き手を感激させ、奮い立たせるような話し方が必要となります。具体的な事例をオリコんだりしますと清水よく残るでしょう。印象づけ大きくするためにはにおいとか味のような五感を上手に表現すると効果的です。また言葉だけではなくジェスチャーなども上手に取り入れますと効果的です。
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